遠野市のギフトお披露目会のお披露目
2017/03/14
- 執筆者 山田泰平
- 所 属遠野市のギフト制作委員会
さて、相変わらず寒い岩手県遠野市からいなかマガジンを発信します。雪が降ったので暖かいかと思いきや、本日の気温は-8℃。-16℃くらいまで下がったのは1月の半ばでしょうか。さすがにお風呂の水が凍りつきました。
いつか皆さんに「水抜き」の大切さを伝えたいと考えていますが、それはまた今度にしましょう。
窓ガラスも結晶がついております。
さて、こんな寒い時期ではなく、気持ち暖かい頃のお話をお伝えしようと思います。遠野市のギフトは、クラウドファンディングでその制作資金を調達しました。遠野市在住の方、出身の方、私の地元の方に私の友人やそうでない方。様々な方からです。
クラウドファンディングは毎日毎日進捗を確かめて、達成するかドキドキしながらみていました。沢山の方々の支えのもと、目標金額を超えて達成となりました。
クラウドファンディングを始める前から、「余剰分は出資してくれた方に還元したい」と思っていましたし、実施する過程で、「全員と乾杯できたら、どれだけ楽しいことなんだろうか」と考えるようになりました。
遠野市においてPRする重要性は確かにありますし、遠野市在住の方からも出資していただいたのですが、「お披露目会」、つまり遠野市のギフトの完成パーティーは、遠野市ではなく、アクセスの良い東京を舞台にすることを決めました。
今回は、赤坂見附駅徒歩1分の好立地にある東北の新鮮な食材を使った浜焼バル「Tregion」にご協力いただき、お店を貸し切って実現しました。Tregionの店長は、遠野市にも住んでいたことがあり、私が神奈川県にいる頃からお世話になってきた方です。普段は「東北」というテーマでメニューは提供されていますが、今日限りは「遠野」推しのメニューでした。
2016年10月31日日曜日。遠野市のギフト制作委員会の2人は、遠野市から食材をバッグ一杯にして東京に来ました。大学時代の友人も呼び寄せて、無茶振りをしながら店内を遠野らしく、そして遠野らしい食事も用意していきます。
準備でバタバタしっぱなしでしたが、17時開始と決めていたため、遠野の地ビール「ZUMONAビール」で乾杯しました。ご覧ください。ビールを待ちわびていた、いえ、沢山の方々と乾杯ができて喜ぶこの表情。
応えてくれる方が沢山いて、4月から駆け抜けて当日も目一杯だったことが嘘のような幸せがここにありました。
当日提供したメニューは、調味料以外は遠野産。基本的には「遠野市のギフト」にご協力していただいたつくり手の方が携わったもの、あるいは遠野市の絶対に味わっていただきたいものが目白押しでした。
全てのメニューはこちら
●上閉伊酒造のビールと日本酒
●民宿とおののどぶろく
●松陽園のリンゴジュース
●亜麻豚の炭火焼き
●掛田米のおむすび
●自然栽培の野菜サラダ
●こうか酒のかすてら
●究極の薬味暮坪かぶと蕎麦
●遠野味噌醤油の民話漬
●Deん直伝のひっつみ
●コヨミーナのトーセージの炭火焼
●アサヒ農園さんのパドロンフリット
●その他「木の絵本」のサンプルなど掲示
私たちはご来場いただいた方に挨拶したり、プログラムの進行をしたりで手一杯だったので、料理の提供はお店のスタッフに非常にお世話になりました。
また、遠野といえば「ひっつみ」というすいとんが有名なのですが、今回のイベントを実施することを遠野の方にもお知らせしたところ、「だったら私がひっつみ作ってあげる!」とわざわざ遠野から、鍋も食材も持ってひっつみを作りに来てくれた方がいました。
それが遠野駅徒歩1分の場所にある居酒屋「Deん~隠れ家~」さんです。料理の味はもちろん、店員さんのお人柄もあり、遠野に旅行に来た方にも人気のお店です。今回のお披露目会にも「ひっつみを食べに来た」という方が沢山来ていました。遠野の天然キノコを使うなど、素材からこだわったひっつみは、遠野でもめったに食べることができないほっぺたが落ちるような味わいでした。
この間私は厨房内に入って、生ビールをひたすら提供していました。飲食の体験は、非常に楽しいものでした。
そして制作委員会の2人共に楽しくなってしまっています。この時、彼女はまだ知りませんでした。この後自分が目立つことになる驚愕の事実に…。
ちなみに2人がお揃いで来ている通称どぶTは、どぶろくを醸す民宿とおのの佐々木さんの顔がプリントされており、一部のファンの間で反響を呼んでいます。
さて、この日のプログラムは、乾杯、自己紹介、食べ物の紹介に、遠野市のギフトの紹介と続いていました。クラウドファンディングで出資してくださった方を優先的に招待していきましたが、まったくこの商品を知らない方もいること、「遠野」という地域をつくってきた方々のことを商品を伝えたかったこともあり、ここはじっくりとお伝えしていきました。
店内上部にあるモニターで、ギフトや紹介の資料を映しながら。遠野市の魅力は深く考えていけば”人”であり、遠野市のギフトの魅力もまた”人”です。
出席者はお酒の飲みつつ、上を見ています。私はこの後ろでマイクを使って話していたので、こんなに笑顔でいると、嬉しいですね。ここで制作委員会のもう1人、咲子さんはお披露目会終了後のことでトイレに着替えにいきました。
すると…
こんな画面が突然表れます。
私がずっと考えていたことの1つに、「ここで結婚式を挙げたい」ということがありました。制作委員会の2人は2016年9月に入籍をしましたが、挙式はまだ。そしてするとしても、遠野で行うため、神奈川の友人に、「気軽に来てもらう」ということが難しい、そんな田舎あるあるがありました。
そこで、彼女には内緒で友人たちと結託し、サプライズ挙式をここで敢行することにしました。
ベールだけ購入し、2人でできる範囲のそれっぽさ。彼女の「やられた」という表情がたまりません。
人前式ではありますが、牧師役はTregionの店長にお願いしました。当日のお願いだったので「え、どうすれば良いの?」とイベントの進行以上に戸惑っていました。それでも、しっかりと式の進行をしていただくあたりは流石です。
人前式といえば、もちろん「誓いのキス」なんかもあったのですが、今回は恥ずかしいので割愛させてください。こうやって2人笑顔でいられることに、私のしてやったり感と、妻の懐の深さ、そして「書類の届け手」だけでない実感が沸いた感じが表れているのではないでしょうか。
集合写真もパチリと。
この会の写真は、学生時代の先輩である「Sky gear production」さんにお願いしたおかげで、振り返ることが楽しい、そんなクオリティで記録していただきました。
沢山の方々にお世話になり、ギフトが完成し、このようなお披露目会を盛大に実施することが叶いました。この会のそしてこの写真がそんなことを表しているんじゃないかと思っています。本当にありがとうございます。
スタッフともパチリ。
これからも、夫婦仲良く2人で「遠野市のギフト」を販売していこうと思います!
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