糠床づくり
2017/06/08
- 執筆者 川村かおり
- 所 属
通勤路の桜はまだまだ1分咲きくらいでしょうか、少し前のまだ寒い時期の話。高知県より川村です。こんにちは。
桜だけではなく洗濯ものを干しに庭に出ると、上手になった鶯の鳴き声がきこえてくる、花壇に色とりどりの花が咲いている、何の木かわからないけど芽吹いていて春をそこらじゅうに感じます。
先日、仕事から戻ると玄関に精米したばかりのお米がおいてありました。うちは昔農家だったので(今は主人は農機具系の仕事をしながらサーフショップをしています)小さい精米機などあって、お米は基本、玄米で保管して、食べる分ずつ精米しています。
精米すると当然、糠が出ますよね。そう、できたばかりの新鮮な糠。さっそく糠をもらってそのまま炒らずに糠床を作りました。ふふふ♪
炒らずに使うということは、酵素もきっとまだ失活せずに残っていると思うのです。酵素は70度近い熱で失活してしまうから。
酵素が残っているとなぜいいのかというと、消化しやすくしてくれたり、旨みとか風味とかを増してくれます。つまりおいしくなってしかも体に優しい、消化しやすい食べ物になるという素晴らしいもの(菌ではないし、生き物ではない)なのです。
糠床は毎日かきまぜないといけないから大変、とかよく聞くと思います。それ、ホント大変そう。でも私、うっかり忘れることもあるし、疲れてたらもういいやって放っておくこともあります。自分に負担にならない程度に、自然に・・・って書くとなんかたいそうなことを言っているようですが、ただの面倒くさがり屋。
でも、糠床も基本は菌が作ってくれるものです。生き物を飼っているようなもの。あんまり過保護にしてもよくないだろうし、自然に任せて、たまに育っている状態を見てあげる、育ちやすい環境にしてみるっていうのがいいのです。
だからもちろん失敗することもあるんです(笑 そしたらまたやり直せばいいんだもの。気にしない気にしない。次失敗しないようにすれば。
ただ私の場合、期間限定なのです、糠床いじれるの。また秋になって蔵入りしたらもういじれない。5か月はいじれなくなるので残念だけど糠とはおさらば。
そして酒造りが終わった今、糠床いじったり納豆食べ始めたり、私の発酵ライフの始まりなのです。
それにね、ちょっと漬かりすぎた糠漬けにパルメザンチーズをかけると、純米吟醸系のお酒に合うんです。あるいは飲みすぎたものの小腹がすいたとき、白いご飯とみそ汁そして糠漬け、食べたくなるんです。
あー、早くできないかな糠漬け。今週末は花見。間に合えば糠漬けを持っていくのもいいな。