地元用語こそ今すぐ残すべき財産
2017/08/28
- 執筆者 中田愛
- 所 属Tomos-人のココロに火を灯す-
こんにちは。季節の移り変わりの早さに驚くとともに、「いなか」では季節の移ろいを実感しています。もうすぐ栗の取れる季節かなーとか。(笑) そんな何気ない日常が大切だなと思います。
今回はふと感じた「いなかあるある?!」なお話をします。みなさんも、同じ境遇をされた方がおられるのではないでしょうか。
地元用語ってソトの人は入りくい?
私が地域に関わりを持つ中で、ふと思ったことがあります。地域には多種多様な寄り合いがあります。ひとつひとつあげていくときりがないくらい。
その寄り合いが全て必要かどうかの議論は置いておいて、その寄り合いは、
「地元に長年住んでいないと分からないものになっていませんか」
という問いです。
もちろん、移住者を増やしたい!などの動きがない「いなか」であるのであれば、地元の人にしか分からないワードで構わないと思います。その一方で、「移住者を増やしたい!」という動きがある中で、寄り合いの中で、みんなが知っているワードだけで会話することはありませんか。
初めての人からすると、その一つ一つのワードを解説していただける人も必要だし、身近な人から聞く必要があります。ですが、そんな頼れる人がいない場合、とてもつまらない寄り合いになると思うのです。
もし、ソトの人が初めて参加する場合は、せめて解説をつけていただけるととても助かると思います^^
でないと、自分だけ仲間はずれにされている感覚を受け、その寄り合いに出たくなくなるのではないかと感じています。
そう思ったのは、主人が企画した福知山市夜久野町でのBBQ。誰でもご参加いただける形にしました。
その際に、夜久野のことを知っていただく際に、「地元用語にあえて突っ込む」ということを意識しました。(笑)
「地元用語」を紡ぐことで、「地元の人の当たり前に突っ込むことができる」し、ソトの人には「この地域ならではの特徴を知っていただく機会」になります。
あえて、小さなことでもどんどん拾うようにしています。(笑) 私はこれでもかっていうくらい拾います。その方が絶対面白いから。(笑)
でも、地元用語に突っ込む一方で、またまた疑問が湧いてきました。。。
それ知らんままでいいの?
よく「地元用語」を拾う中で、地域の各種団体の名前が出ます。「~の皆さんは」みたいな。
私みたいなソトからの人間はその団体が何をやっていて、いつからどこで活動を開始されているのかが分かりません。分からないことがあればすぐ突っ込みたくなる。(笑)
ただその地域の各種団体で地域の人も分かっていないことが多い。何となく誰かがやっていて~みたいな。そんなあやふやでいいのか?!と疑問がまた生まれます。。。
「今の時代」はそれでいいかもしれないけれど、今後消えていくかもしれない。「今こそ」その団体の内容や言葉を残すべきだと考えています。
今の時代ブログか何かに書けば、すぐ検索したらヒットします。だからどんな媒体でもいいし、「何かに記録していくこと」が求められているなと。
例えば、この写真何かご存知ですか。
ものすごい量ですよね。(笑)
これは「大量の万願寺とうがらし」と「夜久野高原一帯」です。地元の人はいつもの光景かもしれませんが、ソトから来た私にとっては、絶景。ミドリの自然も、全て「同じミドリ」ではないじゃないですか。濃い緑もあれば薄緑もある。
そういったちょっとしたことへのアンテナ。ちょっとした用語への突っ込みは、地域にとって新たな魅力発掘になるのではないでしょうか。
アンテナを張ることは素直になること
ただこのご時世、情報はありふれています。本当にたくさんあります。そんな中で、日常生活の中でしきりにアンテナを張り続けるのは難しいと思います。
そこで、ゆるーく何気ない日常会話から「お!なんやこれ?」と言った突っ込みをしていくと面白いのではないかと思います。
また、私が地域の方に「それなんですか」と分からないことは聞くようにしています。そうすると説明していただけます。
ただ、みなさん人によって捉え方は違うので、若干情報が古かったり新しかったりします。「あ、この人最新情報持ってはる。」とか心の中で、ささやいたり。(笑)
そしてもしご存じでなかったら、知っている人を紹介していただけたりします。知り合いが増えることはとても嬉しいです^^
「アンテナを張り続けるのではなく、興味を持ったことや日常にアンテナを持つこと」
が大切なのではないでしょうか。
あなたのまちにもある「地元用語」。今一度突っ込んでみませんか。
さぁ次回の投稿には、秋の風、秋のにおい、そして何より食の秋のことがお伝えできるかも!? それまでに、福知山の夏の当たり前に突っ込んでいきたいなと思います。(笑)