ロハスな生き方をしよう!
今日は、「田舎暮らしと健康・環境」にまつわる話をします。
対馬の美しい海
みなさんは、どんな暮らしに価値を感じますか?
田舎・都会問わず、人それぞれ大切にすること=価値観は多種多様ですが、“心身の健康”は誰しもが大事だと考えているでしょう。
また、大自然の中に身を置くことや環境負荷の低いエコな行動をとることに価値を感じる人も多いのではないでしょうか。
そういった価値観に従って “健康と環境負荷の低い暮らし”を追究した生き方は、ロハス(LOHAS)といわれています。
ロハスというと、お金に余裕がある富裕層が自己満足でやっているとか、意識高い系の一部の連中が言っていることだろうと思われがちです。しかし、人類が共通の価値観である健康と健全な環境は誰しもが考え・求めることですし、自然環境を守ることは知能ある人類が生き延びるために守るべきルールだと思います。
グローバルな視点でいうと、私たちの暮らしは、知らずのうちに他の地域の人や生き物に悪影響を与えています。
例えば、生物多様性の高い熱帯雨林を皆伐し、安く大量に紙の原料にしたり、プランテーション畑にしてパーム油を作ったり。これらは消費者である日本人が普段購入している商品(レトルト食品や嗜好品、化粧品、洗剤等)ものです。
大学院時代に訪れたボルネオ島
今生きている人が湯水のように節操なく資源を無駄づかいし、枯渇させてしまったら、これから生まれてくる未来の私たちの子孫はどう感じるでしょうか。想像してみてください。
では、どんな暮らしがロハスなのでしょうか。
心身の健康についてはわりとシンプルで、無添加・無農薬の食べ物を適量とったり、しっかりと睡眠をとって、運動したりして、ストレスをためなかったりして追究できます。
無添加・無農薬の素材を使った対馬の民泊さんの手づくり夕食の一例
環境負荷の低減については、例えば、“エコロジカルフットプリント”を指標に考えることができます。これは人ひとりが生きていく上で必要なものを生産・廃棄するためにどれだけの土地が必要になるかを示した数値です。
例えば、日本人の暮らしだと、平均して地球2.3個分の土地が必要になる計算だとか。この数字を1以下に抑えることが、自然環境に負荷をかけない暮らしと言えます。
具体的には、地産地消や自然環境を保全すること、自然界で分解できない化学物質(添加物や農薬、プラスチック等)や廃棄物を出さないこと、資源を有効に活用すること、化石燃料を使わないこと等があげられます。
対馬市からの委託で作成した漂着ゴミ普及啓発のポスター
このような生活は都会でも田舎でもできます。意識と行動の問題です。ただ、どちらにも住んだことのある私の経験からすると、田舎のほうがお金をかけずに、半ば強制的にロハスに近い暮らしができる生活環境があると思います。
私ごとですが、実際に対馬に移住して来てから、あらゆるストレスから解放され、心身ともに健康になりました。
食も、対馬の魚や野菜を新鮮なうちに頂くことが多いので、摂取する添加物や農薬も少なくなりました。都会にいた時は、コンビニ弁当やカップ麺、外食依存で、保存料や添加物、古い油で胃がやられることが多かったです。
頂いた魚を捌いて、握った手づくりの寿司
田舎では、都会で流行っているおしゃれなものがすぐに手に入らないので、抑止力が働き、不必要な衝動買いもしなくなりました。娯楽は、めっきり釣りです。
遊漁に連れていってもらったときに釣ったヤズ(ブリの子ども)
ただ、対馬は車社会・船社会なのでガソリンを大量に使っている点は負い目を感じていますが。。。
ちなみに、私は東京で暮らしていた時はエコロジカルフットプリントが3.1だったのに対して、対馬での暮らしは1.6でした。
▼エコフットの計算方法は、こちら http://www.ecofoot.jp/quiz/
このように対馬に移住したことがきっかけで、ロハスな暮らしに近づくことができるようになりました。
こういった健康や環境保全の視点から、暮らし方・生き方を考え、思い切って田舎に飛び込むというのもありだと思っています。
また、そういった仕事を対馬で挑戦してみたい方は、現在コンサルタントを募集していますので、お問合せください。
▼国境の島 対馬づくりコンサルタント https://inaka-pipe.net/mit1/
都会でもロハスな暮らしはもちろん追究できます。まずは環境負荷の低い食べ物(できる限り近場でとれた新鮮なものや農薬を使わないもの)を意識して購入してみてはどうでしょうか?
MITでは、ロハスな暮らし(持続可能な生産と消費)を応援するために、通販ショップを経営しています。現在は、ヤマネコ米に力を入れているのですが、今後は、他にも、環境に配慮した産品を多く取り扱っていこうと思います。
ツシマヤマネコ米の新パッケージ導入しました!