高知でりんご おかみが体験取材! 袋掛け編
- 執筆者 和田玲子
- 所 属シェアハウス土佐指南家
2018/07/23
シェアハウス土佐指南家(とさしなんや)「おかみ」の和田玲子です。
今年の土佐指南家の試みとして、りんごの受粉作業から収穫までをおかみ自身が作業体験して取材する挑戦に4月より取り組んでいます。
今回は、6〜7月に行われる袋掛け作業の体験取材です。今年は6月末から7月初めにかけて尋常でない大雨となりましたが、幸いにも大きな被害はなかったそうで安心しました。
りんごたちとの再会時には「よう、頑張ったね、被害がなくて良かったねぇ?」と話しかけていました。改めて、自然の怖さ、りんごの生命力や力強さを実感しました。
4月に引き続き、高知県佐川町でりんごを30年以上栽培されている土本観光果樹園の皆様には、貴重な時間でご指導いただき、深く御礼申し上げます。
いつものように笑顔で出迎えて頂き、初めての作業という緊張感が徐々にやわらいでいきました。皆様の優しさに応えたいとの思いを一心に頑張りました。その時の様子をご紹介いたしま〜す!
害虫や病気からを守るために行う袋掛け作業、雨の日には実施しません。しかし今年のように1週間以上大雨が降り続くことは、これまでに経験がないそうです。
農業は、天候をはじめあらゆること、先を見据えて作業を進めていかなければなりません。農家さんのことを昔から百のコトができるお百姓さんといいますが、農家さんを訪問する度に本当にそうだと思います。
ご近所との繋がり、結いを大事にされて、人とのおつき合いが自然体でステキです。自分のポリシーをしっかりと持ち、それを貫かれていらっしゃる方が多く、お会いする度にいつも見習いたいと思います。
袋は二重構造になっていて、袋に埋め込まれている針金部分を上手に活用して、袋の開口部を折りたたみ外れないようにします。
一つ一つのりんごを見ながら手作業で進めていきます。開花後の受粉作業から約3か月、果実をつけたりんごの成長ぶりに感動します。
りんごの甘い香りに癒やされ、青空の下、時々深呼吸をしながら袋掛けをしていきました。我が子の成長を喜ぶ親の気持ちに近いのかもしれません。
高所は、はしごを使っての作業となり、数時間、上を見ての作業が続くと首が疲れてきます。肩や腰などの疲労につながることがよくわかります。
暑さ対策として、定期的な休憩と水分補給も忘れてはいけません。適宜、休憩を取りながら作業は進んでいきました。
作業スタイルとしては、帽子、タオル、手袋、袋を入れるポケット付きの前掛けとなります。格好だけだとベテラン農家の奥様に見えるので、いつも大笑いとなるおかみです。
作業に臨む服装をはじめ、作業の流れ、作業上の注意事項などについて、おかみ自身が体験することで農業研修生へ、わかりやすくお伝えできればと頑張っております。
りんごの開花から果実への成長段階まで進み、収穫へと少しずつ近づいてきたことを目の当たりにして嬉しくなります。赤く色づき、収穫の秋を迎えての取材が今から待ち遠しくなりました。
一連の作業とともに、新たな取り組みとして従来の栽培方法との比較研究もされています。30年以上、大事に取り組んでこられた土づくりの成果は、りんごや梨の下草を見るだけでわかるそうで、観察と実践の積み重ねの集大成だと感銘を受けました。
小さな子どもたちも安心して食べられる、りんごや梨を栽培するという信念が貫かれており、初代オーナーの思いが着実に継承されています。美味しいりんご栽培は勿論、作り手としての熱い思いを伺っていくにつれて、そのことを多くの方々に伝えたい、特に農業に関心のある方、農業を志す若者に知ってほしいと強く感じるようになりました。
初代オーナーから、「果樹栽培は女性ができる、女性は細心の注意を払う作業ができるので向いていると思うよ」という力強いお言葉がありました。とても印象的で、土本観光果樹園さんのようにご夫婦やご家族で、男女の特性を活かして果樹栽培に取り組む新規就農者が増えてほしいと強く思います。
今後は、気温上昇などに応じてりんごの成長を確認しながら除袋、そして収穫への予定となります。引き続き体験取材を行っていきます。
シェアハウス土佐指南家を利用して、おかみと一緒に高知でりんごの作業を行いたい方、ご連絡をお待ちしています。
秋に美味しいりんごを収穫して味わってみませんか!天候などにより、作業内容の変更の可能性もありますが、雨天時も別作業を調整していきます。
土佐指南家では、信頼する農家さんの所での作業体験を計画しています。
①佐川町の土本観光果樹園さんでのりんごの収穫までの作業( 7月〜11月予定 )
②南国市の堤農園さんでのオクラ収穫作業( 7月〜9月末 予定 )
おかげさまで、民泊の届け出が6月に完了して、民泊での1日単位の短期滞在、シェアハウスでの1か月以上の長期滞在ができるようになりました。
土佐指南家の詳細については下記をご覧ください。
web> http://10347n8.com
fb> http://www.facebook.com/10347n8/
次号も楽しい情報をお伝えできるように頑張りますので、よろしくお願いいたします。