休校舎に子どもがやってきた!!番外編
2018/08/10
- 執筆者 小原宙子
- 所 属鹿児島県西之表市地域おこし協力隊
鹿児島県の離島、西之表市唯一の休校舎に子どもがやってくるまで… の間に、またありました。おもしろ島あるある。
去年の島あるある、台風(!)接近⇒延期の流れに続いて、今年は、じゃん!
ながし問題。
ずばりこれです。え?台所?と思った方、水関係というところでは近いかもしれません!
ながし、は種子島弁で「梅雨」の意味。
お隣の屋久島さんはやはり九州最高峰の山が3つもあるくらい、やっぱり龍の島。種子島も宇宙もあるけど龍もあって、二つの島(熊毛郡)は、浦島太郎と竜宮伝説でもつながっている気がわたしはもりもりするので今、個人的にとっても面白いトピックなのですが!(2月頭に屋久島旅行に行って、HOTな話題でした。)
脱線しました。
そうそう、屋久島さんは月に35日雨が降るというくらい、降水確率の高いところ。
ロケット打ち上げのとき、ぴーっと空に線が入るのをはっきりみたときに、やっぱりお隣の屋久島さんの雨だったりの環境も、バランスなのかなぁと思ってみることもあったりするのですが。
種子島と屋久島は本当に、男と女、天と地、くらい違ってでもだからこそ本当に対になっている島なんじゃないかなぁ、この二つを人たちが行き来すること周遊することでまた生まれたり結ばれるものがあるのかな?など、今、個人的にとっても面白いトピックなのですが!!(2月に屋久島旅行に行って略)
脱線しました。
そうそう、お隣の屋久島さんほどではなく、また九州らしく夏の太陽の近さは関東から来たときは最初びっくりしたのですが。梅雨の時期も結構はっきりくるのです。
とはいえ、お天気は自然のもの。年によって違うこともままあります。
2017年はちょうどあんまり雨の降らない6月だったのですが、その分、後ろの方にたくさん雨がふりました。きっとこれも何かの塩梅なんでしょうね。
島暮らしは、やっぱり大きな自然の中のバランス、地球の中のバランスのようなことを感じる時もある気がします。それも面白さや、ありがたさ、自分も身を通して整えていくバランス感覚ですよね。
ふるさとまなび~隊が来た当日はお日さまがにっこりしてくれている様子の、快晴でした。
写真で、子どもたちが網を持っているのにお気づきの方もいらしたかもしれません。そうなんです、この日はリクエストで去年売って!と子どもがいうほど大人気だった竹鉄砲作りと、実は公民館でおいしく食べていた、ダクマ(手長エビ)とり兼川遊びをしよう!という二本立てだったのでした。
2日前ほどまで続いた雨の影響で、地域の方から様子を見たほうがいいよーというご意見が入りました。竹鉄砲作りや弓矢体験、手裏剣作りに参加されていた先生の中には、本当は川遊びの時のサポートとしてきて下さった方も。
自然の遊びは夏の醍醐味!きれいな水にとびこんでおもいきり遊ぶのは最高です。(海と川の水が混ざるところにはアトピーがなおった?!というエリアなんかもあったりして笑)
一方で、地元の人たちほど、そこに畏敬の念をもっていらっしゃいます。
遊びももちろんですが、川からは田んぼの水を、海からはミナ(貝)や多くの海産物の恵みをいただいているからこそ、その時々の自然の様々な表情もご存知なんですね。
とっても晴れていて、水もきれになっていて、ダクマも雨のあとはポイントに来ていて。でも、子どもたちのことが、まずはたいせつ。地域の大人の方々は、冷静であたたかい目線を持っていました。
もともと人数が多かったので、いちどきに川に入って水面が揺れたらみんな分とれるかな?目が慣れたらとれる子はとれるだろうし、サポートの人たちも手伝うけどといっていたので、食べる用を別途用意していただいていたのですが、その量を地域の方がたくさん用意してくださっていたこと。
それを見たお姉さんたちが、それなら子どもたちに2種類ちがった味を食べさせてあげたほうが喜ぶんじゃない?と、当日になってから皆で寄ろうて材料なども持ち寄って下さって、調理してくださったこと。
竹鉄砲作りも、多くの先生がいてくださったので、のこぎりの扱いや、大きい音が苦手という子がでてきても一緒に散策したり結果楽しかったと参加者の子が笑ってくれたり、目が行き届きやすかったかなと言うことなど。
去年の竹鉄砲に続き、今度はダクマとりしたい!川遊びしたい!といってくれたこと。教育委員会の担当さんの中には、お子さんを連れて後日川に遊びに行って、とても楽しかった!とご連絡くださるかたもいました。
すばらしいなぁ。
おもてなしのあたたかいこころ、ちょっとでも来てくれた子どもたちが楽しんでくれるといいね。立山にまた来てくれると良いね。そんな風なまなざしが、冷静さと一緒に感じられました。
島の人はやっぱり、海川山天、360°を豊かな自然に囲まれていることもあるのでしょうか、ベースがとっても優しかったり良い人だなぁと感じることが多々あります。
次をつなぐ子どもたちが、島で暮らす日々の中でこうして守られ愛をいっぱい受け取りながら、いつかおとなになった時、外にでて島のことを伝える人になったとき、島をゆたかにしていくひとになったとき。
こうした身を通した体験が、その子たちの言葉になるといいなぁとおもいました。
島は自然がやっぱり、とってもきれいで、豊かで。だから、夏とかは川に入って、ダクマっていう川エビをとったりしたんだよ。すっごく楽しいんだよね!
ありきたりで、簡単な言葉の中に、そのときのおもい出がいっぱい入った、その子だけのことばがたくさんたくさん、毎日の中でよろこびといっしょに育まれていきますように。