島の川の恵み!特産品カレーをつくろう

2018/10/24

 種子島には、おいしいものがたくさん。海の恵みの魚介類はもちろん、苦竹やつわなど身近な山からの恵み、また安納芋など島の環境が美味しくする田畑の恵み、それからふるさとまなび~隊の子どもたちも舌鼓を打ったダクマ(川エビ)や津ガニといった川の恵みなどもあります。
 種子島の1市2町(種子島は、西之表市・中種子町・南種子町から成っています)それぞれ、甘露・島の泉・南泉といった焼酎もあります。

 

ツガニカレー

 

 さて、ヨガ講座の終わるころ、隣の部屋から食欲を誘う、スパイシーな香りが漂って来ました。

「わー!」「なにこれ」「カニ?」「カレー!」

聞こえてきた声、全部正解。でも、ただのカニカレーではありません。

「津ガニがはいってる!」

そうなんです。冬限定の川の恵み、津ガニの入ったタイカレーが机の上に並んでいました。

 

ツガニ

 

 そうなんです。実は、ヨガ先生はカレー先生でもあったのです!
 商品としてのカレーも実作プロデュースしている先生が立山カレーもつくってくださることに! そしてできあがったのがこちら。

 事前に立山の地域に地域見学でいらしていた先生とお話しながら、立山の特産品がいくつかあがりました。

 そして最初に出た宿題が、メインになるものを探すこと。お肉に魚、海のもの山のもの。種子島にあるものは、立山にももちろんたくさんおいしいものがあります。

 一方で、じゃあ立山ならではのものっていうと…? 地域の人に相談しながら、考えてみました。立山地域は西之表市の中でも人口の少ない地域でもあります。それは、実は自然の豊かさや水資源の水質の良さにもつながっています。
 夏には家族連れの人たちが川遊びに来るほど。まちから、山の湧水を汲みに来る方たちもいます。夏のダクマ(手長エビ)とりは、ふるさとまなび~隊たちも、次回はぜひ挑戦したいという面白いもの。また、煮つけやから揚げもはじめてダクマを見たという子どもたちにも大好評でした。

 季節はおりしも冬。でも、大丈夫。冬は津ガニ(山太郎ガニ)が、山から海に降りてくるシーズンなのです。雨の降りそうなときなどに、しかけをしておくと、かごいっぱいにおっちゃー(オス)めっちゃー(メス)のカニが。
 下処理にコツがあるそうなのですが、冷凍すれば長く保存もきくそう。また、冬場とはいえ比較的長い期間とれるため、通年出荷にも良さそう。

 

ツガニ料理

 

「津ガニはね、大根とたいても美味しいんだよ。津ガニからよく出汁がでるの。」

カニと大根、もうすでにおいしそう。

「いいですね。カレーのベース出汁ともあいそう。それならタイカレーの方向かなぁ…。」

タイカレー?料理上手たちが集まると、どんどんアイディアや方法が出てくるんですね。とっても勉強になります。

「タイカレーってどんなのでしたっけ?」

普通のカレールーのカレーや、うどん屋さんの和風カレー、スパイシーなインドカレーともちがいそう。

「魚介のやつだね。卵も入るみたい。」

その場で検索しながら、見せていただきながら、いったいどんなものなのかこのときはまだわからなかったものの、

「良いかもしれない。ほら、普段ゆでるくらいだから、違う調理法もあるっていうのがわかるとみんな良いかもしれない。」

そういえば、以前の料理講座でもそんな声がきかれたような!(今、まだ記事にあげていなかったことに気づきました。)

「楽しみですね!」

その次は買出し。種子島で食べられている少しクセのある浜ゼリなども加えてみることに。
 先生が試作もしてくださり、いただいた最初の連絡では、本格的な仕上がりに、どうだろう?喜んでもらえるかな?とおっしゃっていたのですが、いざ地域の方に試食をしていただくと

「美味しい!わたしはこれすごく好き!!」

太鼓判!タイの調味料なども使われているのですが、なんだか甘い風味もあって甘いお醤油などの文化がある九州の方にも喜ばれる味わい。津ガニのお出汁もよく効きながら、あとから辛味もやってきてたしかにカレーの要素もある感じ。なによりカニより、おいしい!
 月桃茶を入れるタイミングなど、さらに改良を少しずつ加え、試作の時にはうわさの津ガニと大根の煮物もごちそうになりました。大根に出汁が染みこんでこちらもおいしかったー。

 

大根準備中

 

 ヨガ講座は18時をすぎてからでしたが、実はこの日のお昼には立山入りをしてくださり、調理をしてくださった先生。
 手際よくお野菜の処理を終え、さくさくと調理を進めていきます。アシスタントは洗い物と材料を差し出すのでお手伝い。。大根においしい魚介などのタイカレーの風味がしみこんでいます。
 盛り付けも先生と地域の方の工夫で、カニミソの入ったカニの殻をいかすことに。これがとってもフォトジェニック。

 

タイカレー風味

 

 最初にもどって、ヨガからカレーに移行した皆さんも、見て一番に

「可愛い」「面白い」「すごいねー」

とコメントされていました。
 そして、口に入れてみると

「おいしい」のお言葉が。甘口で後からちょっと辛さのくる味わいに、再びOKが出ました。」
「こういう食べ方もあるんだね。」
「カレーもあうんだ。」

ヨガ講座をするということを地域の方にお話したとき、

「今年は行事があまりなかったから、皆で会えるなら嬉しい。」

ということをおっしゃった方がいらっしゃいました。そうなんです。皆で一緒に食べると、美味しさが増していました。

 先生、ありがとうございました!

 

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