あなたは何しに四万十へ?② ワーホリ 出逢い編
- 執筆者 竹内啓娘
- 所 属一般社団法人いなかパイプ
2018/12/21
前回はまでの記事でざっくち生い立ちから旅までの内容を。
旅は一時中断し、旅の資金を増やそうと、オーストラリアにワーキングホリデーに行くことにしました。
Wikipedia先生より抜粋
ワーキング・ホリデー (英語: Working Holiday)
2国間の協定に基づいて、青年(18歳〜25歳または30歳)が異なった文化(相手国)の中で休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために一定の就労をすることを認める査証及び出入国管理上の特別な制度である。(※以下ワーホリと略します!)
到着2週間ほどで農業の仕事が見つかり、レモン農家でレモンを摘み取る仕事や
ロブスター工場でひたすら流れてくるロブスターを仕分けするライン作業をするも安定した仕事にはならず。ぶどう畑の枝の選定がシーズンに入るという情報を聞き、西オーストラリアの田舎町にいくことに。
マーガレットリバー
ブドウ畑。この枝をひたすら切ってゆく・・・。
ワインのボトル積めの仕事場
この街に移動し、経験したことが私が四万十に来ると決めた大きなきっかけになったと思っています。
ブドウ畑の繁忙期が終わった後も、ホテルのクリーナーの仕事とネイルサロンの仕事も決まりゆるゆると働きながら幸せを噛み締めておりました。
ここで暮らしていくことが心地よすぎてワーホリが終わるまで、結局1年半マーガレットリバーに住み続けました。
マーガレットリバーは、西オーストラリアに位置するワインが有名な信号機もひとつもない小さな田舎町です。
この街に住む人も、訪れる旅行者、ワーキングホリデーの人たちも素敵な人達ばかりでした。
帰ってきたくなる場所。受入れてくれる場所。ここにずっと住みたいとはじめて思った場所でした。旅をして各地を廻っていたときよりも心地が良かったです。
その大きな理由にはサーフィンとの出逢いがありました。いや、もはや出逢ってはいたんです。
オーストラリアに行く数年前、サーフィンを体験させてもらったことはありました。そのときも夢中になっていたんですが、夢中になるあまり「近くで上手な人を研究しよう。」と休憩中に浅瀬に足をつけ見学していたら、離岸流に巻き込まれ海で溺れたことがあり・・・軽率でした・・・。
トラウマといえば大げさですが、どうにも海で足がつかない場所に行くことに抵抗ができてしまいました。
オーストラリア行きを決めたときも、マーガレットリバーに着いたときも、サーフィンのことは微塵も頭になかったです。
オーストラリアはサーフィン大国。もはや国技。ましてやマーガレットリバーは世界大会が行われるほどサーフィンが有名な町です。
波を求めて各国からサーファー達が集まってきます。海や自然を愛する人たちとの出会いでサーフィンに興味を持ち始め、サーフィンに対する思いや姿勢を近くで見ていると本当のサーフィンを知りたい!という気持ちになり、また挑戦してみたくなりました。
マーガレットリバーでの初めてのサーフィン。上手く言い表せないですが、もう本当に良かったんです。言葉で伝えられない事が悔しいです。
天気も良くて、水も綺麗で、もちろん波に乗ることなんて出来ませんでしたが気持ちよくて仕方がなかったんです。少し怖かった気持ちもありましたが、海を良く知る人たちが近くにいたことが安心感に繋がったのか。
翌週には板を買い、ウェットスーツを買い。もう夢中で毎日毎日練習しました。
「海の事をもっと知れば怖くない」
早く独り立ちできるように海の知識を身につけるよう努め、少しだけ自信もついてきたこともあって恐怖心も徐々に無くなり、一人でも海に通えるようになりました。来る日も来る日も。飽きずに毎日。練習しすぎでよく身体痛めていました。
初めて間もない頃。TAKE OFF!!
失敗。波にのまれました。
こんなに夢中になれるものがあるんだと衝撃でした。今では生活の一部です。もはや私の一部になってほしい。
サーフィンを続けていくうちに、どうしてもサーフィンと生活を切り離して考えることが出来なくなっていきました。元々自然は好きでしたが、サーフィンを始めたことでより濃いものになっていきました。
思いつきで始めた世界一周の旅は、マーガレットリバーに来たことにより大きく変化しました。
暮らしをみてみたいと思って旅をしていたけれど、自分自身が暮らしていきたいと感じた街を知ったことで今後の暮らし方を考え始め、ワーホリ後、日本に帰ったら暮らしていきい場所を探したいと思い始めました。
・自然の近くで暮らす。
・静かな田舎
・サーフィンが出来る場所で生活する。
考えはじめた頃、それってそんなに難しい事?と思ったりもしていましたが・・・難しかった。田舎での仕事を想像した事が全くなかったので。
以前はアパレル雑貨の企画をしていて、帰国後はそういった仕事に戻ろうと考えていたのでなんとなく、都市部に戻るんだろうなーと漠然とは思っていました。
一旦全て白紙!!
当たり前のことですが、暮らしていきたいというからには働いていかなければならない。わたし自身が何をして生活していくかが課題です。そこで出来ることを考えていこう。
まずはどこで暮らして行きたいか。腰を据える場所を探していこうと決めました。
次回は帰国後、移住編です! 四万十が見えてきた・・・。