12月1日は落ち鮎の解禁日

 かっぱっぱー♪ 皆さんこんにちは。ムラかっぱです。
 
 12月1日は落ち鮎漁の解禁日。川漁師の友達が、

「火振り漁をする際に、網にかかった鮎を外す作業を手伝って欲しい」

と誘って頂き、またとない体験なので2つ返事で、お隣の四万十市に行って来ました。

 

網にかかった鮎を外す作業
網にかかった鮎を外す作業

 

 四万十市中村の市街地からほど近い場所にある入田地区。四万十川下流域にあたり、鮎の産卵場所になっている場所であり、解禁日の12月1日になると落ち鮎はこの付近でしか捕れないらしいです。
 また数あるポイントの中で「赤鉄橋」の上流の瀬が一番の好ポイントになっており、毎年朝の解禁の合図とともに多くの釣り人が竿を出し、漁師は船から投網を鮎の群れめがけて投げ入れます。

 

四万十市入田地区
四万十市入田地区

 

 火振り漁の手伝いという事で15時過ぎに現場に到着!
 河原は川風が吹く場所で非常に寒かったですが、それでも釣り人や漁師さんの軽トラックがたくさん並んでいました。

 

河原に並ぶ軽トラック
河原に並ぶ軽トラック

 

 火振り漁は日没から始まるとの事で、早速準備をしている友達のもとへ。漁は、舟を操る「漕ぎ手」と、川に網を入れていく「置き手」の二人体制で行われるそうです。
 今回、一緒に舟に乗る相方は、学生時代の後輩で川漁師になるために四万十市に移住して来たとか。自分も田舎に移住して6年ぐらい経ちますが、目標をもって田舎に飛び込んで来る若者は応援したいですね。

 

移住者の若手コンビ
移住者の若手コンビ

 

 日が沈み始めた頃に、漁師さんが集って網を張る順番をくじで決めていました。今回出る舟は計5隻で、友達の舟は4番目に決定。

「さぁ暗闇の中で、月明かりを頼りにいよいよ出向~!」

 

月明かりと川舟
月明かりと川舟

 

 火振り漁は、竿で水面を叩く音によって鮎を驚かせ、火を振りながら水中に張った網に追い込んで獲ります。一昔前は松明でしたが、最近はLEDライトを使っているそうです。…時代の変化ですね?!

 

水面を叩く瞬間
水面を叩く瞬間

 

 鮎も時代の変化で「昔」と「今」で特徴が異なるみたいです。
 昔は四万十川の鮎は疎らに泳いでいたらしいのですが、最近は群れで泳ぐ習性があるらしく、琵琶湖産の鮎が四万十川に紛れ込んだのではないかとも言われているそうです。
 それを証明するかのように、遠くの方で1隻目の舟から、

「重い。重い~!!」

との叫び声。

 

網をあげる川漁師さん
網をあげる川漁師さん

 

 …数十分後。舟が帰還したので見学させてもらいましたが、数えきれないぐらいの鮎。

「…す、す、すご~い!!」

 

舟には大漁の落ち鮎
舟には大漁の落ち鮎

 

 友達の舟もご覧の通り。水中で藻掻きまくったために絡みついた鮎がたくさん!!
 これを物干し竿に吊るして「知恵の輪」みたいに、どう絡んでるのかを謎解きながら1つ1つ外します。

 

物干し竿に吊るします
物干し竿に吊るします

 

 簡単なものから難しいものまで様々。最初は手こずりますが、慣れてくると外すのが楽しくなってきます。

 

網に絡まった鮎
網に絡まった鮎

 

 本来ならあと2、3回は漁に出るらしいのですが、1隻目の舟と同様に大漁で戦闘不能の舟が何隻かあり、この日は1回で終了になりました。

「皆様、お疲れ様でした~。」

 

鮎を外す他の舟
鮎を外す他の舟

 

 落ち鮎の特徴は、産卵直前・または直後でくたびれて痩せており、オスは黒く見た目は悪いが、メスより美味しいとの事。

 

オスはメスより黒い
オスはメスより黒い

 

 最後に手伝ったお礼にと落ち鮎を数十匹頂き、「美味しい落ち鮎の食べ方」も伝授して頂きました。色々とお世話になりました。ありがとう~!!
 
 1つ目は「塩煮」。
 四万十市中村を代表する郷土料理。夏鮎とは違った美味しさが楽しめるとか。レシピがクックパッドに掲載されてたので、次回チャレンジしてみます。
 
 2つ目は「一夜干し」。
 今の季節にはピッタリの環境だったので、今回は一夜干しにチャレンジ。「地元の塩」と「地酒」に漬込んでじっくり乾燥させて完成!!

 

自家製一夜干し
自家製一夜干し

 

 今回、体験させてもらった「落ち鮎漁」は12月1日~1月末まで行われてるとの事なので、皆さんもぜひ冬に四万十市中村にお越しの際は、「赤鉄橋」から「冬の風物詩」を眺めてみてはいかがでしょうか?
 また、かっぱバックパッカーズのある四万十町十川から四万十市中村までは、車で約1時間ぐらいの場所になりますが、四万十にお越しの際はぜひご利用下さいっぱ♪

 

いなかビジネス教えちゃる!インタ−ンシップ
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「冬もお宿でお待ちしてますっぱ~♪」

 

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