いなかパイプの謎を解き明かせ!スタッフの働き方・生き方インタビュー⑤
- 執筆者 竹内啓娘
- 所 属一般社団法人いなかパイプ
2019/05/27
スタッフインタビューラストとなりました。
もはやレオさんとの掛け合いは夫婦の様に見えてくる・・。スタッフの中で一番の古株、よしおさんです。(名ではなく苗字です)
⑤吉尾洋一 出身:高知県黒潮町
(photo by Nina Korhonen)
-なぜいなかパイプに来たのですか?
やりたい事をいなかパイプがしていたから。
僕の根本的なところで「つなげる事」をしたいなと思っていて、繋げるって幅広いと思うんですけど地域と関わりながら何かをしたいという思いがあった。その時都会から高知に戻ってきていたタイミングで、高知の魅力を再確認した。
都会の人は田舎の情報が少ないから魅力が分からないって言う人は多いと思うんですけど、田舎の人が田舎の魅力を知らない人も多いと思う。
元々田舎が嫌で都会に出たんだけど高知めっちゃ面白いじゃん!ってなったんです。昔の僕みたいな人に田舎の魅力を伝える事が出来れば。
田舎には都会的な要素が不足している。地域と関わる中で田舎の要素と都会の要素のバランスが必要だという直感があった。地域に関わるなら田舎と都会を繋げる必要があるなと思っていたらいなかパイプを見つけた。
「僕がやりたいことやってる会社があるじゃん。え?しかも隣町!」
それでいなかパイプにきました。
元々建築の仕事をしていてたんですけど、父が新居を建てるっていう話があってその設計のお手伝いをしていた。
10年外にでて戻ってきたら旅行者・よそ者目線で高知を見ることが出来て、こんな場所あるの?こんな人達いたんだ。ココめっちゃ面白いじゃん!って。灯台下暗しでした。田舎が最先端だなと感じた。
高知って東南アジアっぽいって感じるんです。この先進国でこんな暮らし方してる人いるんだ、しかも出来ちゃうんだ。未開発過ぎて可能性がありすぎる場所。都会ってやりつくされてる感じもある。
いろんなことに縛られるのももういいかっていう気持ちもあって、そのときの僕に高知がマッチした。タイミング的にも。
-現在どんな仕事・働き方をしていますか?
仕事内容だと派遣で働いている人と派遣先の間に入ってコミニケーションのサポートをしているのが大きくある。
いなかパイプは学校を2つ管理しているので、学校を有効活用するために企画を考えたりしています。
今はフリーキャンプやいなかドアっていう企画が進行中です。田舎への入り口。田舎に興味が在る人、働きたい人に向けてのもので橋渡しのような感じ。それこそ田舎と都会を繋げるという、僕がやりたいことをやっている。
人を呼ぶために地域の魅力や体験の情報発信が課題。
1ヶ月のスケジュールは自分で管理しています。いなかパイプが向かうところと自分が出来る事を確認しながら仕事を進めている。今月は広報中心に動きたいです。
いなかパイプは自由すぎるのが良いところで特長なので・・無法地帯だった部分もあったと思う。昔は仕事の中身が見えなかったけど今は皆で共有して仕事の全貌が見えてきてます。
いなかパイプでは研修もたくさんあって、色んな講師の人たちから学ぶ事が多い。人と関わる事が苦手だったんだけど、興味はあって挑戦したかったことのひとつだったんですけど、そしたらいなかパイプもそういう方向に向かっていくことになったり、いつも僕のやりたい事と会社のやりたいことや方向性がシンクロしていくんですよ。
(円坐photo by 戸高元太郎)
例えばフリーキャンプや円坐とか。気づいたらやりたいことが舞い込んでくる・・・ いなかパイプって僕の為につくられたんじゃないかなって思うくらいですよ。笑
-現在のやりがい・生きがいは何ですか?
基本的にやりがい・生きがいを求めて生きているから、いなかパイプに自分のやりがいがあるかぎり居続けちゃうよね。
今の社内の中の興味は個性がバラバラでもひとりひとりがそれぞれの個性・強みを生かして生きていく、それがチームになって全体が動いていく事を少なくとも目指している。時々衝突やうまくいかないことも起こっているし、よくこれだけ個性バラバラな人達が一緒にできるなぁと思うこともあるけど、会社の方向性としてそれに挑戦しているっていうことが大事だと思う。
「しまんと大人の冬休み」でみんなで焚き火
一人一人の力が生かされて全体がひとつになっていく。これは僕の中の会社の理想像だけどそれを目指している。それが一番の生きがいなのかなあ。
-いなかパイプはあなたにとってどんな存在ですか?
今の自分が向かっていることに挑戦出来る場所。
今は決して得意なことをやっているとは思ってないけど、やりたい事には挑戦できている、いなかパイプには今の僕が挑戦したいことがたくさんある。転がってくる。そんなかんじ。
入って来たときは僕にとってはギリギリ社会と接点が持てる社会との交流の場所かなぁと思った。
ひとりでいることを十分やり尽くした時、一人でいることは幸せだなと感じて、でもそろそろ、人や地域と関わることで幸せを探求したいと思った。そのときにいなかパイプがやってる土俵なら会社や地域という集団で自分がやりたい挑戦ができるかなと思った。
-これからどんな仕事・働き方をしていきたいですか?
理想は仕事と生き方を分ける必要がない。やりたいことやってたら仕事になってたりしたら良いですね。
最近、ハタと気づいたのはどうしても会社で活動しているといなかパイプの業務の中だけでやりたいことを考えている自分に気づいたんですよ。そうするとやりたい事もっとあるっていう視点がなくなっちゃっていて、会社の基準を外したときに、もっとやりたいことあるって改めて分かった。
田舎と都会を繋げていきたいっていう視点は持ち続けているけど、自分の感覚で表現したいことと会社の中でやりたい事っていうことがあって、今後はそれらを両立していきたい。
-これからの人生どんな生き方をしていきたいですか?
ひとりだけで探究する幸せをやりきった感があって、なんていうか、ある時、ハッと開花したときに幸せ追求したら自分の幸せだけじゃ物足りなくなった。世界中の人が幸せを感じられる世の中になったら僕の幸せが達成できると思う。だから僕の最終目標は世界平和なんです。
ある段階からは人と関わらなきゃ僕の幸せは訪れないと思って。どうやって人と関わろうと考えたときに、まずは、目の前に居る地域の人達と関わろうと思ったんです。人と関わるというスイッチを入れたら地域とチームとっていうのが僕の前に現れて今に至ります。
陰陽のバランスみたいなもので、人とが強すぎても、一人が強すぎてもバランスが悪くなる。個と全体の両方のバランスをとっていきたいです。