私が産後10ヶ月でリバーガイドの仕事に復帰するまでにやったこと。

 こんにちは。いなかパイプの小川知香です。
 突然ですが、私は2019年の7月に娘を出産しました。

 

産後10ヶ月で仕事に復帰

 娘は今年の夏には2歳になるわけですが、そんな私はというと、娘が生後10ヶ月になる2020年の5月に娘が保育園に通い始め、私も仕事に復帰しました。

 世の中には、働くお母さんはたくさんいらっしゃいますが、リバーガイドのお仕事は体力も使うし、怪我のリスクも伴うお仕事だったりするので、出産から1年足らずで川に出ていると

「復帰早いね〜」

とよく言われました。

 

ラフティングガイド
ツアーの様子。写真:cloudship outdoorさんのInstagramより

 

 ちなみに私の今の働き方はというと、週に3日は徳島の地元の会社の事務をし、週に2日程度はリモートでいなかパイプでお仕事、夏になると、元々やっていた吉野川のラフティングツアーのガイドのお仕事などもしています。

 リバーガイドのお仕事が増えてくると、週6日ほど働いたり、いなかパイプのお仕事を少し減らしてもらったりしながら調整しています(詳しくは、以前書いたこちらの「いなかマガジン」をどうぞ)。

 

 リバーガイドのお仕事に関しては、体力や技術のいる仕事だからこそ、間が空いてしまうと復帰できなくなってしまう気がしていました。そして、やってみて、「もういいや」ってなったら辞めることはできるけど、年齢的にも(出産当時35歳)、ちょっとでもまだやってみたい気持ちがあるなら早く復帰することが大切だ!という思いもあり、むしろ少し焦るぐらいの気持ちで復帰に向けて突き進みました。

 

子供もよく寝て、自分もよく寝る!

 そんな私が仕事復帰に気持ちも、環境も前向きに取り組めた要因を今振り返ってみて思うこと。ずばり、それは、

「子どもが夜通し寝てくれて、自分もしっかり睡眠時間が確保できている」

ということじゃないかなと思います。

 

 娘は、出産して退院するまでの間ですら、

「お母さん、赤ちゃんちょっと寝すぎなので、そろそろ起こしておっぱいあげましょう」

と言われたくらいよく寝る子でした。

 新生児期も、一度おっぱいを飲んだら3時間くらいはぐっすり寝ていたので、昼も夜も比較的自分の時間が取れていたように思います。この辺は、兄弟でも違う、という話も聞くぐらいなので、本当に人それぞれじゃないかなと思います。

 

よく寝る赤ちゃん

この家に新生児がいるとは思えないくらい静か。と言われていました。

 

 そんな、元からよく寝る子だった。という前提はありますが、私は生後2ヶ月ごろから、娘が夜通し寝てくれるようになるためのトレーニングというかリズム作りというか、いわゆる「ネントレ」というものを実践してみるとにしました。

 ネントレするにあたって、里帰りで比較的心身にゆとりを持って過ごしていた生後1〜2ヶ月の時に色々調べたりもして、とりあえず、1冊の本を買って読んでみることにしました。その本がこちらです。

 

カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとお母さんの快眠講座

『カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座』ジーナ・フォード (著), 高木 千津子 (翻訳)

 

 この本には、赤ちゃんが生まれてから大体1歳くらいまでの中で、それぞれの月齢に合った授乳(ミルク)や睡眠のスケジュールが書かれていて、それを実践していくことで、赤ちゃんは次第に夜通し寝てくれるようになる。というものです。

 結果からお伝えすると、私は里帰りから戻った(当時は四万十市に住んでいました)生後2ヶ月頃から実践して、生後4〜5ヶ月ごろから、娘は夜通し寝るようになりました。

 子育てをしていると、いろんな噂や説があって、1歳くらいになるとまた夜泣きが始まるよ〜とかも聞いたことがあり、ビクビクしていたんですが、娘に関しては結局そういったことはなく、一度夜通し寝るようになってからは、1歳9ヶ月になる今も、ずーっとよく寝てくれています。

 

 具体的には、夜の授乳が生後2ヶ月頃は2〜3回、3ヶ月からは大体2回くらい、4ヶ月くらいからは1回だったのが、ある日、ハッと目が覚めたら朝の6時で「あれ!?」と思ったのも束の間、横で娘はスースー寝ていました。

 それからは夜に授乳したのは本当に数回くらいで、夜にモゾモゾしていて起きたかな?と思っても、電気をつけず、暗いまま静かにしていると、娘はまたスースーと寝てそのまま朝まで、という感じでした。

 

ネントレをどのくらい実践したのか

 先にも書きましたが、本には月齢に合わせた授乳や睡眠のスケジュールが結構しっかり書いてあります。何時には起こしておっぱいをどれだけ飲ませて、何時間昼寝をして、など。最初に本を読んだ時には、

「これを全部実践するのはさすがに無理だ〜」

と私も思ったのですが、よくよく本を読み、

「なぜ、そうする必要があるのか」というところをとりあえず理解して、自分の生活のリズムや環境の中にできるだけ落とし込んでやってみよう。という感じで実践しました。

 

里帰りからの戻り

生後2ヶ月になる少し前に実家から飛行機で高知へ戻ってきました。

 

 具体的な内容は、興味のある方は本をぜひお読みいただければと思いますが、私が主に心がけたことは以下のようなことです。

 

①夜寝る時間と、朝起きる時間を守る。

②日中の授乳のスケジュールの時間の間隔を守る。

③抱っこや授乳で寝かしつけをしない。

 

 本の中には、他にも色々ポイントだったりがあるのですが、全部をやろうとすると気持ちが先に疲れてしまいそうだったので、それらは「参考程度に」しておき、できそうな部分だけ守ってやってみることにしました。具体的には、

 ①に関して、本では夜の7時には寝かせて、朝の7時に起こす。と書いてあったのですが、それは夫の帰宅時間とかを考えても大変なので、寝るのは夜8時半までに。と心がけました。朝はできるだけ7時には起こし、授乳のスケジュールに合わせました。

 ②は、著者の理論で言うと、「昼間に必要量のおっぱい(ミルク)をちゃんと飲めていれば、赤ちゃんは夜通し寝ることができる」と言うものだったので、細かいスケジュール通りにはいかなくても、授乳を行う間隔や回数を守るようにして、自分の生活の中に落とし込んで実践しました。
 ちなみに、私は完全母乳だったので、実際に赤ちゃんが1回の授乳でどれくらい飲んでいたかは不明です。

 

 ③は娘はそもそもよく寝る子だったので、元からあまりしていなかった。と言うのもありますが、抱っこで寝かせても、布団においたら起きちゃう。と言うのは元から私も感じていたことでもあったので、もう最初から置いて添い寝で寝かせていました。

 

 また、「添い乳」と言って、添い寝をした状態で赤ちゃんにおっぱいをあげて寝かしつける。という方法もよく耳にするのですが、私はそれをやったことがありません。というか、一度チャレンジしてみたけど体勢がうまくいかずやめました。

 なので、授乳は完全に別で、結果的に飲んでいる時に寝ていることはありましたが、基本的には、寝る前に授乳して、布団に置いて寝かしつける。と言う感じでした。

 ちなみに、娘が布団に置いても泣いてしまうとき、両足首を優しく持ってフリフリすると揺れが心地よいのか、わりとすぐに泣き止み寝る。ということがよくあり、裏技的にやっていました。笑

 

やってみて感じたメリット

 結論から言うと、私はこれらを実践するのは全然苦ではなく、むしろ時間で授乳などを管理するのは私的にはすごくよくて、

「次は何時頃に授乳だから今のうちにこれをやろう」

と家事をするにも動きやすかったですし、他にも、たとえば友達からお誘いがあっても、

「◯時なら大丈夫!」

と授乳後とか、自分なりに動きやすい時間を想定しての返答がしやすかったので、スケジュールが決まっていてよかったなと思いました。

 

 また、このやり方をすると、「赤ちゃんもあまり泣かず、穏やかに育つ」というようなことが書いてあったのですが(曖昧)、基本的には「泣いたらおっぱい」ではなく、時間で授乳していたので、結果的に「赤ちゃんが泣く」という状況が少なかったように思います。

 もちろん、全てが予定通りに進むわけではないですが、このメソッドが理にかなっているのか、毎日予定が狂って全然だめ。ということはありませんでした。

 

 あと、これは母乳の方のメリットになると思いますが、母乳の出るメカニズムというか、母乳に合わせたリズム作りにもなっているので、卒乳と言って赤ちゃんがおっぱいを卒業するときも、この本を参考に徐々に授乳の回数を減らしていったので、おっぱいが張ってお母さんの体が大変。ということが回避できました。

 もちろん、夜も授乳で寝かしつけていなかったので、卒乳もすんなりで、卒乳による夜泣きも一切ありませんでした。

 

1歳児

1歳の誕生日を迎えてまもなくおっぱいは卒業しました。

 

 そんな感じで、生後4〜5ヶ月ごろから夜通し寝る娘は、ご飯もモリモリ食べるし、コロナの影響もあってか、保育園でも感染症をもらって度々休む、と言うこともほぼなく、私の産後の仕事復帰はびっくりするくらいうまくいっています。

 これはあくまでも、私が、たった一回しか経験していない子育てでたまたまうまくいっただけのことかも知れません。ですが、とても几帳面とは言い難い性格の私でも、そこまで無理なくやれた方法なので、復帰に向けて赤ちゃんにもっと寝てほしい!という方は一つの例として参考にしてみてください。

 

いなかは意外と働く母に優しい?

 子育てをどのくらいするか、仕事のどのくらいするか、というのは、それぞれの家庭の事情や、その人の考え方などによって様々ですが、私は、外に出て人と関わったり、働いてお金を稼ぐ、ということに楽しさややりがいを感じられているので、働きながら子育てする。ということが「むしろよかった」ことのように今は思っています。

 もちろん、働き方を含め、今の仕事で関わる方々の理解があるということも大きいですが、コロナ禍でも、子育てしながら無理せず仕事ができ、楽しみながら暮らせているのはありがたい限りです。

 

保育園に通う娘

今のところ保育園も楽しそうに通っています。

 

 コロナ禍で仕事がない、とか、学校が休みになったらどうしよう、とか今は特に色々ありますが、いなかでは、そもそもコロナの感染者が少ないこともあって仕事や学校に影響がそれほど出ていないのはもちろん、元から人が足りない。と言う状況があるので、都会よりもむしろ、「子育てしながらでも働きたい」と言う人に対しても柔軟というか、「それでもいいよ」と言ってくれることが多いような気がしています。

 そして、コロナ禍が思った以上に長く続き、家賃が払えない、仕事がない、というニュースもありますが、それらを見ていると「ほんとかな?」と感じるくらい、いなかには家賃が1万円の空き家とか、人足りないと言っている会社があります。

 

 世の中が不安定になってきている状況ではありますが、いなかパイプはこれまでと変わらず、「いなかには人が足りない」という状況があって、あなたが来てくれるだけでもありがたい!と思っています。

 そんないなかで、生き生きと、楽しく暮らしている人はたくさんいて、パイプウェブ編集部のメンバーがいなかマガジンとしても色々書いてくれていますので、気になる方はぜひ読んでみて、いなかパイプのドアをノックしてみてください。

 

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