新茶といえば「八十八夜」
- 執筆者 井上知美
- 所 属むぎ青空プロジェクト
2021/05/19
新茶といえば「八十八夜」。今年は5月1日で、うちでも新茶づくりをしました!お茶の木が庭にあるってありがたい~。
ちなみに、うちのヤギ一家もお茶の葉は好き。でも何故か新芽はそこまで・・・らしい(贅沢な!)
去年は出産が重なってなかなか作れなかったお茶。今年は季節ごとに、色々なお茶づくりを楽しんでいこうと思います^^
徳島県といえば、「阿波番茶」。
緑茶などとは違って、作る工程に乳酸発酵過程を加えた発酵茶。ノンカフェインで、妊婦にも子どもにも優しい健康茶で、私も徳島に来てからはよく飲むようになったお茶の一つ。
主に夏に那賀町相生地区で作られる「あいおい番茶」や上勝町の「上勝阿波番茶」が有名。また、夏だけでなく冬の寒い時期に海陽町宍喰地区で作られる発酵茶「寒茶」もあり四季折々のお茶があるのがまたすごい。
緑茶・紅茶・ほうじ茶・抹茶・・・お茶の木1本から作り方次第で色々なお茶が生まれ、採る時期によっても味・作れるものも違って、お茶づくりの世界はなかなか奥が深いのです。
さっそく、5月初旬に作ったのは住んでいる徳島県南部の牟岐町で作られている新茶。「牟岐番茶」と呼んでる人もいるらしい。
それと、今回はお試しに「紅茶」も。いつも飲む紅茶と違って、春摘み紅茶「ダージリンファーストフラッシュ」を作ってみたくて、という完全なる興味本位。
田舎暮らしは色々と実験が楽しいのがいいのだ♪
教えてもらった牟岐番茶の作り方
①新芽を摘む。摘み方は、一芯二葉(まだひらいていない芽が「芯」、続いて2・3の2枚の「葉」までを含めて一芯二葉)で摘む。
②大窯で炒る。
③熱いうちに窯からざるにあげて、ひたすら揉む。(ここでしっかりと揉む)
工程は単純だけど、手もみなので揉むのが大変。一気に大量に揉むとむらができるので、何回かに分けて揉むこと1時間半。。。
④天日で乾燥させる。
取り壊すお家からもらってきた網戸がちょうどあったので、網戸に広げて天日干し。
飲んでみると、香ばしくておいしい。そして前回作った時と味が若干違う(笑) 摘んだ時期かなー。味を安定させるってやっぱり難しいな~としみじみ。
地域、製法だけでなく、お茶を摘む日の天候などによっても味が変わってくるので、手作りは何度やっても楽しいのが醍醐味ですね。
一方、紅茶はこんな感じに。
途中経過
色は薄いけど、新芽を使っているからか、風味は緑茶に近くもあり、甘い。家の中で発酵させていると甘い香りでむせ返るくらいで、誰かしら
「何だこの匂い!?」
と振り返る(笑)葉っぱの発酵力がすごい。
この後、じっくり保存させながら乾燥させて、青臭さをなくしてどう変わるか・・・!?
自分だけのMYお茶づくり、おススメです。
ちなみに、今年のお茶スケジュールは、こんな感じ。
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5月 新茶(牟岐番茶)
7月初旬 阿波番茶、紅茶
1月 寒茶
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興味があれば、お手伝いも歓迎です!
次は7月の阿波番茶づくり。おいしいお茶が作れますように!