ゆずの収穫に初挑戦!
- 執筆者 児嶋佑香
- 所 属一般社団法人いなかパイプ
2021/12/16
こんにちは!いなかパイプ・スタッフのコジコジです! 「あなた誰?」と思った方は、私の自己紹介記事を読んで頂けましたら幸いです。
12月に入りましたね~。急に寒くなって、風邪などひかれていませんでしょうか?
私は現在、みかんの収穫をしているのですが、日が当たらない場所なので、とても寒いです。近所の方に頂いた生姜でも食べて身体を温めることにします。
ゆずの収穫に初挑戦!
さて、今回は、私が11月にしていた仕事の1つをご紹介します。それはゆずの収穫です。
私が住んでいる四万十町十和地域は、傾斜地が多く、平地で行われているような野菜の大規模栽培には適しません。その代わりに、傾斜地でも栽培しやすいお茶・栗・ゆずなどの栽培が盛んに行われています。
そこで、いなかパイプにもゆずの収穫の仕事がまわってきて、私も参加してきました。
「楽しそ~」
と気軽に参加してみたゆずの収穫でしたが、これが結構大変でした。
ゆずの収穫の大変なところその1 トゲが痛い
実は私、今回ゆずを収穫するまでは、ゆずにトゲがあることすら知りませんでした。
近所の方とごはんを食べた際、
「今度ゆずの収穫をするんです」
と話すと、
「ゆずはトゲがあるから気をつけろよ~」
と言われました。
しかし、スーパーで売られているゆずの実しか見たことがなかった私は、何のことを言っているのかさっぱりわかりませんでした。
今回実際に収穫してみて、やっとその意味がわかりました。トゲがあるのはゆずの枝だったのですね!
それでは収穫の仕方をご紹介します。
ゆずの収穫の際には、トゲが手にささらないように手袋を二重にします。
収穫する手順は、まず、ゆずの実がなっている部分を枝ごとハサミで切ります。その後、ヘタの部分を少しだけ残して、いらない部分をハサミできれいに切り、袋に入れていきます。
この時に、気をつけないと、手や足にトゲが刺さってしまいます。もちろん服装は長袖・長ズボンなのですが、それでも服を突き抜けて皮膚まで届いてしまうことがよくあり、痛い思いをしました。お風呂に入ったときに、足に赤い点々がたくさんついていて、びっくりしたこともありました。
ゆずの収穫の大変なところその2 収穫したゆずが転がってしまう。
前述した通り、ゆずは傾斜地でも育てられるので、急な斜面で収穫することがよくありました。そのときに、ゆずの実をしっかり持っていないと地面に落ちてしまいます。
下が平らな土地なら、拾って袋に入れればいいだけですが、これが斜面だと大変です。コロコロと下へ転がっていってしまうし、それを追いかけると自分も転がってしまいます。
ゆずの収穫の大変なところその3 収穫袋が重い
ゆずの収穫をするときは、1枚目の写真のように、袋を肩にかけるのですが、収穫したゆずの数が増えていくと、どんどん重くなり、肩が痛くなります。袋がいっぱいになったら、コンテナ(ゆず入れる箱)まで運びますが、これも重くて大変。
また、袋にゆずを入れるすぎると、移動するときに落ちてしまい、前述したとおり、下まで転がっていってしまいます。
ゆずの収穫の大変なところその4 見つけにくい
1つの木のゆずの実をとり始めたばかりのときは、ゆずの実がたくさん成っているので、次から次へと収穫することができます。しかし、最後の方になると、下の方や上の方、木の内側など見つけにくい場所のものが残ります。
収穫している本人は全部とったつもりになっていても、実は残っていたということもよくありました。そのため、ある程度収穫が終わった後、木から少し離れたところにいる人に、残っている実がないか見てもらっていました。
このような感じで、ゆずの収穫は結構大変でした。
でも、大変だからこそ、ゆずのトゲがトラップに見えたり、ゆずの実がお宝に見えたりして、まるでゲームをしているようで、楽しかったです。
収穫のあとは選別
ゆずを収穫した後は、選別作業があります。私たちの仕事には、選別は含まれていなかったのですが、ゆずの収穫がすべて終わって、作業所にコンテナを運んでいったときに選別するところを見せてもらいました。
せっかくなので、選別の流れを簡単にご紹介します。
まず、ゆずのコンテナから機械にゆずを落として、明らかに見た目の悪いものを取り除きます。その後、ゆずが流れ、それぞれの大きさに合った穴に落ち、大きさの選別が終わります。
大きいものは高値で売れ、小さいものは安く売られたり、自分の家で絞って使ったりするそうです。
今回ゆずの収穫をするまでは、ゆずといえば「冬至のときにお風呂に入れるもの」くらいのイメージしかなかったのですが、自分で収穫したり、もらったゆずを料理に使ったりしたことで、身近なものに感じられるようになりました。
やはり体験することは大事ですね!
これからもいなかマガジンで、私が体験したことをどんどん書きたいと思っておりますので、また読んで頂けましたら幸いです。