県境を越えて、徳島の高ノ瀬峡へ紅葉狩りに行ってきた話。
- 執筆者 吉田晶子
- 所 属フリー
2022/12/02
秋の行楽シーズンも終わり、山間部は冬支度の季節に突入です。11月はべふ峡の紅葉の見物客で、物部周辺も普段より車の量も増え少しの間賑やかでした。
今回はべふ峡からさらに足を伸ばし、徳島県那賀町木頭の高ノ瀬峡(コウノセキョウ)の紅葉狩りに行ってきました。
四つ足峠トンネルの向こうは徳島県
初めの記事でも書いていますが、今の住まいは徳島県との県境の町なので、以前よりも徳島がグッと近くなりました。こちらの記事で詳しく書いています。
距離的にははりまや橋の方が遠いくらいなのです。
トンネルの向こう側に入ると猿や鹿との遭遇率が突然アップする!
「徳島県、に入りました!」(ナビのお姉さんの声)
高ノ瀬峡は剣山国定公園の一部であり、「徳島県観光百選」第1位で、紅葉の景勝地として知られています。家から30キロ圏内に紅葉の名所が2つもあるなんてなんだかとても贅沢な気分です!
ちなみにうちから西に下っても滝と紅葉を楽しめる名所が2つあります。
大荒の滝
轟の滝
なんにもなさそうな田舎町ですが、実は観光資源にめちゃくちゃ恵まれているのです。(※これらの写真は今年の紅葉ではありません)
高ノ瀬峡に到着!
高ノ瀬峡と言えばこのV字型の渓谷がシンボルのようです。石灰岩で覆われた荒々しい景観がここの魅力です。
この日は雲ひとつない晴天でまさに行楽日和でした。
渓流の景観も素敵です。
渓谷に沿って遊歩道を進んでいくと、、
ん?! 山でなんで磯なが?! ググってみるとこの地域(木頭)では岩のことを磯と言い、気象庁などないはるか昔、この地域の人々は日照磯の様子を見て天気を読んでいたそう。
日照磯は雨の前に黒くなり、晴れが続く時は白くなるらしいです!えっ、それほんとですか?!
自然と共に生活していた先人の感覚は深いです。
この展望台を最後に引き返しました。ここから先は剣山の登山口までのスーパー林道に接続します。今回はパスしましたが次回は必ずや行こうと思います。
木頭周辺のお立ち寄りスポットをサクっと紹介
山歩きしたあとは木頭周辺をドライブするのもおすすめです。このあたりは実家の大阪に車で帰るのに何度も通っていますが、
「あんな道使うなんてあり得ない!」
と言う人もいます。
でもわたしはこの道が大好きで、あえてこの道を使います。不本意ながら変人と呼ばれるのも仕方ないのかもしれません。
そして、木頭と言えばまずはここでしょ?!
「世界一美しいコンビニ」として有名過ぎるスポットで、地元民にとってはコンビニですが、外の人にとってはただのコンビニではない、まさにハイブリッドコンビニ!
観光がてら県外から来る人やバイク乗りの人々にも人気です。
残念ながら商品をクローズアップした写真撮影は禁止なので、取り扱っている商品の充実度に関しては言葉にして説明するよりも是非実際に足を運んで見ていただきたいです!
店内の休憩スペース
ここの休憩所がすごく居心地良くて、トイレ休憩のついでについつい一息ついて居座ってしまいます。無料のゆずウォーターもとても気の利いたサービスです。
中洞牧場のソフトクリームが食べれるお店も四国では貴重なのでは? 少なくともわたしは東京のイベントで食べた以来です。
エンドレスで流れている映像も木頭の魅力満載で、困ったことにこの映像に見入ってしまうと時間を忘れて出発が大幅に遅れるという惨事が起きます。
次に向かうは田舎道に突如として現れるコーヒースタンド、「Coffee Stand Tanizaki」です。
山の中のオサレスポットに、初めて見た時は吸い寄せられるように入っていってしまいました!
徳島阿南からの路線バスの終着駅にもなっていたりして、長時間の運転のあとに美味しいコーヒーを飲みたい気分を解消してくれる、わたしにとっても貴重なスポットです。
さっきの未来コンビニといい、山の中なのについつい散財してしまうのでご注意を!
コーヒースタンドから2キロほどのところに、山の湧き水を汲めるスポットもあります!
ここに行ける時は必ずポリタンクに満タン汲んで帰ります。この水でお茶やコーヒーを淹れるととっても美味しくて毎日でも汲みに行きたいくらいです!!
こんな可愛い柚子の良心市も立っていました。
木頭も柚子の産地。いい感じで実っていました。
ちょっとだけべふ峡にも寄ってみた
もちろん高知の本拠地べふ峡の紅葉もチェックしなきゃなので帰りに見てきました。
11月上旬、例年より少し早めの見頃でした。
バイク乗りや旅好きな方のブログなどで、べふ峡と高ノ瀬峡の紅葉を比較する記事を見ることがありますが、大体がべふ峡に軍配があげられています。
その理由には渓谷の距離が近いからです。
確かに圧倒されますね。
このアングルは鉄板
高知の山中にも美味しいコーヒースタンドあります!
最近メディアにも取り上げられ紅葉時期は特に賑わっていた「コハマーコーヒー」。べふ狭と、物部町の中心集落の大栃との間の小浜という所にあり、店名のコハマは集落名です。
看板商品のスコーンのあんバターサンド絶品です!
ちなみにこれらの写真は別の営業日に行った時のものですが、次から次へとお客さん続々と来ていてお店のお姉さんはひとりで大忙しでした。
コハマーコーヒーさんの営業日は限られているので、インスタグラムでチェックしてみてくださいね。
●コハマーコーヒーのインスタグラムはこちら。
まとめ
県境の紅葉情報いかがでしたでしょうか?
高ノ瀬峡でご夫婦からカメラのシャッター押しを頼まれたのですが、その方たちも高知市内からべふ峡の紅葉を見に行ったついでに足を伸ばしてみた、とのことでした。そして、
「せっかくここまで来たんだから未来コンビニにも行ってきます!」
という会話を交わしお別れしました。
未来コンビニの引力はやはり強力ですねぇ。
おさらい用のざっくりマップです。
基本高知からだと国道195号をひたすら東に走るだけです。
※高知市内からべふ峡までは61km(車で約1時間半)、徳島市内から高ノ瀬峡までは100km(車で約2時間半)
来年のドライブの参考にしていただけると幸いです!