海の幸に、山の幸。広島県江田島のよいところ
- 執筆者 小林恵子
- 所 属えん(縁)もたけ(竹)なわ
2024/06/03
広島県江田島からは小林です。江田島は、瀬戸内海に浮かぶ島です。江田島に住んで2年になります。
そんな私が、江田島の好きなところ、よいところなどをご紹介をさせていただけましたら嬉しく思います。
レモンの木
江田島は、海の幸、山の幸。食べ物がおいしいのを思います。牡蠣の養殖がさかんで、日本一になったこともあります。
釣りもでき、タイやアジ、メバル、ヒラメなど、さまざまな瀬戸内のお魚も美味しくいただけます。
先日は、能美産直市場で、まさかの「サヨリ」袋に入れ放題で500円!!格安!!! 漁師さんが、獲れたてを売りにきてくださっていました!!
「サヨリ」は江田島でもよく釣れるそうです。新鮮な「サヨリ」の、お刺身に塩やき、天ぷらに「サヨリ」三昧を楽しみました!!!
サヨリ
能美(のうみ)産直市場という産直市場があります。私が良く行く産直市場です。旬のお野菜に果物。花木や食器なども置いています。この産直のおかげで、四季折々の恵みを楽しませていただいております。
お店の方の元気に「いらっしゃい」の声にも日々元気をいただいております。
スタンプカードもあり、スタンプがいっぱいになったら金券をいただけます。
江田島のお野菜は、潮風があたり、海のミネラルを含まれ、お味も濃く、美味しいと言われています。
江田島に引っ越してから、お野菜にしっかり味があるので、私も味付けが薄くなりました。
お野菜
さまざまな柑橘も美味しい島です。
いしじみかん、早生みかん、ぽんかん、はっさく、金柑、レモン。さまざまな柑橘をいただけます。
そんな、美味しいものいっぱいの江田島で、私の大好きなお店のご紹介です。
しまのぱん souda!
「そーだのパン屋さん」と私は呼んでいます!!
国産の小麦、自然発酵の種、島の食材、地下水、槙木など、身体によい素材を厳選されています。たくさんの恵みがつまったパンです。
かみしめれば、かみしめるほどに美味しいパンです。心にも身体にも優しいパン屋さんです。
パン屋さんの縁側
古民家を改装された店内は、すてきなインテリア。いつも気持ちも明るくなり癒されます。
ドリンク
お茶もできます。島は時間がゆったり流れる。ゆったりとした島時間の中で至福のひと時です。
映画鑑賞会をしてくださることもあります。ほっこりとした空間での映画鑑賞は日常を忘れ至福の時間です。
江田島のお野菜やオリーブオイル。また、各地の美味しいものも店内で販売されています。
オリーブオイル
いろいろな楽しみのあるパン屋さんです。なにより明るい西村さんの笑顔に。楽しいお話に。日々元気をいただき癒されています。
私の中で島のオアシスです。大好きなところです。
その近くにある『どろんこ園』。自然体験を基軸にした保育をされている園です。
どろんこ園の竹やぶ整備のお手伝いをさせていただきました。古民家を改装をされたどろんこ園です。
畑があり、竹藪があり、納屋にはボルダリング場があり、五感を使ってめいっぱい楽しめるところです。
「暮らしの中に学びがつまっている。」
と、畑や、干し柿を作ろう、味噌を作ろう、ハブ茶作り、しめ縄作り、流しそうめん、マーケットなど様々な楽しみに取り組まれています。
門松作り、ミニ門松作りも楽しませていただきました。私も時折遊びに行かせていただいています。
子どものみならず、私のような大人も、ほっこりと、癒され、楽しませていただいている園です。
門松
その『どろんこ園』の竹藪の整備のお手伝いをさせていただきました。
竹藪の整備は10月から3月くらいが適していると言われています。その時期は、蜂ややぶ蚊などの悩まされる虫はいません。また、マムシも冬眠しているのでいません。
竹の養分や水分が少ない時期になるので一年の中で竹が軽い時期になります。
竹藪
最初は枯れた竹が覆っている竹藪でした。
竹藪は管理が行き届かないと、竹が増え広がり、陽のあたらない竹藪になります。そうなると、竹の子が生えにくくなったり、まっすぐの竹が生えなくなったりします。
竹藪整備
江田島の竹細工同好会の『竹の会』の方々とも手分けをし、枯れた竹を倒し、片づけていきました。中が空洞の竹とはいえ、重労働です。
斜めの竹が落ちてくる可能性もあり、上も見ながら安全に気を付けながら行いました。
竹を伐り運ぶ作業は重労働であり、危険も伴うので、ぼつぼつ無理なく作業をしていきました。けれど山の中の作業は気持ちの良い汗をかく時間でした。
きれいな竹藪
竹やぶの整備をし、竹藪に風が通るようになると、とても気持ちのよい竹藪になっていきました。
人が入ることで、竹藪も喜んでいるように思えました。
竹のテーブル
3本の竹を利用し、テーブルを作られた方もおられました。まだ制作途中とのことでしたが、どろんこ園さんは、この竹藪を、子どもたちの遊び場に!!と目指されています。
竹やぶにの山には坂があったり、段差があったり、山を上がり下がりすることはちびっ子たちの足腰も強くなりそうです。
陽が当たる竹藪になると竹の子が生えやすくなります。
今年は、どろんこ園の竹やぶの「幼竹」で江田島産メンマが作れますよう!!願いながら、竹林整備を行いました。
メンマをラーメンにのせて食べると最高です!!
ラーメン
竹やぶは、遊び場にも、テーブルにも、竹の子料理の美味しいものにもなります。
これからもどんどん竹藪を楽しんでいきます。
江田島は、海にも山に、豊かな自然あふれる島です。かねてより柑橘の栽培の盛んな島です。
先人たちの人の手によって山は守られてきたことを思います。江田島は、里山、里海の島だと感じます。
里山とは、人間の影響を受けた生態系が存在する山。利用価値の殆どが失われたために放置され、人間の関与が失われたことによる植生の変化(極相林化や孟宗竹の侵入による竹林化(竹害)。(ウィキペディアより)
江田島の竹やぶに入らせていただくとき、竹藪の中に柑橘の木がみられることがしばしばあります。
もともと柑橘畑が、高齢化のため人が入らなくなり、放置され生命力の強い竹が増え広がっていったのを感じます。
また、先人たちは松の木などを燃料のために山に採りに入っていたことをしばしばお聞きします。かつては、人の手によって山は守られていたのを思います。
また、牡蠣の養殖が盛んな地域です。広島の牡蠣養殖の歴史は450年以上と言われています。特に江田島近海は、栄養分たっぷりで美味しい上質な牡蠣にふさわしい環境と言われています。
「里海」という言葉もあります。里海とは、沿岸海域のうち、人手が加わることで生物生産性や生物多様性が向上した地帯をいう。人間の影響下に多様な生態系が維持されている地域。里山の沿岸海域版といえる。(ウィキペディアより)
里山と里海は深くつながっているのを島に住んでいるとより感じます。
山が守られていると良い養分を含んだ川になります。その川の水が海に流れることで、良い養分を含んだ海になります。
山を守ることは、海を守ることにつながります。自然界は循環をしています。
江田島は牡蠣の養殖がさかんですが、山を守ることは良い牡蠣をはぐくむことにもつながると感じます。そんな海に山に豊かな自然に恵まれた島です。
サイクリング、登山、ウオーキング、キャンプ、海水浴、サップなど、さまざまの楽しみのできる島です。
フェリーや高速艇でもお越しになれます。また、橋で陸続きの島でもあります。
美味しいお店、観光地もたくさんあります。山や海の楽しみもあります。
その恵みをゆっくり味わっていただきたく、心よりお待ちしております。
Bricolage17からの、沖美の海の景色