海士町より愛を込めて
2014/06/02
はじめまして!島根県の離島、隠岐の島、海士町で働いている石坂達と申します。埼玉県出身で、以前は東京のIT系のベンチャーで3年半ほど働いていました。ご縁があって、ここ海士町のいなかベンチャー「巡の環」で教育事業コーディネーターとして働いています。Iターンです。
今回は第一回として、概要部分にはなりますが、海士町と、ぼくの働いているいなかベンチャー「巡の環」の紹介をさせて頂きたいと思います。
【今回の記事はこんな内容です】
●海士町ってどんなところ?
●いなかベンチャー「巡の環」って何をしているの?
【海士町ってどんなところ?】
こんなところです!↓
本土から約60kmほど北へ。隠岐諸島の中の1つの島(町)が、中ノ島、海士町です。対馬暖流の影響を受けた豊かな海の幸と、湧水や平地に恵まれお米も美味しく、自給自足のできる半農半漁の島です。奈良時代から遠流の島とされ、小野篁や後鳥羽上皇が島にご配流されたり、北前船の拠点の一つであったりといった歴史が残る島でもあります。
しかし海士町が有名なのは、人口の流出と財政破綻の危機の中にとった、独自の行財政改革と産業創出の取組です。平成の大合併の最中、単独町制を決意し、行政職員達の給与カットやCAS、いわがき春香、隠岐牛のブランド化など、さまざまな挑戦をしてきました。結果として人口は社会増、全国から視察に来る方も相次ぐ島となっています。
【いなかベンチャー「巡の環」って何をしているの?】
海士町の挑み続ける人達に魅せられたこともあり、Iターン3名により起業した会社です。社員数は7名(2014/5/29現在)。全員Iターンです。あ、ちなみに社名は「めぐりのわ」と読みます。
少子高齢化、資源の高騰、環境問題等、様々な問題が起こる社会の中で、「ずっと続く島」の為の町づくりのお手伝いと、そのモデルを島外に伝えていく仕事をしています。
具体的には、
●地域づくり事業(地域に根ざす、まちづくりの仕事)
●教育事業(地域から学ぶ、フィールドワークや研修の仕事)
●メディア事業(地域を伝える、海士の特産品の通販サイトや交流イベントの仕事)
の3つを行っています。
ありがたいことに、各種メディアにもいろいろ取り上げて頂いております。
・日経ビジネス 旗手たちのアリア「人生の学校、離島で作る」(会員のみ)
・JBPRESS「トヨタで身につけた革新手法で海士町を変えた男」
・greenz「”地域づくり会社×メディア”だからできること」
これらについて、もうちょっと詳しい仕事の中身をお伝えしたいと思います。
●地域づくり事業(地域に根ざす、まちづくりの仕事)
簡単に言うと、島のまちづくりの為の仕事です。島の文化を守るためのツアーやシンポジウムの企画運営、求人の紹介から人手が足りない職場へのお手伝い等、なんでもやります(笑)。
たとえば、毎年9月中旬に開催している、「日本の原風景を未来につなぐ 田んぼツアー」。島に昔から伝わってきた「ハデ干し」という天日干しの風景を守るために、地元の農家さんと弊社スタッフと一緒に、島外のお客さんを招き、一緒に遊んだり楽しみながら農作業の体験をしてもらう、というツアーです。発想としては、「島外の人に作業を手伝ってもらいつつ、島の文化や遊び、食を楽しんでもらえたら一石二鳥!」というわるだくみです(笑)
地元の農家さんから稲の干し方を教わっています。
青空の下、記念撮影!
終わった後は、みんなで打ち上げ。焼き肉とビール!!
●教育事業(地域から学ぶ、フィールドワークや研修の仕事)
たとえば、名古屋市立大学様、上智大学様などのフィールドワークの受け入れをしたりしています。また、自社で社会人向けに、研修を企画、運営もしています。ここでは「海士五感塾」と「地域コーディネーター養成講座 めぐりカレッジ」についてご紹介させて頂きます!
■海士五感塾
いすず自動車の組織風土改革の立役者、北村三郎先生が提唱した、「技術や知識、ノウハウではなく、その土台となる力「人間力」を磨く」合宿型の研修です。
・日常から離れた場所に赴き、五感を解放し、「気づく力」「感じる力」を高める
・各現場で志を持って行動している「一隅を照らす人」から教わり、「学ぶ力」を高める
というコンセプトで実施しています。
漁師さんのアゴ(トビウオ)漁に同行させてもらったり。
町長や、町の「一隅を照らす人」にインタビューしたり。
島の人たちとダイアログのワークショップを開いたりします。
■地域コーディネーター養成講座 めぐりカレッジ
地域の課題を解決するために、地域内外の関係者と協力関係を築き、一緒に未来へ向かう橋渡しをおこなう「地域コーディネーター」を養成する学びの場です。現在、入門コースと中級コースの2種類を開催しております。
吉本哲郎氏の提唱した「地元学」の観点から、地域のあるものをさがす「まなざし」を磨いたり、地域をフィールドにした「仕事づくり」の考え方と実践をお伝えし、地域の深さを感じ、敬意をもって地域の想いを伝えていく姿勢を身につけて頂きます。
民俗学者である宮本常一氏の「父の教え」にならい、高台から集落を見下ろします。
地元出身の方と一緒に集落歩きの時間。あるものさがしをします。
巡の環代表、阿部が、「地域コーディネーターとして必要なこと」をがっつりお話。
●メディア事業(地域を伝える、海士の特産品の通販サイトや交流イベントの仕事)
海士町を島外に配信する仕事をしています。
■海士町の特産品をお届け「海士webデパート」
海士町の特産品をインターネット通販で販売しています。いわがき春香や、隠岐牛といった町の取組の代名詞はもちろん、漁師さんがとってきたアワビ、サザエや、農家さんがアイガモ農法を用い、無農薬で育てたお米など、さまざまな商品を取り扱っています。
詳しくはこちらをご覧ください!↓
■旬の食べ物や海士ファンとの出会いを楽しむ「AMAカフェ」
東京を中心に、島外の海士ファンが集えるイベントとして「AMAカフェ」というイベントを開催しています。枝廣淳子さん、西村佳哲さん、津田大介さん等、様々なゲストを招いてトークイベントを開催したり、海士の旬の食材を楽しんで頂いたり。
■地域と人がつながるコミュニティサイト「あまだねくらぶ」
「あまだねくらぶ」というコミュニティサイトの企画、運営をしています。既存のSNSのような「個人対個人」のつながりではなく、海士町という地域にいる人たちと、島外の海士ファンの人がつながれるような「地域対個人」のつながりを作っていきたいと思っています。
詳しくはこちらをご覧ください! ↓
【まとめ】
●海士町ってどんなところ?
→離島!まちづくりで有名。
●いなかベンチャー「巡の環」って何をしているの?
→「ずっと続く島」の為の町づくりのお手伝いと、そのモデルを島外に伝えていく仕事をしています。
→こんな仕事しています!
●地域づくり事業(地域に根ざす、まちづくりの仕事)
・まちづくりの為に、なんでもやります(笑)
・たとえば、「田んぼツアー」など。
●教育事業(地域から学ぶ、フィールドワークや研修の仕事)
・大学のフィールドワークの受け入れ
・人間力を高める「海士五感塾」
・地域コーディネーター養成講座「めぐりカレッジ」
●メディア事業(地域を伝える、海士の特産品の通販サイトや交流イベントの仕事)
・海士町の特産品をお届けする「海士webデパート」
・旬の食べ物や海士ファンとの出会いを楽しむ「AMAカフェ」
・地域と人がつながるコミュニティサイト「あまだねくらぶ」
追伸:
●会社名が胡散臭いのですが、いかなる宗教団体・思想団体とも関係ございません(笑)。
●事務所は後鳥羽上皇のお世話をしたとされる、村上家を使わせてもらってます!