宇和島のお祭りはやっぱり「牛鬼」です!

2014/06/25

顔の写真
執筆者 村上将司
所 属九島地区地域づくり協議会

 

 愛媛県宇和島市 九島の村上です。先月のマガジン「九島にお嫁においで~」でご案内していました九島の本気の3回シリーズ婚活「島婚story2014」ですが、先日第1回目を行いまして、良い具合に盛り上がりました!

 

 養殖イカダ

協力して魚釣り。養殖イカダですが

 

海を前に語らい

海を前に語らい

 

 島婚は毎月同じメンバーで3回やりますんで、次は7月。良い結果になりますように、ワタクシども協議会スタッフは頑張ります!

 

 

 さて、今回は宇和島のお祭りのお話。みなさん「牛鬼(うしおに)」って知っとりますか~。

 宇和島を中心に四国西南部のお祭りに登場する、牛をかたどりシュロの毛や赤布などで覆った胴体、恐ろしげな鬼面の頭、しっぽが剣の形をしていて、胴体が5~6メートルある親牛鬼は大人20人くらいで担ぎ、長い首を振りながら街中や集落を練り歩く山車です。そうアレです!

 

牛鬼

鬼面の頭と牛の胴体の牛鬼

 

絵巻に描かれた牛鬼

天保六年の絵巻に描かれた牛鬼

 

 毎年7月22~24日に宇和島の一大イベント「和霊大祭 うわじま牛鬼まつり」があり、24日には親牛鬼10数体が市街地を練り歩くんですよ~。

 

赤布の牛鬼

私も毎年担いでます!(赤布の牛鬼の前の方にいます!)

 

 牛鬼は祭礼のときに神輿の前を露払い・悪魔祓いとして練り歩き、各集落のお祭りでは牛鬼が登場。上の「うわじま牛鬼まつり」も和霊神社の「和霊大祭」があるけん登場するんです。

 

集落の牛鬼

集落の牛鬼は若干小さい。

 

頭を噛む牛鬼

各家も回ります。頭を噛んでもらったら頭が良くなるんですよ。チャンスがあったら噛んでもらいましょう!

 

船で渡る牛鬼

島や半島では海の上も渡ります!

 

 田舎の方では、祭礼や行事は切っても切り離すことはできないものです。私の九島でも「二十四輩様」「お大師様」「お伊勢さま」「秋祭り」「盆のせんす踊り」などがまだ残ってます。(たぶん、これら以外にも私が知らないことがあると思います…)九島以外の各集落にも同じように様々な形の祭礼が残ってて、こういった行事には住民の想いは熱く、いつも多くの人が出てくるし、毎年楽しみにしているし、集落を出て行った人達もその日は休みを取ってでも帰ってきます。

 

 ただ、どうしてもどの集落も人が少なくなってきていて、担ぎ手、踊り手が足りないってことを良く聞きます。担ぎ手が足りなければ大学生や勤め先の同僚に来てもらうってことは結構多くの地域がやってますが、踊り手は数か月前から練習を重ねる必要があり、また子どもが踊り手という地域も多く「今年は無理やけん踊りはやめないけんなったんよ~」っていうのをホントここ1、2年の間に聞いたりします。私もそうやけど、お客さんではなく参加する側として子どもの頃に牛鬼を担いでいたらやはり地域への愛着というものは残っとるし、地域の一員なんだなという気になってくるもんです。人が少なくなって辞めてしまうとこういった機会がなくなって、地域への愛着や関係性ってものが薄れてしまうような気がします。悪循環ですね~。

 

 自分達の世代が人も減っていって、やるやらんの議論が出る世代なんかなって気がするので、みんなと相談しながら続けるべきものは続け、やめる時は何らかの形で残さんといけんと思ってます。

 

子どものために牛鬼

先祖のため、子どものためにも考えないけんのやろうなって思います。

 

 前述しましたが、宇和島では7月22~24日は「うわじま牛鬼まつり」が開催されます。24日には「親牛鬼パレード」があり、牛鬼を生で見たことない人は一度見に来てもらいたいと思いますし、「担ぎたい!」という方は事前に私へ言っていただけたら担げます!担ぎたい方はいなかパイプさんのFacebookへコメントくださ~い。

 

うわじま牛鬼まつりHP  http://ushioni.gaina.ne.jp/

 

 

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