東峰村のあれこれと、東京催事デビュー
2015/06/05
- 執筆者 福永俊介
- 所 属福岡県東峰村地域おこし協力隊
ホタルの飛び交う福岡県東峰村の地域おこし協力隊、福永です。5月中旬からホタルが飛び出し、その数は日に日に増えていっています。そして6日6日は、ほたる祭が開催されます!
東峰村には福岡県で唯一、平成の名水百選に選ばれた湧水があり、そのキレイな水で育ったホタルを間近で見ることができますよ!村には街灯もあまりないので、ホタルと月明かりだけに照らされた幻想的な風景を楽しむことができます。
東峰村って遠いんでしょ?山奥なんでしょ?不便なんでしょ?とよく言われるのですが、JRの駅が3つ(筑前岩屋駅,大行司駅,宝珠山駅)もあって、車でも福岡の中心部(博多や天神,福岡空港)から1時間30分ぐらいで来ることができる、意外と利便性のいい土地なんです。
ちなみに、宝珠山駅は福岡県東峰村と大分県日田市の二つの行政区にまたがって作られている珍しい駅です。(ホームの3分の2が福岡県で残りが大分県)
さて、そんな珍しい駅から電車に乗りこんで、5月は東京の池袋にて、村の代表として催事に参加させていただきました!
東峰村も認定されている『日本で最も美しい村』を集めた催事です。全国各地から珍しくて美味しいものが大集合!ここで販売した村の名産品については次の機会に紹介させていただきますね。
今回は催事を通して感じたことをいくつか。まず、東峰村は柚子が名産なんですが、目の前のブースがこれまた柚子が名産の高知県馬路村。予期せぬ柚子の激戦区になってしまいました。売りたいものがカブッてしまいました。ヘタするとお客さんの奪い合いになって、お互いに大苦戦してしまいます。これをどうするか。僕がとった戦略は二つです。
ひとつめは『相手の商品を知ること』。
馬路村の主力商品は「柚子ドリンク」、はちみつ入りだったりで優しく甘い。一方で東峰村の主力商品は「柚子ジンジャードリンク」。こちらは香辛料入りでピリッと辛め。同じ柚子商品でも、味やコンセプトが違います。明確な差があります。相手の商品を知ることで、お客さんにその差をアピールできる。相手を知ることで自分たちの強みを把握することができる。
地域おこし協力隊として自分の住む村を盛り上げるためにも、村の中にずっといて活動するだけでなく、他の土地を見て感じることで、さらに自分の村の良さに気づけます。
ふたつめは『ストーリーを語ること』
「おいしいですよー、いかがですか?」では売れません。だって向こうの柚子もおいしいですから(笑)
大事なのはストーリーを伝えること。例えば東峰村の柚子は
・ホタルが飛び交うほど水がキレイ
・福岡県で唯一、平成の名水百選に選ばれた湧水がある
・かつて山伏が修行のために登った山々に囲まれている
・電車はあるけど2時間に1本しかこない
・そんな豊かな自然に囲まれて育っているからおいしいんだ!
といったことをどれだけ語れるかが大事になってくると思います。
田舎の名産品はだいたい似てきます、特に柚子みたいな柑橘系を武器にする地域はいっぱいあると思います。その中で『東峰村の柚子がほしい』と思ってもらうためには、品質がよくておいしいことはもちろんですが、「他の商品との差は何か」、「どんなストーリーがあるか」を、しっかりとお伝えすることだと思いました。
なーんて、えらそうな事を書いてしまいましたが、地域おこし協力隊になってまだ2ヶ月です。語れることも少ないですし、語る話術もまだまだ未熟です。これからもっと村の事を知り、自分の言葉でアピールできるようになりたいです!
また、FBページで日々の活動日誌を書いていますので、ぜひそちらもチェックしてみてください!
☆福岡県東峰村地域おこし協力隊 活動日誌FBページ☆
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