いなかビジネスを開発する高知ツアー
- 執筆者 吉尾洋一
- 所 属一般社団法人いなかパイプ
2015/06/17
ゴールデンウィークも終わりほっと一息ついたころ、いなかパイプではその余韻に浸る間もなく高知でいなか体験をしながら、ホットな人や場所を巡り、いなかビジネスを学び開発するという2泊3日の弾丸ツアーを決行しました!食事、交通費、宿泊費込みで、28,000円!しかもシェアオフィス、宿舎1ヶ月使い放題です!こんなお得なツアー他にはないでしょうね〜。えっへん!! ということで、その内容を振り返ってみます。
弾丸ツアー1日目
関東関西からいなかアンテナがピーンと立った面々が高知に集結しました。
この個性的な人達とこれから何が起こるか楽しみ!の図です。
食事を終わったあと、熱心に話を聞く「しゃかいか」という全国の企業を社会科見学しているチームが田中隆博社長に熱心に話を聞いていました。
ヘルメットをかぶってふざけているようですが、実はとても礼儀正しい人達なのです。笑
彼らの活動は日本の新しい地図を作り出しそうでとても面白いので、興味ある方はチェックしてみてください。
続いて、企画・ど久礼(くれ)もん企業組合へ
ど久礼もんは中土佐町久礼大正市場のツワモノ達が集結して出来た久礼を盛り上げている団体です。商品開発の厳しさや試行錯誤して進みどうやったらうまくいったか、都会と田舎では何が違うか等、いなかでの生き方を代表理事の清岡さんに伝授していただきました。
その後、都会の若者達は次第に2泊3日の山生活にへ連行しました。四万十川中流域でまず待ち構えていたのは道の駅四万十とおわを運営する株式会社四万十ドラマの畦地社長。
畦地社長は都会の若者に「本気」ということを熱心に伝えてくれました。長年田舎で修羅場をくぐってきた人の言う言葉には重みがあります。言葉の重みが響き過ぎたのか、この後ツアー一行様はみんな頭の中で「本気」がグルグル回っていたようで、最後の交流会ではみんなつられて「本気」「本気」という話題が飛び交っていました。みなさん、素直だなぁ。
そして、製茶工場の見学。お茶のいい匂いがする中、都会では見かけることのないお茶工場という施設の説明を受け、お茶が生まれるまでの流れを知りました。
シェアオフィスもしっかり見学して、早速この後しばらく使う方や今後長期使用を検討したいという声をもらいました。
その後、いなかパイプが運営する宿舎の古城小学校に到着。四万十の十和地域の生産者が集って運営しているおかみさん市で料理を作っているおばちゃん達に地元料理を作ってもらってみんなで食事を囲んでの交流会をして怒濤の一日目が終了しました。
弾丸ツアー2日目
【訪問場所】
お茶摘み体験(四万十町十和)
カヌー体験(カヌー館)
サコダデザイン(四万十市西土佐)
懇親会(ヒミツの場所)
2日目は山の中でがっつりいなか体験を楽しむ日となりました。午前中はお茶園でお茶を摘み、釜で入り、手で揉むという昔ながらのやり方でお茶作りを体験。
お茶を手で揉んだ後は、一日中手が幸せなお茶の匂いが付く特典付きです♪
ほんと、手を洗いたくないくらい、いい香がするんですよー。
2日目になってみんな田舎の風景に馴染んできましたね。
その後、道の駅四万十とおわで美味しい食事をゆったりモードでいただきました。
午後は四万十川でカヌー体験するためにカヌー館へ。統計的にツアー参加者の中で1名転覆する予定でしたが、無事みなさん四万十川を満喫して帰還しました。この時期のカヌーは最高の川遊びです。
カヌーインストラクターのお姉さんが写真を撮りながらガイドしてくれたので、なかなか撮れない水上のいい写真がとれてます。ありがとうーおねえさん!
その後、サコダデザインの迫田司さんの事務所へ。迫田さんは田舎暮らしの熟達者である強みを活かし、地元や田舎の商品のデザインを生産者と一緒に作っていける希有なデザイナー。普段はデザイン関係の人との仕事も多い都会の人達ですが、迫田さんから出て来る新鮮なモノの見方にみなさん食い入るように惹き込まれて行きました。
その後ヒミツの場所で懇親会を行いこの日も夜遅くまでいなか体験満喫となりました。
弾丸ツアー最終日
【訪問場所】
桐島畑(四万十町十和)
四万十川西部漁業協同組合(四万十市西土佐)
山間屋(四万十市西土佐)
よいよ弾丸ツアー最終日。昨日夜遅くても、田舎の朝は早いのです。特に自然と関わる生き方をしている人達は個人の予定を自然に合わせなければいけません。ということで、自然と共に暮らしている人の現場へ訪問する人達も当然朝から活動的に動きます!
まずは、十和地域を代表する有機農家の桐島畑へ。桐島畑は雑誌の現代農業にも連載していた桐島正一さんが試行錯誤の中たどりついた無農薬、無化学肥料栽培でこの土地に合った70種類以上の農作物を作る人気農家。ぐいぐい突っ込んでくるいなかのツワモノ達にあってきたツアー一行様でしたが、桐島さんの「なんでもええよ」と自然を受け入れて野菜を育てるようなエネルギーに触れ、その人柄の良さにみなさん新鮮な感動を体験していました。農業に関心のある人達も結構多くて、桐島さんから農業の話を真剣に聞く姿はもはや田舎の若者顔負けの姿勢です。
その後、隣の地域の四万十川西部漁業協同組合が運営する四万十川の集出荷場である鮎市場へ。川を知り尽くした林さんから四万十川の生き物の魅力や四万十川の現状、地域の中での鮎市場の役割などを話していただきました。生きた天然のうなぎやすっぽんなど殆どみることができない生物と遭遇し一同興奮していました。
ツアー最後はうまいもので〆たいということで、最後は美味しいものをいただきにストローベイルというスウィーツ専門店を運営する山間屋さんへ。
今回は特別に食事を作っていただきました。四万十川をみて、うまい食事をしながら、山間屋代表の恵美子さんの話を聞かせていただきました。迫田デザインの迫田さんと一緒に作った山間米のお話を聞いたり、生産現場、商品開発の苦労や面白さを聞きながら、新しいことにも挑戦し続けるパワフルさを感じさせてもらいました。山間米もケーキもほんと美味しいんですよ〜。
ツアーを通してたくさんの人達に交流して、頭で考えるより身体を使って経験する面白さを体験したことでみなさん満足していただいたようです。田舎に住むツワモノのみなさんは共通してその地域が大好きであり、うまくいくときも行かないときも、前向きに進んでそこまで辿り着いたんだなぁということがよく分かりました。いなかビジネス開発ツアーと銘打っていますが、ある地域に住む人達の人生に一緒にダイブすることができ、さぁ自分たちはこれからどうしようかということに向き合う貴重な時間が持てたのではないかと思います。みなさん、口々にまた必ず来たいです!と言って下さってやってよかったなぁと思えるツアーになりました。
以上、本当に弾丸でもったいない程のスケジュールでしたが、本当はまだまだ猛者が溢れている高知県なので興味ある人は長期滞在もしくは移住計画をするのもありですよ!
これだけ格安のツアーはなかなかできませんが、リクエストが多いとまたやるかもしれません。
ツアーして欲しい方はリクエストをくださいませ〜。
インターンシップも各社受け入れておりまーす!
さらに、あまりにもいいツアーだった!ということで、しゃかいか! さんが音頭をとってくれて、東京で報告会をすることになりました!お近くの方はぜひお越しください!
【6/29イベント『 高知・四万十かんしゃ祭』やります\(^o^)/】
しゃかいか!、HAPON新宿さんはこの春、一般社団法人いなかパイプさんのツアーに参加し、高知・四万十で6次産業の取り組みなど、ものづくりの現場を体験し取材しました。今回のイベントではその様子をたっぷりご報告します!
しゃかいか!初のイベントなので、だれでも気兼ねなくご参加ください!みんなでカツオを食べながら四万十に想いをはせましょ〜(^_^)/
▼お申し込みはコチラ
→https://e009a05cef48a963fe88faea21.doorkeeper.jp/events/26916
日時:6月29日(月)20時から(19時半開場)
場所:HAPON新宿 東京都新宿区西新宿7-4-4 武蔵ビル5F
参加費:会場払い2000円
※高知・四万十のたべもの(たぶんカツオのタタキ有り)、桐島畑のジンジャーエール付き!
■タイムテーブル(仮)
20:00 しゃかいか!本気の高知・四万十報告
20:30 しまんトークセッション(いなかパイプ、しゃかいか!、HAPON新宿)
21:00 いなかパイプ 佐々倉レオさん この夏は高知・四万十におこしやすトーク
21:00 カツオタイム(他の参加者のライトニングトークもあるかも。。)
■内容
・海産物開発の現場を学ぶ@中土佐町・久礼
・四万十川中流域の商品開発の現場を学ぶ@道の駅四万十とおわ
・しまんと緑茶の生産現場を学ぶ@お茶工場
・今がシーズン!お茶摘み体験
・カヌー体験から川ビジネスの現場を学ぶ
・中山間地域の一次産業の生産現場を学ぶ@桐島畑
・Made in『西土佐』の商品が生まれ、販売される現場を学ぶ@西土佐
■出演
いなかパイプ https://inaka-pipe.net/ 佐々倉レオ
しゃかいか! http://www.shakaika.jp/ 加藤洋、市岡祐次郎、西村京太郎
新宿 http://hapon.asia/shinjuku/ 永森昌志