島民手作り「九島くるりんウォーク2015」&「島の市」
2016/02/19
- 執筆者 村上将司
- 所 属九島地区地域づくり協議会
愛媛県宇和島市 九島の村上です。前回いなかマガジン記事を書いてからかーなりの時間が経ってしまいました…
前回は「九島くるりんウォーク2014」のことを書いて、その次の記事で「今年もやるよー」的な内容にしようと思っていましたが、あれよあれよと時が過ぎ、くるりんウォークの準備&開催、東京での九島イベントの準備&開催、カフェづくりとお土産物づくりのワークショップなどなど、言い訳しまくりです。ネタはあるんですが、書く時間を取る勇気がない…
というわけで、いなかパイプのレオさんに毎月2、3回会う度に私も気まずいので頑張ってちゃんと書きます。
・九島くるりんウォーク2015&島の市
・九島、いや宇和島を支える巻網漁 前編
・九島、いな宇和島を支える巻網漁 後編
・初めて九島に移住者がやってきた!
・橋が架かるぞー!どうなる僕らの暮らし!
・東京で九島単独イベント!そんなんできるん!?
・カフェが欲しいね~、九島のもの買ってもらいたいね~
・いなかパイプ&サコダデザインin九島
・ヨッちゃんユズさんの田舎暮らし
・27年度まとめ&28年度よてい
の10本ぐらいを予定しています。
さて今回の記事は「九島くるりんウォーク2015&島の市」!
昨年初めて開催したこのイベント。何が良くてどこがポイントなのかというと、「誰がやりたいか」「誰がやるか」「何のためにやるか」がちゃんとしていることなんだと思います。昨年開催して、島民の多くが「あれは良かったね~」って聞こえてきます。もちろん、そう思わない人もいたり、スタッフとして1日中対応してくれて大変だった人もいたりしますが。
というわけで、今年も地域づくり協議会主催で開催。役割分担やウォーキング参加者募集、島の市出展者募集などをみんなで行い、11月23日(月・祝)に「手作り」のウォーキングイベント&物産市の開催です。
島の市出展者のみなさんは開催日だいぶ前から準備してきて、前日も仕込みで大忙し!カフェ、アジの一夜干し、ミカン、ミガラシ味噌、おこわ、手作りアクセサリー、お惣菜、苔玉などなど、食べるものから小物まで、九島のみんなが思い思いの品を持ち寄り出店します!
どれもおいしそー!
さて、ウォーキング参加者は事前申込みで受付しましたが、予想を上回る約250名の申込み。九島の人口が約3割増!
9:20宇和島港発のフェリーで一斉にやってきます!
フェリーからぞくぞく!
フェリー乗り場からすぐのスタート会場(九島小学校)では受付から大混雑。受付が終わったらコースごとに並んで開会式。鯨大師(お寺)を目指す5キロコース、九島をぐるっと一周の10キロ海岸コース、集落から農道に上がってぐるっと中腹を一周する14キロコース、の3コース。各コースに島民ガイドが2名ずつ。最後尾には九島の消防団に付いてもらいます!
九島には診療所があって、診療所の先生にはもしもの時のため待機していただいています!各コースの中継地点には「お接待所」を用意して、おっちゃんおばちゃん達がおもてなしをします。朝早くから作ったおまんじゅうやミカン、お茶のお接待をします!開会式の司会も注意事項説明も、みーんな島民でやります!
受付は大混雑!
元気に楽しく司会もします!
普段の九島の生活の中を歩きます!
前回に引き続き良い天気!養殖イカダと島々を横目に。
農道のコースには温州ミカンの良い香り
「お接待所」ではおもてなし
各コースとも先頭にガイドが付きながらも参加者各自のペースでウォーキング。慣れたペースでガイドより速く歩く方、景色を楽しみながらのんびり歩く方、ポイントポイントで写真をたくさん撮っている方、子どものペースでゆっくり歩く方、磯に腰をおろして休む方。
一方、九島小学校グラウンドでは「島の市」がオープン!島外から来た方に九島のものを色々買っていただきたいのもあるが、島内の人同士がお話できる場でもあります。自分が手作りしたモノや育てたモノを見てもらい、感想を言ってもらい、買ってもらい。出店する方も買いに来る方も、それぞれがそれぞれの思いで楽しそうにやってます!
結構なにぎわい!
アサリのキーホルダー!かわいい!
自家製の調味料たち。これは本当に美味しいんです!
カフェもやります!
九島にはJAスーパーしかありません。
コーヒー飲めるの嬉しい!
即席三味線コンサート!
西尾さんはやっぱり何か焼いてる!
「島の市」は10時~15時の間オープン。島の人同士が交流する時間、ウォーキングから帰ってきた人と交流する時間が自然と取れていることが良い雰囲気を生んでるんじゃないかと思います。
九島にはたった950人しかいませんが、その人達の中に「何かやりたいな」と思う人がいて、そんな人のうち数名が原動力となって動き出して「場」を作れば、他の「何かやりたいな」と思う島の人達の背中を押してあげることができて小さなチャレンジがたくさん生まれている気がします。やっていると新しい気付きが生まれたり、「あの人はこんなことが得意なんだ」って発見があったりします。
九島がある宇和島市内に住んでいる方の中にも、目の前に浮かぶ九島に来たことがない人は大勢います。こんな「場」がなければ来ることが無かった人もいるかもしれないし、出会うことが無い人もいます。来てみて初めて知る九島の風景や空気感は絶対あると思うし、「お接待所」や「島の市」で島民と話をすることで感じ合える部分がきっとあると思います。トイレの問題など運営上至らない所がありますが、それを出来る限り補うように自分たちで考えて工夫して、楽しくやっている島民手作りの「九島くるりんウォーク&島の市」が良い雰囲気なのはそういった所が大きいんじゃないかと思います。
平成28年4月に橋が完成し、次の「くるりんウォーク」は今までのスタイルをいくらか変えないといけなくなります。島民みんなでまた楽しく色々考えて、更に良くなるようにできたらなぁって思います~!