おひろめ会

2017/07/14

 こんにちは!種子島・立山の協力隊、小原です。
 さてさて、休校小学校活用の一環で整備することになった学校給食室。3月下旬にあった校区総会のときに、あの頼れる支え合い推進員の方たちが、給食室を雑誌に使って総会時の差し入れをつくってくださいました。

 

総会時の差し入れ

 

 7人ほどの人が入ってもゆとりのある広さ。区長さんが月窓の葉も差し入れて下さいました。飾りもばっちり。

 今回のメニューは、黒糖ふくれとガネ天(芋のかき揚げ風天ぷら)。
 皆さんさっさっとそれぞれやることを見つけてきびきび動きます。

「わたしも!お手伝いするぞ!普段から料理している(自炊なので)ところをアピールする・・・!」

 ガネ天が今回はお母さんの機転とセンスで、彩り豊かで品数も多いかき揚げ風だったので、私もいきようようとにんじんを持ち。新しいピーラーをもって、するすると下準備をはじめました。

「わー、さすがおニュー!するするむけるわ~!」

と、調子にのっていたところ。

ざくっ!

「・・・あれ? 血が、とまらないYO?」

さすがすばらしく切れ味のよいおニューピーラー。うっかり指をきってしまいました。
(今はもう治りましたよ。そして、ふだん私はは一応自炊をしているんですよ?)

 こっそり皮をおさえればなんとかなるかな?とがんばったのですが、とまらず。結局、支え合い推進員さんで絆創膏をお持ちの方にわけていただいて復帰しました。
 指に絆創膏を巻いて料理をするなんて・・・なんて少女マンガみたいなことに・・・!
 とはいえ、料理歴のばっちり長い、またおもてなし経験も多い方々もいるおかげで、私が包丁を持つまでもなく、どんどん調理はすすんでいきます。

 なので安心して写真をとらせていただいたり、月桃の葉を洗ったりしつつ。
 ガネ天は、鹿児島県でよく食べられる細切りから芋(さつまいも)入りのかき揚げ風てんぷらのこと。見た目がカニ(ガニ)に似ていることからそう呼ばれるよう。

 

ガネ天

 

 今回は、彩りよく、安納芋、紫芋、にんじん、赤ピーマンを千切りにしてあわせ、わさび菜という葉っぱの緑も加えました。
 わさび菜は葉っぱのところがぎざぎざというかレース状になっているため、そこにはまった泥をかきだすために、何回かすすいだ方がいいそう。
 食べると、わさびのようなツーンと感はさほどないものの、特有の苦味?爽快さのような感じがあります。これが味のアクセントにもなるのかな?

 色合いがきれいだと、不思議と食欲がそそられますね。そして元気になる色合い。
 小麦粉、米粉、卵に味塩も少し入れてさっくり混ぜます。形を整えながら揚げていきます。

 

形を整えながら

 

 料理する人の特権?楽しみで、出来立てを味見。
 さくっとカリっと楽しい食感。お芋が入っているのでほんのり甘く他のお野菜も入って味塩もきいているのかおかずとしてもばっちりいける、男の人も喜びそうなお味!

 

さくっとカリっと楽しい食感

 

 このとき13時からの総会直前だったため、お昼を食べていなかった私。すすめられるままに形がくずれたものなどもぱくぱくいただきました。

「おいしかった~!! これはきっとみんな喜ぶぞ~。」

あの月桃の葉っぱもお皿の下にしくと、見栄えのほかにも油汚れ対策や取りやすさにも良さそう(月桃の葉っぱはつるつるしています。)。

 もう一品は、島の定番おやつ、黒糖ふくれ。
 今回は、支え合い推進員さんのアイディアで、甘味で楽々ふくれておいしくなるというホットケーキミックスを使っての一品。お砂糖は粉黒糖を使うと味に深みが出ておいしいそう。

 ここに卵と牛乳を加えこちらも切るようによく混ぜます。すでに甘い良い香りがしています。
 昔ながらの黒糖ふくれ菓子は、ベーキングパウダーの代わりにソーダを使ってふくらまします。ふくらみを安定させるために、酢をちょっと加えるのがポイント。卵と牛乳も入っているもの入っていないものどちらかのものもあったりバリエーション豊富です。
 今回簡単でおいしく、しっとりめなので子どもさんのおやつにも特に喜ばれるかもしれませんね。

 

黒糖ふくれ菓子

 

 できあがった生地を、製菓用の器に入れます。
 応用力のある支え合い推進員さんたち、ガネ天用だったお芋のあまりも四角くカットして、上にちょこちょちょこんと。
 なんだか急におしゃれ!

 

お芋のあまりも四角くカット

 

 蒸し器に入れてふかします。
 生地がすくなくなったものはお芋をたくさん加えてまた別のおまんじゅうにするなど、お母さんたち工夫に隙がありません!!

「わ~!」

蒸しあがったふくれを見て、みなさんテンションがあがりました。

「お店屋さんみたい!」

 

お店屋さんみたい

 

 用意してくださった箱に、できあがったふくれちゃんを個別にラップでくるんで、どんどん流れ作業でつめて行きます。

「いいねー、上手にできたねー。」

最初にみんなでやっていくとしたら、こういう感じなのかもしれないね。といった、今後の活動もちょっと考えられるような発言もきかれました。

 

個別にラップで

 

 ひと段落ついたところで、休憩室?のほうにうつってみなさん一服。お茶も飲み一休み。

 まなび~でも大好評だった支え合いさんのお菓子たち。今回もとってもすてきでおいしそう。
 ホットケーキミックスやわさび菜入りガネ天など私もはじめて食べるものもたくさんありました。(そしておいしい~!)
 みなさん、いつもおいしいお菓子やごはん(と、むじょか笑顔を)ありがとうございます!

 前後しますがこの後、ガネ天の揚げの作業がはじまり、食べ物を総会会場の公民館に運び込むころに人もちらほら集まり始めました。長丁場の校区総会の途中でガネ天をお父さんたちを中心に世帯主の人たちもめしあがられました。
 お土産にふくれもお持ちいただき。話し合いの間ということもあり、ちょっとブレイクタイム。たいしたもんだ、おいしいなどの声がきかれました。

 

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