興味をもったことはやってみる!~しまんと密着29泊30日~

2018/01/09

 高知県四万十に来て、さっそく一般社団法人いなかパイプで仕事!という前に、まずは30日間、地域の事業者さんの下でインターンシップを行い、四万十のことを学びながら地域の方たちと関係性を築いていきます。
 
 インターンシップを始める前にいなかパイプスタッフと初日研修を行います。ここでは地域の人たちは何を求めているのか、地域にどう貢献したいか、自分がやりたいことは何かを問われます。
 私は二つの道の駅、「よって西土佐」さんと「四万十とおわ」さんでお世話になりました。
 
 私は自分のやりたいことの中で、「四万十で野菜を作る人のお宅へ行き、野菜の収穫を手伝わせてもらい、その野菜を自分の手で売りたい!」と西土佐のスタッフさんに伝えたところ、その通り実現させてもらえることとなりました。

 

柴さんちの畑
西土佐にある柴さんちの畑で野菜の収穫

 

洗った野菜
収穫した野菜をキレイに洗う

 

柴さんと袋詰め
お世話になった柴さん。野菜の大きさを見ながら、サイズにあった袋に入れていきます。「これはいくらで売ろうかね~」とその場で値段も決めます。

 

 そうして野菜を収穫した翌日、道の駅よって西土佐のサテライトがある松山の大街道にて販売をさせてもらいました。
 野菜を買いに来るお客さんに対し、生産者さんの顔を知っている私だからこそ、「この野菜を食べてもらいたい!」という気持ちが芽生え、生産者さんの代わりにお客さんに気持ちを伝えることを大事にしながら販売しました。
 この日は生憎の雨で寒かったため、いつもより客足が少なかったらしく、それでも常連のお客さんは待ってくれていました。

 

大街道

 

 日々、道の駅に通うにつれ、スタッフさんとはもちろんのこと、道の駅に野菜や弁当・お惣菜を出荷する生産者さんや地域の方たちともコミュニケーションがとれるようになってきます。
 
 地域の人たちに近づくためには、いつも元気に挨拶をし、野菜などの陳列のお手伝いをしながら一言でも会話を交わすように心掛けることです。忘れてはいけないのは笑顔ですね!難しくもない、簡単なことです。野菜のこと、天気のこと、奥さんのこと…その人の気持ちに寄り添うことで段々その人も心を開いてくれるようになります。
 「どこから来たんや?」とよく聞かれますが、「何者や?」と不審がるようなことを聞かれることはまずありません。みなさん、私という“よそもの”を受け入れてくれ、次第に向こうから声をかけてくれるようにもなりました。
 
 一番苦労したことは、地域外から来るお客様に対して、この地域周辺の情報を答えることでした。よく聞かれることが、四万十では有名な「沈下橋はどこにあるか?」という質問。やはりいくら接客経験があったとしても、まだ四万十の地理感覚が掴めていない私には道の駅のスタッフさんを頼ることしかできませんでした。
 でもこういう経験のおかげで、四万十のことを一つずつ学んでいけるんですよね。
 
 今回お世話になった道の駅よって西土佐は今年で1周年記念を迎えました。そのお祝いイベントにスタッフの一員として関われたこと、とても光栄に思います。

 

西土佐1周年
1周年記念ケーキカット中!反対側には出店と畳を敷いて宴席を設けました!

 

 残りの半月は、道の駅四万十とおわさんでお世話になりました。カフェで接客することに憧れを抱いていた私は「おちゃくりカフェ」で勤務させてもらえることに!嬉しすぎる!
 目の前には雄大な四万十川!それを眺めながら、四万十のお茶と栗を使って作ったケーキやドリンクが食べられるとても雰囲気の良いカフェです。
 すぐ裏ではパティシエがケーキを作っており、ケーキを作っているところを小窓から覗くことができます。

 

おちゃくりカフェ

 

 その他に、四万十とおわさんはオリジナル商品を一つずつ手作業で梱包しているため、その商品がどういう風に作られ、お店に並ぶのかを学ぶ機会もいただきました。
 ここでは商品開発→加工→販売→流通の一通りの流れを勉強させてもらうことができます。
 
 どちらの道の駅も、いなかパイプが月1回の会議を設け、その月の反省点を活かしながら、次月の活動内容について話し合います。
 毎回、いなかパイプスタッフ、道の駅スタッフのみんなで会議を作り上げ、誰でも発言できる話し合いがあるからこそ、職場でもみんなで協力して業務に取り掛かれるんだと思います。それをまとめるいなかパイプスタッフはそこに“いなくてはならない存在”なんだと気付かされました。
 ちなみに1ヶ月の研修中、初日研修に続き、いなかパイプスタッフと中間研修を行います。どこまで自分のやりたいことが達成されているかの確認と、取り組んできたことを一緒に共有し、振り返る時間をくれるのでとても有難いです。
 
 この1ヶ月間でこの地域ではどういう人がどのような生活をしていて、道の駅はどう活用されているのかが見えてきます。道の駅も道の駅にとってのいなかパイプのように、この地域の人たちにとって“なくてはならない存在”のようです。
 
<次回>無事に1ヶ月のインターン終了。いよいよ「いなかパイプ」へ潜入です!

 

【インターン阿南による いなかパイプ180日間日誌】

第1弾 いなかパイプ初の180日間・長期インターンシップ
第2弾 興味をもったことはやってみる!~しまんと密着29泊30日~

 

募集要項

研修名 いなかビジネス教えちゃる!180日間・長期インターンシップ
期間 インターンシップ参加の日から半年間あるいは1年間(相談の上決定)

※参加は随時受け付けを行っていますので、まずお問合せ下さい。

受入機関 一般社団法人いなかパイプ(高知県高岡郡四万十町)
宿泊場所 廃校になった小学校。研修場所から車15分・自転車30~40分
コース名 山コース
研修概要 四万十の中山間地域にいなかビジネス事業者と関わりながら、「いなか」での人財をコーディネート・マッチングしていくスキルや、「いなか」での働き方、コミュニケーションのとりかたを学ぶ。
研修内容 ●「いなかビジネス教えちゃる!インターンシップ」コーディネート業務
●いなかマッチングビジネス「いなかマッチ」コーディネート業務
●SNSによるイベント等の広報活動
●地域課題の解決に向けたプロジェクトマネジメント業務
●イベント・研修プログラムの企画運営業務
●その他事務等の補助業務
参考 https://inaka-pipe.net/inaka-pipe/
受入定員 1名
応募条件 コミュニケーション能力を有し、人と協力し合って物事を進めることができること。どんな業務でも学ぶ視点・意欲を持って取り組むやる気を持った方。
参加費 98,000円(コーディネーター料・宿泊経費・保険代等含む)

※1ヶ月目以降より、活動支援金として10万円/月支給。宿舎利用も可。

対象 ●いなかビジネス教えちゃる!インターンシップの業務に関わってみたい方
●地域づくりに関わってみたい方
●18歳以上の明るく健康な方
運営団体・事務局 一般社団法人いなかパイプ
備考 なし
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