【道の駅よって西土佐】高知・四万十市 インターン便り「“自分から動く”ということ~社会人インターン~」

2018/01/25

毎年、全国の大学生が春休み・夏休みの期間を使って「いなかビジネス教えちゃる!インターンシップ」に挑戦しに四万十へやってきます!

しかし!いなかパイプの「いなかビジネス教えちゃる!インターンシップ」に参加する人は大学生ばかりではありませんよー!
初日研修
例えば、農業、林業、カヌー、デザイン、地域づくりなどのプロフェッショナルが揃う四万十で、地域の二番手になりたい!と修行にくる人がいたり、社会に出て時間に追われる生活の毎日で自分を見失いかけたとき、自分の在り方を見つめ直すために四万十に来る大人の方もいます。
また、都会に暮らしているからこそ、“いなか”に憧れる人や、都会にはない地域との連携・コミュニケーションを学びに来る人もいます。

このインターンシップでは〝いなかビジネス事業者〟のお手伝いをしながら自分には何ができるのか探し出すことができるのです。

昨夏、東京での仕事から少し離れてインターンシップに参加してくれた30代の女性がいました。
彼女はこれから先、自分の身近な地域の方たちと一緒に働きたい、関わりたいということで、今自分にできることは何なのかを学びにやってきました。

受入れ先は高知県四万十市西土佐にある“道の駅よって西土佐”。
今年の4月で2年目を迎える、新しい道の駅です。
道の駅の店内
この道の駅は、いつも元気いっぱいで笑顔が素敵な駅長をはじめ、毎朝新鮮な野菜を持ってくる生産者さん、地元の食材を使ったお弁当を届けてくれるお店の方、地元の素材を活かしたケーキを作るテナントの山間屋さん、鮎市場で鮎を焼いてる職人さん、道の駅のデザインを考えたデザイナーさんもみーんな地元の人たちです!
道の駅の笑顔
地元の人ばかりで運営している道の駅なので、外からインターンシップに来てくれることで、第三者からの意見が聞けたりして地元の人たちも地域を見直すいい機会にもなります。

道の駅といえば観光客や地域の人たちがたくさん行き交う場所ですが、普段、デスクワークの仕事が多いという彼女は、慣れないコミュニケーションに初めは苦戦していました。
日常生活でも東京とは違い、近くにコンビニはなく、夏の時期だと虫が多いし、なにより車が無いと移動するにはすごく大変!
そんな四万十生活の中、自分が思っているようにうまく動けず、葛藤する日々が続きます。
働いている写真
そうすると当然、“何しに来たんだろう”と思うようになることも。
でも、それを他人のせいにして、ここへ来たことを後悔し、元の生活に戻るのでしょうか。
四万十に行こうと決断し、動いただけでも自分を変えようとしている大きな一歩だと思います。

一番大切なのは、“自分から動く”ということ。

そうしなければ何も始まらないし、今までと何も変わらないということです。(自分にも言い聞かせながら・・・)
自らも動くことで新たな発見があったり、自分のことを客観的に見ることができるはず。
また、いろんな人と出会い対話することによって、いつの間にか誰かがそっとどこかで自分と人、物、自然、食・・・と繋げてくれてる気がします。
1ヶ月間という期間の中、たとえ技術的なことが学べなかったとしても、この四万十で得られるものは人それぞれですが、他にもたくさんあると思います。

そんな彼女も後悔だけはしたくないため、恐がらず自分の気持ちを素直に受入先や事務局のスタッフに伝え、話すことによって本来自分がやりたいこと、学びたいことを再確認できたようです。道の駅で働く若い子からも刺激を受けたみたいですよ。

インターンシップ後半は、自身が得意とするデザインを活かして商品のポップを手書きで作成してみると、その商品が売れたり、夏休み期間中だったこともあり、地域の子どもと関わったり、イベントを一緒に手伝ったりといろんな面で道の駅に貢献してくれました。

1ヶ月後の彼女は、

「四万十に来て良かった~」

と名残惜しそうに帰って行きました。
大きな不安を抱えながら来た当初より、笑顔が増えた彼女でした。何か得たものがあったようですね。
線路
あとは元の生活に戻ったとき、自分がどう動くか。
四万十で学んだことを忘れずに、ありのままの自分で挑戦していってほしいと思います。

ある日、彼女のLINEのプロフィール画像が四万十川の風景に変わっていました。
言葉に表さなくても、彼女の感じている気持ちがちょっぴり伝わった気がして嬉しかったなー。

(長期インターン 阿南
四万十川の写真
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