十勝の農繁期は小麦でスタートダッシュ!
- 執筆者 内藤桃音
- 所 属帯広市地域おこし協力隊
2019/09/02
初めまして、北海道・帯広市で地域おこし協力隊に着任しました内藤です。
私の担っている事業は「UIJターン」なのですが、これから皆さんに「十勝に行ってみたい!」と思ってもらえるような地域の魅力やお仕事情報を発信していきます!
十勝では、ついこの間まで小麦の収穫が最盛期を迎えていました。
都市部に住んでいる方々は、小麦の収穫時期の畑を見たことはありますか?
この時期に十勝を車で走ると、どこもかしこも大型のコンバインが小麦を収穫していたり、麦稈ロールが畑に転がっている独特の風景を見ることができます。
写真だと大きさが伝わりづらいのですが、このコンバイン、重さはなんと軽自動車(約980kg)に比べて15倍(約1480kg)もあるんです!
十勝のように大規模で小麦をつくる地域は日本国内でも珍しいため、このコンバインはほとんどが海外製になります。だからこんなに大きいんですね…!
さて、ここまでに“麦稈ロール”はて?と思った方もいるでしょう。笑 小麦を収穫する時はコンバインの中で穂と茎に分けられます。
小麦粉になる穂の部分のみ回収され、茎の部分は麦わらとしてコンバインからはき出され、それをコロコロと巻いたものが“麦稈ロール”。
この“麦稈ロール”は酪農家さんに買ってもらい、牛の寝床(寝わら)として使われたりします。
重さは約300kgで大きさはご覧のとおり…笑 街によっては大玉ころがしのようにこの麦稈ロールを転がして競うイベントがあったりもします。
麦の穂がたわわに実り、収穫を迎えるまでのこの時期、農家さんは天気とにらめっこしながら慎重に収穫のタイミングを伺っており、最もピリピリする時期です。なので地域のこうした事情を知っている人たちは安易に農家さんへ連絡を取ることすら控えます…
これから収穫期を迎える十勝にとっても、この小麦の収穫期が、今年の農繁期のスタートダッシュをうまく切って波に乗れるか、とても重要視しており、地域新聞でもよく取り上げられるほどです!
小麦の収穫期はいったん始まるとエリアごとの農家さんが協力し合いながら1週間ほどで一斉に終わらせるため、コンバインや麦稈ロールが見られるのは短い間だけしか見られない貴重な風景なんですね!!!