いなかパイプ新メンバーのコジコジです!
- 執筆者 児嶋佑香
- 所 属一般社団法人いなかパイプ
2021/12/01
私がいなかパイプに出会うまで
初めまして!新しくいなかパイプのスタッフになりました、コジコジです!
本名は児嶋佑香(こじまゆか)、年齢は27歳です。
「ない人募集」この言葉に引き寄せられて、東京からはるばる高知県の端っこまでやってきました。
私の長年の悩みは「自分には何もない」ということでした。特別なスキルも、自信もなくて、要領も良くない。そんな自分が嫌でした。
大学時代には、何のために生きているのかわからなくなり、休学をしました。
「生きるとはなんだ?」
と考え、自給自足体験キャンプに参加したり、
「食べ物ができる過程を知りたい」
と思い、住み込みで農業体験をしたり、
「たくさんの人に出会いたい!」
とゲストハウスで働いたり、1人で海外に行ったりと、気の向くままに1年間を過ごしました。
その中で、日本のいなかに滞在する機会が多く、自然の豊かさや人の優しさに感銘を受けました。
いなかが好きになった私は、大学卒業後、日本のいなかを飛び回れる出版社に就職しました。1年目は東北、2年目は関東のいなかを営業で周り、3年目は東京の本部で会員制の農業情報サイトの運営を担当しました。
就職したら、「私はこれができる!」と胸を張って言えるものが見つかると思っていたのですが、実際は、自分に自信を持てるようなスキルが身につくことはなく、歳ばかりとっていくことに焦りを覚えていました。
東京での暮らしには、それなりに適応していましたが、「いなかで暮らしてみたい」という気持ちもずっと持ち続けていました。そんなときに、学生時代に登録した、いなかパイプのメルマガにふと目を通してみると、「インターンシップ説明会」の文字を発見し、すぐに申し込みました。
それから2日後に会社に退職願を提出し、1カ月後、ここ四万十町に飛び込みました。
インターンシップの前半には「いなかドア」というプログラムがあり、参加者とスタッフでその日にやりたいことを出し合い、毎日思う存分に遊びました。私はそのプログラムを通して、「自分が何をできるか」よりも「まずは目の前にあるやりたいことを大切にすることの方が大事なのではないか」ということに気づきました。
※インターンシップについては体験記を書きましたので、詳細はそちらをご覧ください。
「もっと自由に生きていいんだ」そう思えた1カ月間 ~いなかインターンシップ体験記~
私がいなかパイプを選んだ理由
インターンシップ終了後の進路についてはたくさん悩みましたが、最終的に「いなかパイプで働く」という結論をだしました。私がいなかパイプで働くことを決意した理由は3つあります。
1つ目は、安心して働けそうだと思ったからです。
私は緊張しやすい体質で、前職では上司に話しかけるときに、1回1回気合いを入れる必要がありました。しかし、いなかパイプでは、インターンシップ中にスタッフと焚火などをしながら、何でも話せたので、これなら正式に入社してからも働きやすそうだと思いました。
2つ目はやりたいことをたくさんできそうだったからです。
私は1つのことを極めるというよりは、あれもこれもやりたいというタイプです。そのため、農業だけやるとか事務仕事だけやるという働き方には心惹かれませんでした。その点、いなかパイプでは、季節に合わせた様々な派遣先があるので、複数の仕事を組み合わせながら1年間を過ごすことができます。
また、いなかパイプのスタッフは、インターン中、私が何をやりたいのかをきちんと聞いてくれました。今までは、会社が「こういう人を募集しています」と伝え、それに合った採用活動が行われるのが普通だと思っていました。しかし、いなかパイプでは、人に合わせて仕事を調整するということが行われていて、「ここでなら私のやりたいことがたくさんできそうだ」と思いました。
3つ目は移住前提ではないからです。
「いつかいなかで暮らしてみたい」と思っていた私は、他の制度についても調べていたのですが、募集要項に「定住する意思のある方」という記載があり、まだまだ様々な地域で暮らしてみたい私には、荷が重く感じました。
しかし、いなかパイプスタッフの募集要項には、「インターンシップ後、1年以上働いてみることができる人」としか書かれていなかったので、まずは1年間、四万十町に住み、いなかパイプで働いてみることにしました。
このような感じで私の四万十町での日々は始まり、現在も楽しく暮らしています。これから、四万十町の方とも、それ以外の地域の方とも、様々な形で交流をしていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。