サソリだよ。全員集合!
2012/12/10
- 執筆者 横山光一
- 所 属高知県四万十町役場
みなさん、高速道路の開通に沸く四万十からこんにちは!
四万十町役場の横山です。
高速道路開通により、高知県の県庁所在地・高知市から車で2時間足らずで
四万十まで来ることができます。
また今夏には、松山自動車道も愛媛県宇和島市まで開通しましたので、
松山市からも2時間で来ることができます。
『遠い』と思われている高知県西部地域もずい分近くなってきました!
まだまだ四万十に訪れていない方は、これを機会にぜひお越しください。
(こんな景色がみなさんをお待ちしています。)
さて、サハラマラソン紀行?もこれで4回目です。
1日目・2日目でボロボロになった自分は、ビバーグテントでこれからの対策を練ります。
3日目は40キロ。4・5日目はオーバーナイトステージといって、
夜も走ってもいいけど2日間で約80キロ。
6日目はフルマラソンステージで42.195キロ。
最終日は21キロほどですが、今までより長い距離を走る(歩く)ことに、
不安だけしかないような状況でした。
(だって、こんな所を走ったりするんですよ・・・)
そんな自分の様子を見て、親身になってアドバイスをくれたのは、
同じテントのランナーたちです。
左から、
・自転車レースに参加するために自宅のある関東から佐渡島まで自転車で往復したオオワダさん。
・昨年のUTMF(ウルトラ・トレイル・マウント・フジ)を完走したヒサヤくん。
・家族でユーコン川をカヌーで下っている最中に、グリズリーに遭遇。その後、家族のなかで『森のくま
さん』を歌うことが禁止となったサカガワさん。
・最近、都内にアウトドアショップを開店させたマツモトさん。
・自分をサハラマラソンに誘ってくれた先輩シュンスケくん。
この中で、左の3人はこの年の日本人ランナーTOP3というツワモノ。
そんな方たちから、
① レース中に主催者側から渡される水は、全て飲まずに体にかけたりすると良い。
② 水を飲むときは、塩分も一緒にとること。水だけだと体内での水分吸収が悪く、お腹にたまって苦しくなる。
③ 辛い時こそ一人で走ったりせず、話し相手を見つけること。気分がずいぶん違う。
という助言をもらい、3日目に突入!
(朝になると、スタッフであるベルベル人の皆さんが強制的にテントを撤去します。)
この日のコースは、前日の山岳コースから一変して、起伏のあまりない平坦なコース。
ただ、この平坦がクセモノ。
特に、コース解説にあった『干上がった湖』は、干上がる理由が身をもって理解できるほどの暑さ。
(これが干上がった湖。この日もミノルさんは元気いっぱい!)
この日は、今大会で一番の暑さである50度を記録していたようで、
暑さに強いと思われる黒人選手をはじめとして30人くらいがリタイアした模様。
その暑さと地平線まで見通せる平坦なコースは、体力的に精神的にも応えます。
目標となるものが見えると、『あそこまでがんばろうー。』という気になり、
疲れていても歩を進めれるのですが、地平線しか見えない世界ではそんなこともできずかなりの苦痛。
(途中まで一緒に歩いたコンド―くんとケイヤくんの友人コンビ。この2人もやられてました。)
なので、みんなで色々な話をしながら気分を紛らわせながら歩を進めていきます。
そんな暑さや周りに何もないコース上には、なぜか現地の方が応援に来ています。
(応援に来ていた少年2人。この暑さにもかかわらず平然と座ってました…。)
『お前らどこから来た?』と聞くと、『この先だ。』と。
(この先…。)
そんな現地の方の凄さを実感しながら何とか3日目もクリア!
最後は、フランス人のオバさんと話しながらゴール。
(このオバさん。64歳で孫が2人いるそうです。)
そんなこんなで少し短いですが、今回はこれまで。
次回は、『世界一のご褒美』をお送りします。
あっ! 『サソリ』のくだりを忘れてた(笑)。
東方ぁ~ 十和錦ぃ~ 高知県高岡郡四万十町出身 サハラ部屋ぁ~
これもお約束ですね!