寝袋かついでエンヤコラ

2012/12/20

顔の写真
執筆者 尾﨑 康隆
所 属高知県庁 地域づくり支援課

 

仕事の必需品。

寝袋。

靴が4足。トレッキングシューズ×2に長靴、スリッポン。

カメラ。

どこでもワークショップセット(付箋とか模造紙、プロッキー)

最後に手帳にメモ帳。

そんなこんなを仕事用の軽4MT車に積み込んで、山でも川でもどんなとこでも飛び込みます。

 

仕事の必需品

 

みなさま、はじめまして~。こんにちは。尾﨑康隆といいます。

ご縁をいただきまして「いなかマガジン」の執筆者末席に加えていただくことになりました。

どうぞよろしくお願いします。

 

はじめての投稿なので、今回は自己紹介的なことを書かせていただこうかと思います。

僕は高知県庁の職員で、現在「地域支援企画員」という仕事で土佐町と大川村を担当しています。

今は家も土佐町にあり、日々嶺北(れいほく)地域の山々を駆け回る毎日を送っております。

 

地域支援企画員というと初めて聞く方も多いですよね。

高知県庁では10年くらい前から、高知県内の各市町村に地域支援企画員と呼ばれる職員を駐在させて、

地域の活性化や支え合いの仕組みづくりのお手伝いをしています。

 

県庁的に定義すると、こんな感じです。(以下、高知県庁のホームページから引用。)

地域支援企画員は、

土木や農業といった部門ごとに配置された県の出先機関に属さない職員で、縦割りの組織に縛られず、職員の自由な発想で自主的に活動しています。

 

<役割>

市町村と連携しながら、実際に地域に入って、住民の皆様と同じ目線で考え、住民の皆様とともに活動することを基本に、地域の自立につながるよう、

1.主体的な住民の皆様の活動に対するアドバイス

2.先進的な事例の情報提供

3.人と人をつなぐ

4.行政とのパイプ役 など

それぞれの地域の実情や要望に応じた活動を行っています。

(引用元アドレス:http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/120301/genkiouendan.html

 

「うわ、堅っっ」て感じ(役所が文章を書くと何でもこんな感じになります)ですが、

要は「鵜飼の鵜」みたいな役割かなと個人的には感じています。

実際に“川”(地域の現場)に飛び出して、あっぷあっぷしながらくわえてきた“魚”(地域の活性化のネタや、地域で暮らすひとの声)を、鵜飼に届ける(必要な人につなぐ)のが仕事なのかなと。

あくまで“鵜”なので、自分で腹にいれる(かかえる)のではなく、

吐き出すことがポイントだと思っています。

そして、「鵜」業を遂行するために必要なのが、冒頭の“必需品”なんですね。

 

例えば靴。

土佐町に大川村といえば、山に川に田圃。未舗装の林道や農道を抜けていくことも多くなります。

そんなときに履き替え用の靴があると便利で、

気がついたら車に何足も積んでいる状態になっていました。

 

ちょっとした山歩きにはトレッキングシューズ。
ちょっとした山歩き

 

田圃に入るときは長靴。みたいな感じです。
田圃に入った時

 

それから模造紙や付箋。

地域での会合なんかでワークショップ的に会議をすすめることは意外と多くあります。

ほとんどの場合、事前に準備をしていきますが、会議の流れや雰囲気を変えたいときなど、

急きょワークショップ的な進め方を導入することになったとき便利です。
ワークショップ的に会議

 

メモや手帳、カメラは記録用ですね。

 

そして寝袋。

仕事柄、地域でお酒を飲む機会はどうしても多くなります。
地域でお酒を飲む

遅い時間になるとタクシーもなく、当然のことながら飲酒運転で帰るわけにもいきません。

そんなときに寝袋があると、いざというときも何とかなります。

飲み会をした地域の集会所でそのまま1泊させていただいて、翌朝歯磨きしてそのまま出勤という展開も不可能ではありません(笑)

 

実際は、地域で泊まっていくことになっても、誰かしら「うちに泊まっていきや~」と言ってくださるので、そこまで使う機会はありません。

まあ、“お守り”みたいなもんかも知れませんね~。

 

 

ということで、自己紹介を兼ねて、僕が地域支援企画員という仕事をするうえでの必需品を紹介させていただきました。

いずれも、突発的な状況に臨機応変に対応できるように持っているものです。

地域支援企画員という仕事をするうえで、

地域で暮らす方の“本音”を聞かせてもらうことが大事だと思っています。

そして、本音を聞かせてもらうには、まず“信用”してもらわないとダメですし、

信用してもらうためには、なんだかんだ時間を“共有”していることがモノをいうことが多いです。

 

そういう時間を共有するために、どんなときでも対応がきくようにしたいな~と思っていたら、

気がついたらこういう状況になっていました。

でも、自分の仕事に対するスタンスが結構出ているような気もしています。

 

実際に地域で動いていると、

こうした準備や想定のはるか斜め上をいく自体に直面することも多いですし、

それでも何とかなる/何とかしてくれるところが、地域のすごさや、地域に出ていく面白さだったりするのですが、それについてはまた別の機会に書きたいと思います。

 

ではでは、駄文に長らくお付き合いいただきましてありがとうございました!

次回からは、大好きな土佐町・大川村、そしてここで出会った素敵な方々のことを紹介していければな~と思っています。

 

 

 

 

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