お米づくり〜ときどき日常の出来事〜その1
2012/07/05
- 執筆者 松尾貴沙子
- 所 属NPO法人RIVER
はじめまして!
四万十に移り住んで、2年目にやっと突入した松尾貴沙子です^^
東京からこっちに来た時は感動の嵐!
もちろん、大変なことも、不便なことも、驚くこともたっくさんありますが
ぜーんぶひっくるめて、「いいとこだなぁ〜」って感じてます。
そんな私が、最近新しく始めたのがお米づくり。
私と同じく、移住してきて1年ちょっとの、私以上に農業経験皆無の武藤君(静岡出身の21歳。
パソコン関係が大得意!!このマガジンにも登場予定!!)が言い出しっぺで
地元の方から3畝(せ)※程の田んぼをお借りして、米づくりに挑戦することになったのです。
私は、助手その1兼記録係♪(ただし、武藤君本人も、農家さんも、私も、いつこの話が出て、
米づくりをすることになったのか誰もはっきり覚えていないのですが、気がついたら
田起こしの日程が決まっていました)
もちろん、農業に関して、知識も経験もない状態でスタートなので日頃からお世話になっている地元の農家さんにコーチをしていただくことに!
そんな、私たちの米づくりを中心にこのマガジンを書いていきます!変わってしまったらごめんなさい。。。
※3畝・・・3a(アール)=300m2
米づくり その1
草刈り→田起こし→しろかき
▲草が生え放題の田んぼ
まず、田んぼの周りを草刈りしてゆきます。
草刈り機は2種類。
▲金属の歯(写真左)と、樹脂の紐が歯になっているもの(写真右)。
樹脂の歯で刈った方が、切り口の細胞が壊れるので、草が生えにくくなるそうです。
ただ、刈るというより、払い飛ばすと言った表現の方が近いので、ゴーグルをしていないと石やら、
葉っぱやら飛んできて大変なことになります。
終わる頃には全身細かな葉っぱやら、泥やらがくっついています。
▲どんどん綺麗になっていきます。
その間私はというと、することもなく暇だったのでうろうろしていると
パフ入りチョコボールのようなこれ、なんだかわかりますか?(お食事中の方すみません)
私は鹿の排泄物だと思っていたのですが、のうさぎさんのでした!まるでチョコボール!!
草を刈り終えてそんなことをコーチに教えていただきながら、一休みしていると…
「なにしよーがー??」
対岸の段々畑からこちらもいつもお世話になっている農家さんの声。
▲やじるしの木の裏あたりにいらっしゃいます。「田んぼおこしよーがー」普通に会話するコーチ。
結局みんなで、お茶休憩をとることに。
▲近くで見るとこんな感じ。偶然戸田さほちゃんもお手伝いに来ていました。
景色を見ながら、紙の材料のコウゾの話、アザミ(花)の根っこはごぼうの味がするから
実は食べることができるなど、いろんなお話をききました。
そのままお昼になり、コーチの奥様の手料理をいただくことに。非常にありがたいことです。
▲おっきな鮎をいただきました!おなかの中ぜーんぶ卵!“もっつもつ”でおいしいのです!
ちなみに、この時期は、みなさん冷凍庫の中の鮎(昨年の)を一気に食べて
今年の鮎のためにスペースをあけるそうです。
うっかり鮎が高級魚だと忘れてしまいそうです。
満腹になったところで再開!!
次に冬の間に草がぼーぼーになった田んぼをおこしていきます。
「起こす」というのは、土をひっくり返して、固まりをできるだけなくすこと。
次のステップで田んぼに水を入れる訳ですが、その際にどろどろの泥(ダジャレじゃないよ)にするためには、
しっかりと起こしておかないといけないのです!
良いどろどろの泥ができないと、田植えもしづらいですし、育ちも良くないんです。
田起こしは、機械に手伝ってもらってやっていきます。
▲コーチの田起こし機!
実は、これにもコツがありまして、効率よく起こしていくには、下の図のようにしていくのが良いんだそうです。
コーチが図解して教えてくれました。農業って賢くないと、いかんのですねぇ…
ぐるぐるしたほうが、田んぼを越すことに漏れがないそうです。
くねくねだと旋回が大変だったり、漏れがあったり、結局手間がかかるとのこと。
ひたすらに起こしていきます。
▲左コーチの指導を受ける武藤君。右なかなか力仕事のようでしんどそうな武藤君。
そして、また暇になった私は掘りくりかえした田んぼを観察。
真ん中に移っている小さい黄色いもの。これ何だと思います?
実はカエルの卵!田んぼにとってカエルはとっても大事な生き物。
稲を食べてしまうバッタなどの虫を食べてくれるのでわざわざ、カエルの卵を他所からとってきて自分の田んぼに入れたりもするそうです。
そんなことを私とコーチが話しているあいだに、すっかりきれいになりました☆
▲細かくなりました!
最後の仕上げに、堆肥をまきます。今回の米づくりは、無農薬、完全有機米を作るという目標なので
堆肥ももちろんちゃんとしたもの。高知県でみとめられた特別な堆肥なのです!
(コーチが南国市※までとりにいってくれたそうです。ほんとうにありがたいことです。)
※南国市・・・四万十から約3時間かかる所。
▲左 一袋10kgもあるのに余裕なコーチ。 右 撒きやすい様に等間隔で並べます。
並べた堆肥を、まんべんなく撒いていきます。ここでまんべんなく撒けていないと、堆肥が固まっているところだけ成長が良かったりとかたよりが出てしまうことも。特に普通の肥料の場合なりがちだそうです。
▲左 全く臭いのしない堆肥。醗酵している証拠です。 右 手で撒いていきます。
これで田起こし終了!
そばの水路でじゃぶじゃぶ。長靴や、手を洗って後片付けした後、焼き肉に行った私たちでした。
最後に終わったー!と満面の笑みの武藤君。
なれない作業で、手にまめができて、つぶれておりましたが、とっても嬉しそう。
この3日後、「しろかき」という行程を行うのですが(次回から私もちゃんと働きます!!)
そのときの様子はまた次回☆
少しでも何か伝わったら嬉しいです。ここまで読んでくださってありがとうございました!!
では、また!