2才児 in 山道

2013/06/28

 

ここのところみまき自然の学校の活動を紹介していなかったので、

久しぶりに活動報告をのせてみようと思う。

 

これまではみまき自然の学校は、

毎月1回土日のどこかで行うというペースだったのだが、

6月から週に一度平日に開催するようになった。

 

そのため、

幼稚園や小学校に行っている子たちは参加できなくなってしまったが、

それ未満の年齢の同じ世代の子たちが集まって、

少人数で開催する形態になった。

 

この日は初参加の家族がいたので、

最初は30分ほど源池公園で親も含めて全員で遊んだ。

何となくみんな慣れてきたかなというところを見計らって、

子どもたちだけ引き連れて、

近くの山道へと移動した。

 

源池公園から山道に行く途中で、

近所のおばあちゃんと遭遇。

 

 

 

「どこから来たの~?」

「どこ行くの~?」

とおばあちゃんに尋ねられ、

みんなが口々に答える。

同時にバラバラに言うものだから、

おばあちゃん聞き取れず(笑)

 

なんとなくほのぼのしたやり取りの後、

山道へと突入していく。

 

 

山道の入り口は草ぼうぼうで結構険しい。

しかもカヤだ。

しかし意外に怯む(ひるむ)ことなくドンドン進んでいく。

 

草が生えているのは入り口だけなので、

山の中に入ると断然歩きやすくなる。

 

 

すでにこの時点で、

初参加で最年少のこっちゃんと、

手をつないで歩いている僕の2人だけ置いて行かれる。

 

 

「ママのところへ帰る(´;д;`)」

と、半べそのこっちゃん。。。

「そのうちママのところへ行くよ~。ママが先に行って遊んでてって言ってたよ~。」

と、説得しながら、トボトボとついていく。

 

しばらくすると先に行っていたいっちゃんが戻って来た。

なんか見つけたらしく、拾って見せに来た。

 

 

「あ、カラスの羽根だねー!いいの見つけたね!」

と騒いでいると、

みんな気になって戻って来た。

 

 

「やわらか~い♪やわらか~い♪」

といって羽根を触って遊んでいたので、

ほっぺたに当ててあげたら、

みんなやりたくなったようで、

4人が順繰りやっていた。

 

 

ちなみにこの日の参加者は、

ふーちゃん・いっちゃん・しーちゃん・こっちゃんの4名で、

1人が3才児で、他の3人は2才児だ。

 

山道を歩いていると、

小さなカエルを発見!

小指の先くらいの小さなカエルだ。

 

 

写真のど真ん中のこげ茶色の石みたいなのがそうなのだが、わかるだろうか?

つかまえて見せてあげると、

みんなが輪になって順番に触りっこしていた。

「小っちゃいカエルかわいいね~。」

と、口々に言っていた。

 

「カエルさんバイバ~イ」をして歩き始めると、

次にサワガニに出会った。

 

 

以前はみんな怖がって誰も触らなかったが、

この日は慣れてきたのか自分から手を出して触っていた。

 

 

いっちゃんとしーちゃんがやたらとサワガニにハマり、

かなりテンションが上がっていた☆

 

この日はサワガニといっぱい遭遇したため、

みんなサワガニを見つけては立ち止まって遊んでいた。

 

 

「あれはふーちゃんが先に見つけたカニなの!」

「こっちはしーちゃんが見つけたカニなの!」

と、最初に見つけた人のカニになるというローカルルールが考案され、

Myカニを見つけてはつついて遊んでいた。

で、遊び終わったら毎回律儀に、

「カニさんばいば~い」と言って、

ちゃんとお別れを告げていた。

 

この日も、11時くらいになると、

誰からともなく「お腹すいた。」の声が上がり、

早めの昼ごはんとなった。

 

 

お昼ご飯を食べ終わったら、

こっちゃんが「ママのところへ帰る・・・(´;д;`)」

と、また半べそ復活。

 

「ママはね~まだ来ないよ~。先に行って遊んでてって言ってたよ~。」

と、気分が前に向くようにあれこれ声を掛ける。

 

そうこうしているうちに、

子どもたち4人が手をつなぎ始めた。

 

 

で、そのまま、

「グルグルしよ~」と言って、

4人で手をつないでグルグル回り始めた。

 

 

が、しかし、

 

 

こっちゃんの機嫌なおらず・・・。

まあそんな感じで時折思い出したようにこっちゃんが半べそをかきながら、

一行は順調に山道を進んで行った。

 

少し歩くと、

山肌が露出した斜面があった。

それを見るなりふーちゃんが、

「登ってみるー。」

と言って、斜面を軽々と登って行った。

 

 

それを見ていたしーちゃんといっちゃんも、

登ってみると言ってチャレンジし始めた。

 

 

でも、野生児ふーちゃんのようにサクサク登れるわけもなく、

あっという間に脱落。

ふーちゃんが助けに来るものの上手く登れない。

 

 

この場所から登ることをあきらめたしーちゃんは、

別のところから登ってみることに。

 

 

ふーちゃんがお手本として先に登ってくれるものの、

やっぱり登れない。

 

そうこうしていると、

ずっと様子を見ていたこっちゃんも、

チャレンジし始めた。

 

 

「おっ!行けるのか!こっちゃん?( ̄- ̄;)」

と思って見ていると、

意外なことにさっきのしーちゃんの記録を塗り替えて上がって行った。

 

 

それを見てしーちゃんも再び同じルートから登り始めた。

なんだかんだ上がってはずり落ちたりしながら、

一進一退を繰り返すという感じで徐々に登って行った。

 

 

途中からふーちゃんが手助けをしてくれて、

2人ともちょっと上の方まで上がることが出来た。

 

 

ちなみに、いっちゃんはというと、

さっさとあきらめて下で見物していた。

その割に、

「ドロドロになったね~。撮って~。」

と言ってちょっとばかし汚れたズボンをアピールして来た。

 

 

人それぞれという感じだ。

 

こっちゃんはそこまで上がったことで満足して、

斜面をズリズリと滑りながら降りてきた。

 

 

さっきまで半べそをかいていたこっちゃんも、

斜面で遊ぶのが楽しかったようで、

笑顔すらこぼれていた。

正直、まさか半べそで泣いていたこっちゃんが、

この急な斜面にはまって笑って遊びだすとは、

思ってもみなかった。

 

さて、

好奇心旺盛なのか向上心旺盛なのか、

しーちゃんはさらに上を目指して登って行く。

 

 

ふーちゃんほど身軽には登れないが、

少しずつ着実に上って、

だいぶ上の方まで行った。

登れる所まで登ったかな~と思ったところで、

急にしーちゃんが泣き始めた。

 

 

何があったのかと思って、

泣きながら言っていることをよくよく聞いてみたら、

「上に登りたいのに登れない~!えぇ~ん(≧△≦)」

と言っていた。

 

確かにそこから上は断崖絶壁になっているので、

しーちゃんどころか、さすがのふーちゃんでも登れない。

しかし、

まさか登りたいのに登れないという理由で泣いてしまうとは、

しーちゃんの”登りたい願望”の大きさに驚かされた。

みんなの「そこから先は無理だよ。」という言葉に納得して、

そのうちに泣き止んだ。

 

ちなみに、

みんなの位置関係と斜面の具合はこんな感じだ。

 

 

なお、

普段から牧場を駆け回っているふーちゃんは、

身体能力的に大人がカバーをしなくても大丈夫なので、

余程のところに行かない限りは特に何もせず見守っていたのだが、

しーちゃんやこっちゃんは身体のバランスや自分の限界がまだわかっていないので、

登っている時は僕が下で待ち構えて、

落っこちてきてもすぐに支えられるようにはしていた。

その辺は個々の能力に合わせて対応している。

(いっちゃんはそもそも「君子危うきに近寄らず」だったので放置だ。)

あと、

石も大きくて危なそうなやつは、

下が危なくないときに上から落としてもらったので、

その辺は気を付けて見るようにしている。

危ないことを危ないからやらせないのではなく、

危ないけどフォローしながらやらせてあげるという姿勢でやっている。

 

さて、

上に登ったふーちゃんは、

なんなく下に降りてくる。

でもしーちゃんは「降りれないよー。」

と言って困っている。

 

 

「お尻でズリズリ滑って来たらいいんだよ~。」

と声を掛けてあげるものの、

なかなか行動には移せない様子。

 

それを見ていたいっちゃが、

「滑って降りてくれば大丈夫なのにねぇ~。」

と、まるで自分が出来るかのように余裕の笑みを浮かべながら言っていた。

 

 

 

「あんたはちびまる子ちゃんみたいだな。。。」と、

心の中でツッコまずにはいられなかった(笑)

 

一度下に降りていたふーちゃんが、

またしーちゃんのところに上がって行った。

そして、

今度は上がって来た緩やかな斜面ではなくて、

急な崖になっているところから滑って降りてみると言い出だした。

さすがのふーちゃんでも成功率は半々くらいかなと思って、

下で待ち構えておいた。

 

意を決して急な崖をふーちゃんが降りてきた。

見事に着地した・・・と、思ったが、

勢いよく滑った衝撃とともに、

降りてくるときにかかとを石にぶつけたのが痛かったらしく、

さすがのふーちゃんも泣いていた。

 

 

惜しかったねふーちゃん!

一方、しーちゃんの方も、

なんとかお尻をズリズリと滑り台のように滑りながら下りてきたが、

最後の坂で勢いよく滑り降りたことにビックリして、

泣き出してしまった。

 

 

 ただ、

2人とも別に大したケガをしたわけでなく、

勢いにビックリして泣いているだけなので、

気分さえ変えれば泣き止むだろうと思い、

みんなでお茶を飲んでみることにした。

 

 

案の定、お茶を飲み始めたら、

少し落ち着いたようで、

すぐに泣き止んだ。

 

 

やりきった感じの笑顔だ。

 

お茶を飲み終わったいっちゃんが、

石と石を叩いて、音を立てて遊んでいた。

次第にみんなに伝染して石を叩いて遊び始めた。

 

 

遊びというのは、

わざわざ何かを用意してやらなくても、

自然にその辺にあるもので出来るものだなぁと、

気付かせてくれる。

こっちゃんも真似をして遊んでいた。

 

 

そろそろいい時間になったので、

元来た道を戻ることにした。

 

勝手がわかっているので、

子どもたちはどんどん進んでいく。

 

 

途中で僕が、

お店で使うのにちょうど良い石を発見したので、

拾って持って帰ろうとしたら、

子どもたちもみんな真似して石を拾いはじめた、

 

 

 

気付いたら手を握り合ってたりするのが微笑ましい。

 

 

帰り道は割とスムーズ帰れたのだが、

やはり最年少のこっちゃんはまだ他の3人のペースについていけないようで、

度々置いて行かれてしまった。

 

 

そしたら、

途中でいっちゃんが気付いて迎えに来てくれた。

 

 

あら優しい。

続いて他の2人も続いて戻って来てくれた。

 

 

そしたら、

途中で三人が手をつなぎ始めて、

グルグル回り始めた。

 

 

で、テンションが上がってきて、

いっちゃんが何やら歌い始めた。

 

 

それにノッて、

しーちゃんも手を広げて歌い始めた。

 

 

で、テンション上がったしーちゃんは、

1人でスタコラ進んでいく。

 

 

それをいっちゃんが走って追いかけて行き、

 

 

捕まえる。

 

 

2人でケタケタ笑って楽しそうにしている。

と思ったら、

今度はいっちゃんが走って行き、

 

 

それを今度は逆にしーちゃんが追いかけて行く。

 

 

この二人は割とこのノリで遊んでいることが多いようだった。

 

気付いたらそのうち・・・、

 

 

 

 

そこら中でみんながノリノリになっていた。

但し、

 

 

こっちゃんは枝で転んで号泣中。

 

まあそんな感じでいろいろバタバタしながら帰り道を歩いているうちに、

森を抜けた。

 

 

そして森を抜けたあたりから、

さっきまで泣いていたこっちゃんも、

心なしかたくましい表情になり、

手をつながなくても一人で歩いていた。

 

 

 

あれ?こっちゃんすごいなぁ。1人で歩けるじゃん。

などと思いながら先に行った子たちを見てみると、

急に立ち止まって何かをし始めた。

 

 

「いないいない、ばぁ~!」

 

 

って、

道の真ん中で何の脈絡もなくやり始めた。

今日一日こんな感じで自由な2人です。

 

こっちゃんは相変わらず黙々と歩いていた。

 

 

道路に出たら、

福田百貨店を目指して歩きく。

 

 

先週イモリをいっぱい見つけたスポットはしっかり覚えていて、

今日も「イモリさんいるかなぁ~」と言って覗いていた。

 

 

先週歩いた道だからか、

もうわかっている道なので、

ふーちゃんはどんどん歩いていく。

 

 

大人がいなくても全然平気で歩けるものなんだなぁと感心してしまう。

最後尾のこっちゃんも、

森を抜けてからはずっと自分のペースでしっかり歩いていた。

 

 

そうして、お母さんたちの待つ福田百貨店にたどり着き、

この日の活動は終了だ。

 

 

3月に行った「さぁのはらへいこう」の上映会の際、

講師の相川さんより、

「イベント的にやるのではなく、日常生活の一部となることが大事」

と言われていたのだが、

 

これまでの月に一回の開催から、

毎週開催へと変更したことで、

“イベント”から“日常生活の一部”に今後なって行くと思う。

 

この子どもたちと、

みまき自然の学校が、

今後どのように育っていくか、

とても楽しみだ。

 

 

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