新年あけましておめでとうございます 2026年新年のご挨拶
2026/01/01
新年あけましておめでとうございます!
いつもいなかパイプを応援いただきありがとうございます! 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
いなかパイプは、ここ数年、「いなか」に暮らす人々のアイデンティティである「食」や「食文化」をどう未来につないでいけるのか、社会課題に向き合って、チャレンジを繰り返しています。
「食」につながる農業や漁業に携わりながら、労働の対価に合っていない生産物の価格があり、「相場」によって食べ物の価格が決まってしまう、その結果として農業や漁業従事者に低賃金労働を強いる社会があることを目の当たりにしています。
中山間地域で、土地が狭く消費地から遠い条件不利地域の「いなか」は、どんどん過疎地域となっていき、貧困地域となっていっています。
その地域ならではの象徴でもある地域伝統料理など「食文化」も、それを受け継いできた高齢者のボランティア的活動に依存する現状があり、「稼げない」「稼ぎにくい」ことから民間事業者も参入できず、仕事として若い世代が関わりにくい状況があります。その結果、食文化も継承できない貧困地域となってしまいます。
「いなか」は、食べ物にも困らない、自然環境も素晴らしい豊かな地域であるという自負はあるものの、その豊かさは刻一刻と目減りしてきていて、持続可能ではない現状を日々、目の当たりにしています。そして、見方を変えると、貧困地域であると言え、この貧困状態は、現代社会の構造から引き起こされている問題だと捉えています。
「いなか」の今ある豊かな暮らしを、未来につないでいくために、「もっとがんばらないと!」と思ってしまいますが、いなかパイプは、がんばらなくていい社会を目指したいと思っています。
「たくさん生産して、がんばって売らないと!」そうしないと生きていけない現在の社会があるのですが、みんながみんな「そんなにがんばれないよ〜」と言いたい。それに「いなか」に暮らす人々は、これまで十分がんばってきた人々だから、社会に翻弄されなくてももういいんじゃないかなと思っています。
「がんばらない」ならば、どう生きていくのか。その答えは、ここ数年取り組んできた「かそべん」に関わる活動から見えてきたところがあります。
この活動は、「いなか」でつくった地域伝統料理を「かそべん」というお弁当にして、「とかい」に届けて食べてもらい、社会みんなで携わる人々を支え、育て、食文化もつないでいこうという活動です。
また「かそべん」を届けた帰りに、「とかい」に集まった支援物資を、「いなか」の貧困世帯やひとり親家庭に届けるということも行うようになりました。
この活動には、企業・行政・NPO・社会福祉協議会など様々な組織に属する人たちが、無理のない範囲で、自分ができることをちょっとづつやることで、すべてがうまく回っています。
いなかパイプは、その組織と組織、人と人が「できること」の間をつなぐことで役割の一端を担っています。
この活動に関わる人々は、誰もがんばってない。無理してないのです。がんばってないのに、持続可能な活動になってきました。
また、この活動に「とかい」からの参加者を募りたいと思い、試行錯誤してきましたが、いなかパイプががんばって募集活動をするのではなく、「とかい」にあって、たくさんの人が所属している組織とつながって、その組織から「いなかに行って手伝いたい!」という人を送り出してもらうような仕組みをつくりました。
そうすることで、高校生から高齢者まで、多様な年代・多様な属性の方々が「いなか」に来ていただくことが実現しました。
これも「いなか」も「とかい」も、誰もがんばってない状態にもかかわらず、お互いのニーズがマッチして、持続可能な仕組みになってきています。
これらの活動から見えてきたことは、「がんばらない」代わりに「つながる」ということをすれば、今ある豊かな暮らしを未来にもつないでいけるのではないかということです。
「いなか」を貧困状態に落とし入れている社会構造は、すぐには変えられないけれど、そんな社会に屈しない!「いなか」も「とかい」もつながって、みんなでちょっとづつできることをやって、楽しく豊かに、今と変わらず暮らし続けられる社会を自分たちでつくっていきたいと、思い新にしています。
いなかパイプは、「あなた」と「わたし」、「いなか」と「とかい」、「いま」と「みらい」のパイプ役として、これまでつくってきた土台の上にしっかり立って、2026年もしっかり機能していけるように取り組んでいきます。
そんないなかパイプに、ぜひあなたのできることで構いませんので、関わってくださったらうれしいです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
いなかパイプスタッフ一同




