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100年先を見据えた観光×地域コーディネーター

[一般社団法人南丹市美山観光まちづくり協会]京都府南丹市美山町

 

事務局長の高御堂和華さん
(一社)南丹市美山観光まちづくり協会
事務局長 高御堂和華さん

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※この求人の募集は終了いたしました。

 京都市から車で1時間30分、かやぶき屋根が残る南丹市美山町。
 その名の通り、豊かな自然と昔ながらの暮らしの営みが残っている、美しいいなかです。今年の春からは京都駅からの直行バスができ、さらに行き来がしやすくなりました。 

 地域の魅力を体験や交流を通して訪れる人に届けているのが「(一社)南丹市美山観光まちづくり協会(通称美山DMO)」。3年前にできたばかりの新しい組織で、観光を通したまちづくりに取り組んでいます。
 そこで、美山暮らしを楽しみ、その楽しさを外へ発信する観光と地域を結ぶコーディネーターを募集しています。いなかでやりがいのある仕事がしたい、いなかの良さを発信するような仕事がしたい、という人にはぴったりだと思います。

 京都丹波高原国定公園ビジターセンター

 まず訪れたのは、京都丹波高原国定公園ビジターセンター。リニューアルしたばかりの綺麗な建物で、この中に美山DMOの事務所が入っています。こちらでは観光案内や電気自動車のレンタルなどを行っており、美山を訪れた人の観光の起点にもなっています。

事務局長の高御堂和華さん

 出迎えてくれたのは、事務局長の高御堂和華さん。美山生まれの美山育ち。両親が美山の自然に惚れてIターンし、幼い頃から「素晴らしいところに住んでいるのよ」と言われて育ちました。
  ただ、子どもの頃はずっと顔ぶれが変わらないコミュニティに窮屈さを感じ、外へ出たいと思っていたそうです。

「元々観光に関心があり、大学生の時は、旅行関連の会社でインターンをしていました。旅行が好きで、海外のいなかを訪れるうちに、改めて日本や美山の文化の深みを再認識して卒業後は戻って来ようと思うように。ちょうど美山DMOができ、何かできることがあれば力になりたいと思って働くことにしました」

3年目の現在は事務局長を任されている高御堂さん。美山DMOの仕事内容について教えていただきました。

美山DMOの仕事風景

ベースは自分が美山の暮らしを楽しみ、それを人へ伝えること。

「海外の小中高生が地元の家庭に泊まって交流する教育民泊のコーディネートや、地域資源を活かしたツアー商品の企画販売、英語案内ガイドの養成、視察研修受け入れなどやることは幅広いです。いましっかり取り組みたいと思っているのが、地域の現状を数値的に、客観的に理解できるようにすること。いまの現状が見えないとこれからどうしたらいいか、どの優先順位で取り組んだらいいかわからないですよね。」

 そこで、町内すべての宿に宿泊統計調査に協力していただき、宿泊客数などのデータを毎月集計したり、協会が運営するウェブサイト「美山ナビ」のどのページが多く見られているかなどの分析をしたりしています。
 現在は台湾からの教育民泊が多いですが、オーストラリアからの修学旅行生を増やすべく、実際に現地へ行き商談しているそう。中国語や英語ができる方はそれを活かせる職場だと思います。

「働く上で大事にしていることは、地域の人が何を求めていて、何に困っているかを考えた上で仕事をすることですね。できるだけ外に出て人と話すようにしています。宿泊調査票を旅館さんへ直接取りに伺います。それは顔を合わせて、どんなことしたいと思っているか、しっかりコミュニケーションしたいからです」

どんな人と一緒に働きたいですか?

「少ない人数でやっているので、自分で考えて動く人だと良いですね。まだ決まってないことも多いので、アイデアを出し合って一緒に考えながらやっていきたいです。」

「移住して来られた場合は、最初の1〜2ヶ月は観光客目線で美山を観光し、まずは地理を覚えるところから。まだまだ私たちが気づいていない美山の良さを発見して発信してもらいたいです。一番のベースは自分が美山の暮らしを楽しみ、それを人へ伝えること。」

 そこで、美山暮らしを楽しみながら働いているスタッフの2人に、暮らしや仕事について聞いてみました。

美山DMO:神澤典子さん

地面の近くで、人のつながりの中で暮らしたい

 一人目は先輩移住者であり、美山DMOで週3〜4回働きながら、フリーで翻訳の仕事もしている神澤典子さん。

 美山へ移住したのは3年半前。東京でバリバリ働いていた神澤さん。リタイヤ後にどんな暮らしがしたいのか考えた時に、都会ではなく、地面の近くで、人のつながりの中で暮らしたいと思ったそう。10年近く候補地を探す中で、美山にたどりつきました。

「最初は美山の景観が気に入りました。元々、近代的な家が嫌いで、昔ながらの家が好きなんです。美山でちょうど良い畑付きの家が見つかり、いずれは自給自足の暮らしをしたくて、予定より早かったですが思い切って移住しました。」

東京では金融機関に勤務、いなかで仕事があるか心配でした。

「紹介されて美山DMOへ。観光案内やパンフレットの英訳、イベントの運営サポートなどをしています。単身でいなかへ移住した私にとっては、地元の人と知り合え、観光案内をしながら美山を知れるのは助かりますね。英語ガイド養成講座にも参加し、ゆくゆくは外国人観光客のガイドもやっていきたいと思っています」

都会でバリバリ働き、50代になってからの単身での移住。都会といなかの暮らしのギャップはありませんでしたか?

「都会は人と関わらずに暮らしていける。いなかはお互いさま精神、周りへの配慮が必要。密な関係性があるからこそいざという時に安心。ある意味都会のオートロックマンションの方が不安でした。美山の人は気さくに話しかけてくれて、面倒に思う時もあるけど、これを求めてきたんだと思います。ここでは古いものが大事にされてて、そういうのを見るとなんか嬉しいなって思うんですよね。」

 元々、能が好きだった神澤さん。美山では丹波音頭という伝統芸能を習うとともに子ども達へ継承するお手伝いもしているそう。仕事だけでなく暮らしそのものを自分なりのやり方で楽しんでいる様子が伝わってきました。

美山で生まれ育った古北真里さん

本当の意味で美山の良さを理解してくれる人を増やしたい

 続いて話をお聞きしたのは、美山で生まれ育った古北真里さん。美山DMOの理事であり、京都府の臨時職員、小学校の地域コーディネーター、京都丹波高原国定公園ビジターセンターのパートスタッフなど様々な顔を持っています。

  また「つなガール美山」というUIターン者などのゆるやかなネットワークの発起人でもあります。明るい笑顔が印象的で、移住する人にとっては心強いお姉さんのような存在です。

 そんな真里さんに、美山の抱えている課題についてお伺いしました。

「20年前はマスツーリズム全盛で、大型バスで人がどんどん来ていました。ただ多くはかやぶきの里を見てすぐに帰っていく。反対に何十回も来てくれるコアなリピーターの人もいる。美山を好きになってくれ、ゆくゆくは美山で暮らしたいという人が現れてほしい。本当の意味で美山の良さを理解してくれる人を増やしていきたいです。」

観光を入り口に美山暮らしへ。

「できるだけ長く美山に滞在してほしいですね。単に自然を見たり触れるだけでなく、地域の人と関わったり、暮らしを見たりと一歩踏み込んだ観光を提案したい。美山の本当の良さに触れて帰ってもらえるような観光を作っていきたいです。今もIターンの方でノウハウを持って成功されている方もいますが、美山町全体の観光の底上げをすることが協会の役割だと思っています。」

 他の自治体同様に、過疎化が進む美山町。豊かな自然と観光資源があり、年間80万人が訪れるという強みをどのように町の持続可能性につなげていくのか。これまでの物見遊山の観光ではなく、新しいカタチの観光を地域の人と一緒に作ろうとしているのだと感じました。

美山DMOのスタッフ

私たちの暮らしを観光としてどう見せるか

 高御堂さんに観光スポットである「かやぶきの里」を案内していただきました。この集落では現在も39棟のかやぶき屋根が保存され、日本の原風景に出会えると日本人観光客はもちろん、最近は台湾からの観光客が多いそう。

観光スポットである「かやぶきの里」

「美山の人はニセモノが嫌いなんです。ここもあえて観光地にしない、という地元の人の強い思いがあります。なので、お土産物屋さんがほとんどありません。」

かやぶき屋根の家では今も人が暮らしています。この日も畑仕事をしている住民の方がいらっしゃいました。

「美山の人はこれまでも100年先を見据えた生活をしてきました。だからこの景観が残っているし、そこで今も丁寧に暮らす人たちがいる。そんな私たちの暮らしを観光としてどう見せるかを考えています」

 100年先を見据えた生活。この美しい景観が今まで維持されてきた理由が少しわかった気がしました。
 観光という切り口で地域づくりに関わっていく。難しいこと大変なこともあると思いますが、可能性もやりがいも大きいと思います。

美山DMO 社宅

社宅があります

 いざ移住を考えた時に気になるのが住宅事情です。こちらで働く人には、社宅があります。
  事務所から車で15分、川の近くの一軒家。2階建てで家族で住む場合も十分な広さです。

美山DMO 社宅

美山DMO 社宅

 移住も転職も決断には勇気がいることだと思います。
 美山では生まれ育った人、Uターンの人、Iターンの人、いろんな人がそれぞれの暮らしを地に足をつけて楽しんでいました。
 興味のある方は、思い切って飛び込んでみてください。

募集要項

求人名 100年先を見据えた観光×地域コーディネーター
業務内容
  • ●観光商品の企画および営業
  • ●WEBや観光情報の収集分析
  • ●WEBやSNSの情報発信
  • ●その他、地域プロモーションに関わる業務全般
雇用形態 (一社)南丹市美山観光まちづくり協会 契約職員 正職員登用有
勤務先 (一社)南丹市美山観光まちづくり協会(道の駅美山ふれあい広場内)
南丹市美山町安掛下23番地
契約期間 契約の日から年度末。継続雇用、正職員への登用あり。
勤務時間 基本8:30〜17:30(うち1時間休憩)
※ただし、会議やイベントにより時間が変動することがあります。週40時間(シフト制)
福利厚生
  • ●社保完備(雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金保険)
  • ●住宅手当支給(社宅あります)
  • ●交通費支給(当協会規定による)
給与 基本給174,500円〜(月給制)
採用人数 1名
応募条件
  • ●美山町に魅力を感じ、その魅力を伝えられる方
  • ●積極的に企画立案ができる方
  • ●パソコンの基本的操作ができる方(ワード・エクセル・メール)※ITスキルのある方優遇
  • ●普通自動車免許をお持ちの方
応募書類
  • ●履歴書
  • ●職務経歴書
選考方法 ステップ1:エントリーフォームよりエントリー

ステップ2:電話にて募集条件等確認後、応募書類送付

ステップ3:書類審査

ステップ4:面接審査((面接会場:一般社団南丹市美山観光まちづくり協会)※SKYPE、Zoomでの面接も応相談

ステップ5:採用・契約、勤務開始(試用期間3ヶ月)
募集期間
  • ●定員に達するまで募集
  • ●業務開始は随時
  • ●定員に達した後も、この職種への仕事を希望する場合は、ウェイティングリストへの登録をお願いします。

(一社)南丹市美山観光まちづくり協会:エントリーフォーム

    ●下記の項目にご記入の上、一番下の送信ボタンを押してください。
    一般社団法人南丹市美山観光まちづくり協会担当者より追ってご連絡差し上げます。

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    例)2000年1月1日
    年齢
    家族構成 配偶者    子供 
    現在の状況
    一般社団法人南丹市美山観光まちづくり協会で働きたい理由、自己PRなど、あなたの想いをお聞かせ下さい。
    ■ウェイティングリスト登録の希望
    ※定員を満たしてしまい、受付できない可能性もありますが、ウェイティング リストに登録していれば、欠員が出た場合などにお声かけさせて頂くことができ ます。また、「まだ仕事は辞めてないけど、この仕事いいなぁ」とか、「次の募 集があればエントリーしたい!」と思った方も、ウェイティングリストへ登録し て頂ければ、継続的に情報提供をさせて頂きます。
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