恐るべし、地上最強のお宿。

2012/12/17

3回目になりました「いなかマガジン」は

 

私が一人旅の時に出会った数々のお宿の中でも

 

一番強烈だった!地上最強のお宿をご紹介したいと思います。

 

 

 

場所はここ!日本最北端の島、礼文島です。

 

地図

 

すぐ上にはロシアとの国境地である、サハリン島があり

 

北海道稚内から、フェリーに乗って渡ることができる島。

 

 

 

別名「花の島」と言われており、夏は約300種類の高山植物が島中を埋め尽くします。

 

花の島

 

ちなみに高山植物は、2000m級の山に登らないと見られないのですが

 

この島は地上0mから見ることができ、あのエーデルワイスも見ることができます。

 

エーデルワイスも見ることができます

 

また年中アザラシやオットセイを間近に見れ

 

高山植物が咲き乱れる夏の時期は、島にどっと人が押し寄せます。

 

高山植物が咲き乱れる夏の時期は、島にどっと人が押し寄せます

 

 

その「花の島」に建つ最強のお宿は、6月~9月の4ヶ月間しか営業しない

 

ユースホステル「桃岩荘」です。(ナニコレ珍百景に登録されています。)

 

※ユースホステルは、ドイツで生まれた世界的な「旅の宿」のこと。だれもが安全に楽しく、そして経済的に旅ができるように、現在、世界80カ国、4,000のユースホステル(YH)があります。

 

 

ユースホステル「桃岩荘」

 

 

45年前に誕生した「桃岩荘」は、日本3大ユースホステルとして

 

全国各地を旅してまわる旅人の間では、ずっと語り継がれてきた有名なお宿です。

 

そこは「ユースホステルの原形」が残っている場所だということです。

 

 

私はその情報を聞きつけて、いざ礼文島へ!

 

カモメが近い

礼文島に渡るフェリーはカモメが近い

 

 

何事も体験してみなければ分からないという想いで

 

桃岩荘に乗り込んだ私は最初から度肝を抜かれぱっなしでした。。。

 

 

桃岩荘

 

それは禁酒、禁煙ぜったい!

 

消灯時刻、起床時刻は厳禁!

 

集団行動第一!

 

のまさに合宿状態の厳しいルールのオンパレード!

 

 

しかし最北端の島だから成り立つのか

 

昔のユースホステルはこのルールが当たり前だったみたいで

 

みんなで仲良く、楽しく、健全に宿泊するための一般的なルールだったそうです。

 

今や桃岩荘だけが、45年間時代の波に飲み込まれることなく

 

伝統をかたくなに守り続けた結果、奇跡のユースホステルとして語り継がれているだそうです。

 

 

それは実際泊まった人しか体験できない独特な「桃岩時間」を体験することから始まります。

 

桃岩荘の車

 

ここで桃岩荘の毎日繰り広げられる伝統的な行事を一部ご紹介します。

 

 

 

 

 

夜のミーティング

 

夜のミーティング

 

毎日みんなで歌って踊る、夜のミーティング。

 

ヘルパーによる島案内、歌唱指導、落陽の儀式など

 

礼文島を明日満喫するためのみんなのためのミーティング。

 

 

 

夕日の儀式

 

夕日の儀式

 

日が沈む定刻に、一日の感謝の意味を込めて夕日を沈める儀式。

 

 

 

旅立ちの朝

 

旅立ちの朝

 

桃岩荘を離れるホステラー(お客さん)を見送るため、宿、フェリー乗り場でお送りする儀式。

 

 

 

愛とロマンの8時間コース

 

愛とロマンの8時間コース

 

礼文島西海岸を北から南まで徒歩で横断するトレッキングコース。

 

道なき道をひたすら歩き続けながら、ゴール桃岩荘を目指す。偶然一緒になったホステラー同士は、

 

手を取り合いながらゴールした時に達成した時に友情以上の愛、ロマンが生まれる。

 

7月7日に7人でゴールした仲間たち

7月7日に7人でゴールした仲間たち

 

 

他にもびっくりするぐらいの行事やハプニングがたくさんあり

 

「驚きと感動」が訪れ、一秒たりとも休むことができません!

 

 

まるで昭和時代にタイムスリップしたかのような感覚は

 

ハマる人は熱烈なリピーターになり、合わない人はとことん合わない…そんなお宿です。

 

最初はお酒も飲まずにいけるかこのテンション!と思いましたが

 

案外いける自分がいることにびっくりしました。。

 

桃岩荘からの出迎え

 

そんな新たな自分を越境してみたい!と

 

思っている方がいましたら、ぜひこのお宿をおススメします。

 

 

また礼文島で食べられる、ウニ、昆布、ホッケはほんと絶品です!

 

ぜひあわせてご賞味ください。

 

 

 

最後に桃岩荘に45年間ずっと歌い続けられており

 

いつも最後にみんなで大合唱するこの曲をお届けします。

 

昔よき日本を思い出しながら、聞いてほしいです。

 

 

「遠い世界に」  歌手:五つの赤い風船

 

 

遠い世界に 旅に出ようか

それとも 赤い風船に乗って

雲の上を 歩いてみようか

太陽の光で 虹を作った

お空の風を もらってかえって

暗い霧を 吹きとばしたい

 

僕らの住んでる この町にも

明るい太陽 顔を見せても

心の中は いつも悲しい

 

力をあわせて 生きる事さえ

いまではみんな 忘れてしまった

だけど僕たち 若者がいる

 

雲にかくれた 小さな星は

これが日本だ 私の国だ

若い力を 体に感じて

みんなで歩こう 長い道だが

一つの道を 力のかぎり

明日の世界を 探しに行こう

 

 

 

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