自分への投資と新聞バック

2014/12/01

 

 もう11月がおわってしまいます。 11月の記事がやっとアップできました。 川村です。最近、変にあったかくなっちゃいましたが、気温の変化に体調崩されませんように。

 

 どーしてこんなに記事が遅れてしまったか。11月はどうしてもどうしても、記事を後回しにせざるを得ませんで。じつはこの1年ほど、ずーっと勉強していた「発酵」の、いよいよマイスター取得の試験があったのです11月。先月4日間の集中講座を受け、ひと月たった11月が試験。筆記とレポート提出。レポートは、日本の発酵食品どれか好きなものを一つとりあげ研究するもの。

 

 高知県は日本でもめずらしく、発酵茶というのがありましてね。高知の山間部、大豊町で作られている碁石茶。 あれ、発酵食品なんですよー。マイスターの講座でも再々、日本の発酵茶として名前が何度か出てきてまして。乳酸菌による発酵らしいです。詳しくは説明されなかったので、ひとつ自分の研究テーマにしようかなーなんて思っておりましたが。いざ集中講座を終えてみると、とてもゆっくり大豊行って碁石茶を調べて、なんつー余裕がありませんで。どーしよーどーしよーって焦っていたら、「酒盗にすれば?」って大正町市場の人が言うんです。「あ、そうじゃん、酒盗も発酵食品じゃん?」と思って。厳密にいうと微生物の力を借りた発酵ではなくて、自己消化という酵素作用による発酵なんですけど。でも発酵食品だから酒盗、つくりました。

  11月の(私にとっちゃ)長い休暇(その期間に集中講座受けてたんですけどね)のせいで仕事が溜まり、そのあとは休みがなかなかとれなかったんですけど、一日は無理やり休んで、県立図書館行って酒盗について調べて、うんちくはそれをリライトして。

 

酒盗研究

 

大正町市場の漁師のおかみさんに教えてもらいながら、田中鮮魚店で鰹のアラをもらい酒盗づくりスタート!

 

酒盗づくり

 

レポートもぎりぎり、試験の前日に仕上げ、試験受けてきました。試験の出来は・・・ うーん少なく控えめに見積もって6割は確実にできてると思うけど・・・どうかな?

 

 

さーてワタクシゴトはこの辺で。

 

 11月の半ばにはいなかパイプのイベント情報にも載せていた門前市もありました!二回目となる門前市 七輪祭り。 前回、七輪コーナーは放っておいてもみんな好きに焼くだろうなって思って放置していたのですが、七輪でお魚焼くって、けっこう大変なことだったらしく、誰か火の当番がいないとダメだっていう前回の反省から今回はちゃんと、七輪コーナーに火の当番を置きました。

 

んでもって今回の反省は・・・

 

干物セットがあんまり売れなかったのですー(泣

 

干物

 

宣伝方法とか、本当に七輪祭りに来るお客さんが欲しているモノっていうのを考えないといけないなと思いました。

 

で、次は。

 

 来月そうそう、12/6に大正町市場と久礼お宮さん通りで、『ワンデイ 新聞バックデイ』が開催されまーす!!

 四万十町十和の道の駅でおなじみ、新聞バック。わたしも手をまっくろにしながら新聞バックの意味、目的、おり方をこのたびマスターさせていただきまして。

 

新聞バッグ

 

 無事?インストラクターとなり、12/6には、市場とその周辺商店街でお買い物される方々には新聞バックで商品をお渡しすることと、あいなりましたーっ!

 

 ここでちょっと新聞バックって何ぞや?という方のために説明を。

 

 むかし、四万十川のそばに一人のデザイナーさんが住んでおり。その地域では毎年、四万十川クリーンアップデイという日があって(ほんとにそんな名前かどうかおいといて)、この日は農作業があろうと、別の用事があろうと、地域の方々は四万十川の掃除を優先しておりました。デザイナーさんももちろん参加。しかも、ひょろっと背の高いこのデザイナーさんは、特別にお願いされた作業がありました。それは、木の高いところにひっかかっているビニール袋をとる係。どーして川のそばの木の上にビニール袋がひっかかっているのか?じつはこれ、台風や大雨で川の水が増水したときに、水没する木の枝に、ゴミとして流れてきたビニール袋がひっかかってしまったもの。これをとる作業は結構つらかった。首も痛くなるし、腕も疲れるし。 かといってこれは背の高い自分しかできそうにないし・・・。デザイナーさんは思った。

 

なんやねん、これ、こんなもん川に捨てるなよ(ホントに思ったかどうかは不明)

 

そこで考えた。 ビニール袋使わんかったらええやん、モノは新聞にくるんだらええやん、どーせ袋捨てるなら。そしたら近所のおばちゃんが「ただくるむんだったらこんなのどーお?」って新聞を折り折りして袋を作ってくれた。あら立派。 味のある新聞バックができました。

 

新聞バックを地域の人が折る

   ↓

それを企業が買う(自分とこは環境問題に取り組んでるんだよーという宣伝で)

   ↓

商品を入れて渡す

   ↓

ゴミで捨てても自然に還る

 

おばちゃんがせっせと新聞バック折るとお金になって、ボケ防止にもなるし、お小遣いも稼げる。企業は環境に配慮しているという宣伝になって、四万十川のゴミも減る。

 

というものです。

 

 前半の話は多少、私の妄想も入ってはおりますが、おおむね趣旨は合ってると思います。すばらしい、素敵なお話し。

 

 とはいえ、まだまだいろーんな課題なんかもあるんじゃないかと思うのです、個人的には。新聞バック買い取りのお値段であるとか、使える商品であるとか、ね。ほら、大正町って鮮魚もあるでしょ? 水には弱い新聞バック。 使える商品は干物なんかの乾物かなーって。でもゴミのことを考えてみたり、地域のおばちゃんのこととか考えてみたり、そういったいいきっかけづくりになりますよね。

 そんでやってみないとわからないわけなので、12/6、大正町とお宮さん通りに来てみてください。私も楽しみにしています、だってまだどんな風になるか想像つかないし。っていうか、この日の新聞バックはレアですね。

 

 それから、この新聞バック。お宮さん通りで週末営業している、木工&雑貨屋さんの”きりん屋”さんでは、当日、高松で行われるイベントに出店されるため、新聞バックは高松のほうへも出張しています。イベント内容はこちら。

 

ウッディフェスティバル

 

きりん屋さんの雑貨、今ならクリスマスにちなんだかわいい手作り雑貨や、ネックウォーマーなど手編み雑貨購入してくれた方には新聞バック、差し上げまーす。ぜひぜひ、寄ってみてください。

 

 

 さ、いよいよ年末。この前お正月迎えたばっかだったのにーって気もしないでもないですが、田舎ならではの昔から伝わるお正月準備やら、注連縄づくりとか、都会じゃ見られない準備が目白押しのこの季節。忙しいけどワクワクするのは私だけじゃないと思いますが、みなさまはどうでしょうか。

 

それと、次回の記事は。

 

 最近、高知に移住してきた人で、ちょっと興味深いなと思ったのでその人を取材してみようかと思っています。ほら、たとえば家族がいたらさ、田舎に移住したいと思っても、仕事はあるのか、住むところはってなんか躊躇するでしょう。下調べみたいなことも必要だろうし。でもその人はなんか、パッと決めて来ちゃったっていう印象受けたんです。こっちきて仕事見つけて、なんてチラッと言ってたから。そりゃ、きまってからさぁ行くぞ!のほうが心強いけど、行っちゃえばなんとかなるっていう思い切りも、やっぱ必要かなってその人見てて感じて・・・。準備をしっかりする人と、思い切ってきちゃう人の違いって何かなと、なんか気になったので。

 

 かくいう私もね、田舎きたら収入は東京ほどよくありませんブッチャケ。でも仕事を選ばない、自分のスキルや経験として、これができる(売りだ)から、こんな仕事ないですか?じゃなくって。お金のためだ、家族のためだ、何でもやっちゃおう、って思ったら、私今、東京にいるときの収入をがんばって維持してます、いろいろやって。息子も東京の大学だし、お金かかるんだものー。自分にも投資したいしさ、発酵の勉強とかね。けどもし東京にいたら、こんな仕事選びしなかったかもなーって思います。周りの目とか、自分のプライドが今より高かったからかな?田舎って、素直になれるのかしら? なんちゃって。 単に年取ってなりふりかまわなくなったから? もうどっちでもいいです(笑

 

では、また。

 

 

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