音楽から始まった集落間の交流

2016/01/08

 

 ずいぶん久しぶりの投稿です。今年は豪雪地帯の十日町も雪が少なく、色々な仕事も少し落ち着いたのでこれから記事の投稿をじゃんじゃんしていこうと思います。

 

 少しさかのぼるのですが、去年(2015年)の12月23日に、十日町市内の竹所集落のクリスマス会で、バンド演奏をしてきました。このバンドは、元々は十日町市の地域おこし協力隊で結成したバンドでしたが、今では協力隊を卒業した人も多く、この日の演奏は現役の協力隊員は1人で、他7人の合計8人での演奏でした。メンバーも当初から入れ替わりがあり、今回から初参加という新人が4人でした。1人は元インターンでその後私の住む池谷集落に住んでいる馬場君で、残りの3人は全員インターン生です。

 

バンド演奏

写真の真ん中らへんでフルートを吹いているのが馬場君です。

 

新人のインターン

こちらは前列の3人が新人のインターン生です。

 

一番左のサックスの人が竹所集落で2ヶ月間インターンをしていた福島さん、その隣のサックス奏者はじろばたで1年間インターンをしている水沼さん、一番右でタンバリンを持っているのは池谷集落で1年間インターンをしている安藤君です。

 

曲目はクリスマスにふさわしい名曲を中心にしました。

・SantaClaus is Comin’ to Town

・きよしこの夜

・ママがサンタにキッスした

・ホワイトクリスマス

・ジングルベル

・聖者の行進

 

バンドは、2011年12月25日の竹所集落のクリスマス会をきっかけに生まれました。その後、十日町市内の各地でだいたい月1回弱の頻度で演奏をし、中にはギャラが出ることもありました。しかしながら、協力隊も卒業した人が増えてくるとなかなか演奏に出ることができる時間を取れる人が少なくなり、2014年8月14日の松之山大厳寺高原で行われた「真夏の雪まつり」を最後に解散しました。

 

真夏の雪まつり

 

 ですが、竹所集落からの要望があった事と、バンドメンバーの奥平さんの結婚式があった事で2014年12月20日に1夜限りの復活をしました。その間、4年間で44回の演奏がありました。それから1年間のブランクを経て、今回のクリスマス会となりました。このバンドの原点が、竹所集落のクリスマス会だったので、メンバーもこの日だけは何とかして演奏しよう、という事でちょうど音楽ができる新メンバーもいた事で実現できました。

 

クリスマス会

 

 ここで竹所集落の事をざっくりとご紹介させていただきます。竹所集落は、現在10世帯27名の人が住んでいます。今から6年前の2010年1月末の時点では9世帯20名でしたが、今では小学校に上がる前の子供が4人いて少人数ながら若返っている集落です。場所は地図の黄色い矢印の先のあたりにあります。

 

竹所集落

 

 竹所集落には約20年前からドイツ人のカール・ベンクスさんが移り住みました。カールさんは古民家再生で有名な方です。こちらがカールさんの会社のHPです。http://www.k-bengs.com/

 カールさんが再生する古民家は日本の昔の技術を尊重し、柱などの骨組みはそのままに、外観や内装がおしゃれな感じになっていて人気が高く、竹所集落への移住者はカールさんの再生した古民家に住みたくて来ているようです。元々の住民は5世帯で外からの移住者が5世帯となっており、外からの移住者の割合が多くなっています。昔から外の人が住むようになっている事もあるからだと思いますが、積極的にインターン生の受け入れをしており、よそ者への閉鎖性は感じません。

 

一方で私が住む池谷集落はちょうど十日町の反対の隅の黄緑色の矢印の先あたりにあります。

池谷集落

 

 こちらは今から6年前の2010年1月末の時点では、6世帯14名だったのが、今では9世帯22名となっており、子供も5人(小学生1人、小学校に上がる前の子供4人)いてこちらも少人数ながら若返っている集落です。こちらは2004年10月23日の中越地震をきっかけに震災復興でJENから支援をうけながら、外からのボランティアを受け入れてきました。外からの人を受け入れてきた積み重ねもあり、こちらもよそ者に対する閉鎖性はありません。

 この毎年のバンド演奏のつながりから、徐々に竹所集落と池谷集落との交流が生まれました。最初は竹所集落の数名の方が池谷集落を見学しに来られました。その後、一昨年2014年あたりから集落ぐるみで行き来するようになってきました。そして、去年2015年11月7日、池谷集落の収穫際でカール・ベンクスさんをメイン講師としてお招きし、空き家再生に関する講演会を開きました。

 

カール・ベンクスさん

 

講演会

 

カールさんと一緒に竹所集落の方々も何人か来ていただきました。

 

 十日町市内で山奥のポツンとした集落で子供が増えている集落は珍しいです。十日町市の行政もそこに目を付けたのか、現在、雪ふるさとのシェアハウスを市役所が進めていますが、その建設地の1つは竹所集落となっています。設計はカール・ベンクスさんです。市役所の担当部長が一度このシェアハウスの事業に最初に取り組むにあたって私に意見を聞きに来られました。そして私の住む池谷集落の近くでもシェアハウスを作りたいという話がありました。最初は以下の写真のような資料をもって相談がありました。

 

シェアハウス資料

 

 池谷集落には空き家がなかったので、近くの新水集落内の空き家が候補物件となりましたが、十日町の西と東の端に今後新たにシェアハウスが市役所の事業として進められています。地域で地道に活動してきたことが移住者を呼び寄せるという結果を生み、それを見た行政がついに動き出してきているという状況になってきています。

 地域おこしをするにあたっては、まずは地元が動き、そして行政が動く、というのがボトムアップでよい流れになると体感します。逆に、行政が主導しすぎると、箱ものだけあって結局上手く活かせず、維持管理が大変になるという本末転倒になってしまう事がままあります。

 今の地方創生で気を付けないといけないのは、行政が主導で移住者をもっと呼び込みたいと前のめりになってはいるけど、肝心の地域の人がよそ者に対して閉鎖的であってはせっかく来た移住者も居心地が悪く、すぐに出て行ってしまう。ということになりかねません。なので、地域の人たちがよその人と関わるような機会を徐々に作りながら、地域の閉鎖性を取っ払うという事がまず必要であると思います。そういう観点で考えたときに、今回の竹所集落と池谷集落という事例はよいモデルであると言えるでしょう。

 

 

新潟県十日町市では2016年4月から任用する地域おこし協力隊を募集しています!

 

 十日町市は地域おこし協力隊を初年度の平成21度からこれまで累計43名任用してきております。隊員の定着率は途中で辞めた人も含めても64%、総務省が把握している基準と同じ任期終了後の定着率は82%です。定着率がすべてではありませんが、比較的隊員が居心地よく活動できている事が表れている数字ではないでしょうか?そんな十日町市の地域おこし協力隊の雰囲気が少しでも伝わるように短いムービーを現役の協力隊員が作ってくれました。是非ご覧ください!

 

 

十日町市の地域おこし協力隊に興味がある方はこちらのページをご覧ください。

http://www.city.tokamachi.lg.jp/page/10030400109.html

 

 

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