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「革人」池田崇物語・その11 ~それでも沖縄が好き~

2019/05/07

顔の写真
執筆者: 池田崇 革人

帰国

 ハワイから帰国してすぐに思ったことは、行く前の想像と実際に行ってからの印象に変化があったこと。確かにハワイはいい所で、商売をするにも魅力的ではある。しかし、今の自分が勝負できる状態ではない。沖縄でまだまだ出来ることもあるし、もっと頑張ろうと思った。ホノルルマラソンを完走した革ぞうりを、店頭に飾った。

 どこか誇らしにげ見えるのは自分だけか?

 

革ぞうり

 

沖縄という所

 「今沖縄に住んでいます」と言えば、ほとんどの方が羨ましがります。青い海と緑が豊かな山々、暖かく過ごしやすい気候、のんびりした時間の流れ、面倒見の良い優しい人々、美味しい沖縄料理…。
 ケチのつけようがない内容ですね。確かにそれらは嘘ではありません。ただ、旅行で来るのと住むのとでは違います。あくまで私の独断と偏見でお話しします。

 具体的に言えば、温暖で豊かな気候やけど、一年中暖かい訳ではない。夏はめっちゃ暑いし、紫外線が非常に強い。肌を焼きたくない人には、厳しい環境です。日中はサングラスをかけないと、目がやられます。1月と2月は寒いです。雪が降ることはないけど、10℃ぐらいまで下がる日もある。夏は台風が来て、被害をもたらします。しょっちゅう停電して、復旧も遅い。塩害が凄くて、車やバイクはすぐに錆びます。湿度が高く部屋の中を除湿しないと、衣服やバッグなどの革製品にカビが生えます。

 

 給料が安いです。だいたいどの業種にも言えることですが、内地に比べて70~80%ぐらいでしょうか。生活は出来ますが、なかなかお金が貯まりません。

 那覇などの都会は別として、基本的に田舎です。なんでも近くに物が売ってたり、遊べる施設がある訳ではない。

 電車が通ってない(那覇の一部にはモノレールがある)から、移動手段は車かバス。車の免許がないと、生活がかなり限定され厳しい。また、ほとんど平地がなく道路のアップダウンが激しいので、自転車での移動も困難。スポーツサイクリングには良いが、普段の生活の足にするには、やはり厳しい。

 時間や約束事にルーズな方が多いような気がします。よく『沖縄タイム』とか言われるところがこれですね。沖縄料理も口に合わない方は、厳しいのではないか。

 

沖縄

 

それでも沖縄が好き

 どこでも合う合わないはあると思うし、慣れれば大丈夫な事もある。人も自然も全てが豊かで最高な事など、ありえるんかな?みんなそこを目指したいけど、現実はそんなに甘くないやん?
 都会にあって沖縄にないもの。沖縄にあって都会にないもの。何を大切に考えるかやと思うねん。

 綺麗な海の側で暮らしたいけど贅沢はでけへんとか、そこそこ欲しい物は買える生活やけど大好きな海は遠いとか。自分の場合は、沖縄で大正解!多少不便でも素晴らしい自然に囲まれた生活を送れてるから。仕事(商売)がちょっとずつ上手くいってきて、欲しい物も手に入る生活レベルになってきたから。一時期、沖縄が嫌いになったこともあったけど、今は好きやな。

豊かな生活の為に

 人間に限らず世の中の生き物は、みんな豊かな生活を望んでいるはず。どうすれば豊かな生活を送れるのか?シンプルやけど、それが難しい。

 自分のやりたい事だけやればええんか?
 いつでも行きたい所に行けばええんか?
 好きな人とだけいればええんか?
 好きな物だけ食べればええんか?
 好きな物だけ見ればええんか?

 

 やっぱりバランスって大事やと思うねん。やりたい事だけやるんは、ただのワガママや。そればっかりやと、世の中通用せえへん。時には、嫌な事やしんどい事もやらなアカン。実はそれが大半かも知れん。何かを得るためには、何かを失うかも知れん。そこに痛みが生じるかも。

とにかく前へ進まなければ。

 

工房

 

法人化

 革人は、2018年1月9日に法人化し、株式会社革人になりました。私は代表取締役社長になりました。実は子供の頃から社長になるのが夢で、何でもいいからとにかく社長になりたかった。

 理由は社長ってなんかカッコイイし、いっぱい稼いで何でも買えるいい暮らしをしたいと思っていた。子供の発想ですから(笑)

 大人になって働き始めてからも、いつか社長になりたいという想いは変わらずにあった。自分で商売をしてからは現実味を帯びてきて、個人事業主の代表ではなく、株式売社の社長を目指すようになっていった。法人化をする事で色々な経費が掛かるというデメリットはあるが、社会保険に入ることで社員を保護したり、社会的信用がつき求人がしやすくなるというメリットもある。

 

革人

 

苦節10年?

 2008年1月1日に革人を立ち上げ、10年後の2018年1月9日に株式会社革人となった。振り返れば色々なことがあった。先に書いたので、ここでは詳しく書くのは控えよう。まだ10年と思う自分と、もう10年と思う自分がある。

 苦節10年?

 いやいや、世の中の経営者たちはみんな平坦な道を歩いてないと思うし、自分よりもっと苦労してる人もいっぱいおると思う。「もっとああしとけば良かった、こうしとけば良かった・・・」と嘆いていても仕方ない。時間は巻き戻せへんから、「これからどうするか?」を真剣に考えて行動していかなあかんなぁ。

後悔の無い人生を。

実はこれが難しい・・・。

 

「仕事とは何か」へ つづく

 

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