平均年齢65歳の会社です「おかみさん市」

2012/07/11

~平均年齢65歳の会社です~

こんにちは。
おかみさん市にて事務局を担当してます大槻です。

まずは初回ということで当社の紹介をしようと思います。
なんせ去年会社化したばかりでして、ホームページもまだ持ってない(てか作る気ない…。)
もので、広くみなさんに会社の宣伝をさせていただく機会や場がなくうずうずとしていたのでした…。(いなかパイプさんありがとうっ!!!)
ということで簡単ではありますが、読んでいただくと、当社の事が少しお分かりいただけるかな、と思います。

 

~おかみさん市の歴史~
おかみさん市は旧十和村時代の昭和40年後半からの、集落単位で設立された女性加工グループがその始まりでした。その時代から都市との経済格差や高齢化などの社会問題もちらちらと目立つようになってきて、このままではマズイ!という危機感を抱いた住民達が立ち上がり始めた頃です。このような動きが、のちにおかみさん市として本格的なグループ活動として動き始める下地として、十和の住民に浸透し始めました。
平成13年にそれまでグループ活動として野菜や加工品の生産販売に励んでいた生産者達は、
行政やJA、四万十ドラマ等の協力を得て「ふるさと産品協議会」なる組織を結成。平成15年より「おかみさん市」に名称を変え、昨年まで活動を続けてきました。(現在は株式会社十和おかみさん市として活動)

 

代表取締役居長原信子氏の若かりし一枚。

 

平成17年の内閣総理大臣賞受賞時の一枚。
今ももちろん若い。

 

~おかみさん市の事業活動内容~
おかみさん市の事業内容として主に以下、

・産直農産物販売
・イベント実演販売
・おもてなしバイキング
・おもてなしツアー
・加工品開発、販売
・学校給食事業

 

が上げられます。産直販売は生産者が市内のスーパーや道の駅などに農産物を出荷販売してます。事務局が週に3回、各部落へと集荷に入り、生産者さんから出荷野菜を集めます。

 


里川部落の吉川さんと義村さん。おかみさん市初期から熱心に
産直出荷に協力してくださっています。

 

イベント実演販売は生産者グループが自分家で収穫された野菜や米などを持ち寄り、その場で実演調理して販売します。比較的安価で手軽に地元の農産物を使った料理が食べれるので、非常に好評いただいております。(かき揚げ、山菜おこわなどは定番で大人気!)
今年6月からは道の駅四万十とおわにて毎週日曜日、「おかみさん市場」というイベントを始めました。毎週、入れ替わりでいろんな部落グループが担当するので、水曜日のバイキング同様、おかみさん市ファンにとってはたまらないイベントでしょう!笑

 


イベントの様子。世間話を交えながらも、テキパキと
作業に没頭する姿はさすがである。グループによって

 

今年6月から道の駅にて始まった「おかみさん
出てくる人数は異なる。市場」バイキングに次ぐ定番イベントとなるか。

 

おもてなしバイキングは毎週水曜日、道の駅四万十とおわ内の食堂をお借りして実施してます。道の駅開業からずっとやってきたのでもう5年目。これまで1回も欠かさず毎週やってきました。これもグループ活動の一環でやっており、月に4グループをローテーションで回して運営しております。グループに寄って毎回のメニューは若干異なりますが、1番人気の椎茸のたたきや、高知県で愛されているイタドリを使った炒め物、若い人向けに鶏のから揚げや、デザートのさまざまな種類の寒天などはどのグループでも提供しています。他にも「お楽しみ」、というメニューに載ってない料理も突発的?なタイミングで出されます。そのグループの個性が垣間見えるメニューと言えるでしょう。
当然、グループによって味付けも異なります。特に椎茸のたたきはタレの味付けに差がでるところです。ぜひぜひ全グループを制覇して、御ひいきのグループを見つけてください。
ちなみに僕は○○グループが好みですな!

 


人気ナンバー1といえる椎茸のたたき。椎茸の名産地
としても有名な十和ならではの料理である。

 

料理の様子。毎回10種類以上の郷土料理が並ぶ。

 

おもてなしツアーは年3~4回、季節に応じて実施しているツアーです。主に市内からお客さんを招いて、その日一日はお客さんを精一杯おもてなしします。四季折々に応じた十和の郷土料理(バイキングよりもそれは豪華です)を中心に、その時期にしかできない体験プログラム(お花見、川遊び、ラフティング、紅葉、栗拾い、ナバナ摘み、新聞バッグ作り、などなど)を提供してお客さんに楽しんでいただきます。場所、担当グループ共々、全て異なりますので年間のツアー、全てに来られるというお客さんも少なくはありません。
やはりツアーの魅力は、十和の日常がちらほらと垣間見えるところでしょうか。十和の住民と気軽に触れ合える絶好の機会といえます。もちろん帰り際にはお土産もありますよ。何がもらえるかはお楽しみなのです。
次回は夏明けの9,10月頃を予定してます。十和未体験、という方にはぜひぜひ参加していただきたい!

冬のツアーは餅つきが定番。あまり経験のない人には以外に?難しい。

 

みなさんと記念撮影。

 

加工品開発、販売はおかみさん市加工部が中心となって進めている事業です。これまでにもいろいろなものを開発してきたのですが、中でも商品化したものはわずかであり…、これといったヒット商品がないのが現状です…。(中身は申し分ないだけに残念)
今年度は事務局もこの加工品開発に多いに関わっていくつもりです。現在も今夏に向けた商品を開発中。近いうちにお披露目すると思われますので、乞うご期待!!

 

加工部の作業の様子。中央に写るのは加工部長池田照子氏。おかみさん市のほかにも、清流栗庵の代表もつとめる。ちなみに事務局大槻とは家が大変近い。

 

学校給食事業は地元の小中学校を対象にし、給食で使っていただく野菜などを中心に出荷させていただいてます。給食で使用されている野菜の半数は、おかみさん市の生産者さんから出荷されており、地産地消活動の最たる事業といえます。
また年1回は生産者さん達との交流の場の機会ということで、共同の調理実習の授業も設けています。

 

地元の十和の小中学生にとっては嫌いな野菜(椎茸、ピーマン、ししとう、みょうが、などなど)もおいしく料理すれば食べられるということで、子供達が野菜に苦手意識を持つことなく触れられる貴重な場ともいえます。こういう事業をもっともっと増やせればなぁ、と事務局的には思いますねー。

 

  
年に一度の共同調理実習。子供達が地元の郷土料理を直に学べる
ことは貴重な経験。後継者作りとしても欠かせない事業。

 

~おかみさん市、株式会社化へ~
昨年、10年間の活動を経てついに株式会社となりました。会員の平均年齢は65歳、そのほとんどが女性であり、みなさんが株主として出資して出来上がった会社なのです。女性特有の、一人のリーダーに頼るのではなく、グループとして一丸となって活動をしていく。そして、この山深い十和から「打って出る」という発想を基本にして、女性が自立して仕事を作り、自分達自身で組織を運営していくことを目指して会社化しました。

株式会社十和おかみさん市事務所。昨年12月までは「十和の台所」という直売所として、地元の人たちに親しまれていた。

 


事務所の中。ベンチャー企業臭たっぷり?漂う

 

ということで簡単ではありますが、おかみさん市がどのような会社か少しだけ伝わりましたでしょうか。次回からは生産者さんや、地元の日常などを通して、おかみさん市をみなさんにお届けできればと思います。
ではまた来月よろしくお願いします。

 

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