淡路島。関西や香川・徳島からすれば近いエリアだけど、以外に知られていない。

2012/08/02

こんにちは、淡路島在住の畑山です。

淡路島に来てもうすぐ一年。現在は、パソナ農援隊で農業の研修をしています。このメルマガのきっかけは、淡路島に来る前に、地域密着型インターンシップで一ヶ月間「四万十」に来ていたこと。ゼロから農業で食べていくってどうしたらいいの??的なことに興味があって、都会から四万十に移住して有機農家をしている新井さんのところで一ヶ月ほどお世話になっていました。話を聞いたり農作業をする中で、やり方次第では農業で食べていくことも可能かなって感じるところもあり、今、淡路島で本格的に農業の勉強をしている最中です。

 

 


(焼けすぎて、高校球児より黒くなってしまった。)

 

淡路島のイメージといえば、たまねぎ。

他は、・・・たまねぎ。

それ以外は・・・・??

たまねぎ以外ある?

というようなイメージとちゃいますか。

実際、淡路島ではレタスとタマネギが主な生産物です。

ただ、レタスとタマネギでは生産している人の数が違う!

主力生産地の南淡路には、約2万件くらいの農家さんがいはって、(地元の肥料屋さん談・・本当にそんなにいてはるのかは疑問)そのほとんどの農家さんがタマネギを作っている!!(おそらく本当)

それに対して、レタスは約1000件くらい。

それくらい淡路島ではタマネギがポピュラーなんです!!

 

やっぱり、淡路島にいるからにはタマネギは避けて通れない!

育て方をマスターしとかんとね。

 

タマネギって、1反(1000㎡)あたりでどれくらい取れるか知ってます?

1反で、2万5千個から3万個取れます!!

本当にそんなに取れるんかと思うでしょ、取れるんですよ。

1つの畝に、10~11cm間隔で、4条植えするのでできちゃうんです。

1町(10000㎡)とか育てたら、25万個から30万個!!

永遠とタマネギを収穫せなあかん。

そんなにたくさん作るから機械とかで植えるとおもうでしょ。

手で植えます・・・・。

もちろん、パートさんとか手伝ってもらう上での話になりますけどね。

(機械を使って植える農家さんも結構いますが、1町以上作らないと採算が合わないので数反程度なら人力で植えます)

 

タマネギは、苗床を作って、苗を育てた上で、本田に植えていきます。

パートは地元のおばあちゃん達なのですが、引退した元農家さんが多いので、レベルが高いんですよ!

苗を植えていく速度は尋常じゃないくらい速くて、絶対についていけない。

(機械と勝負して勝ったりするくらいなので・・・まるでターミネーター)

手を動かすスピードも速いんですが、同時に口も動く。

植えるのにいっぱいいっぱいで遅いので、こっちはいい標的。

「この兄ちゃん使えんがよ」「遅いから寝てるんかと思うた」

ぼろかすです。

腰も痛いが、こころも痛い。

今に見とけ!と思っても、腰の曲がったおばあちゃん達に苗を渡せばそのまま植える姿勢になる、その姿をみていると勝てる気がしない。

無駄な動きがないし、何時間もその姿勢で作業を続けることができる。

本当にすごいですよ。

(口もずっと動き続けているので、それもまたすごい)

 

タマネギは苗を植えてしまえば、あとは割と手がかからない作物です。

除草作業と追肥作業だけ。あんまり乾燥しているときだけ、水やり。

育てるのは冬から5月、6月までなので、春以外はそんなに草もはえないので、

ある程度、ほっといても大丈夫。

春からの草だけは対処しないとタマネギが大きくならないのでまずいんですが、あとは収穫だけ。

 

淡路島のタマネギはそんな風にして育てられます。

こんな文章を書いていますが、タマネギは収穫も終って、ちょうどオフシーズン。

淡路島の話をする上で、タマネギは避けて通れないので、とりあえず取り上げて見ました、あしからず・・。8月下旬になれば、種まきとかも始まるので写真も掲載してみたいと思います。

 

 

 


(自分たちの圃場。明石海峡を見渡せるところにあるので、暗くなると夜景をみながら農作業ができる。)

 

 

ただ、淡路島はタマネギのイメージが強くて、土地のイメージってなかなか想像しづらく、関西圏に住んでいても、四国に行くときに通過するだけで、淡路島で降りることは少ない。

関西や香川・徳島からすれば近いエリアだけど、以外に知られていない。

 

これから、そんな淡路島の魅力の一端をちょいちょい、紹介していきたいと思います。

 

 

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