自分の帰りたい場所
2012/08/30
- 執筆者 内田麻美
- 所 属一般社団法人いなかパイプ
こんにちは、8月からいなかパイプメンバーになった内田です。
よろしくお願いします。
相変わらず、
家に入ってくる虫とたたかい、
干しバナナを作ろうと
バナナを干していたらカブトムシにたかられ、
外に野菜を置いていたら鹿に食べられ、
夜中、近くの鹿の鳴き声で目を覚ます…。
と、日々色々なことがおきています。
(前回書いたか忘れましたが、家のすぐ隣が山)
が、8月は少しだけ実家に帰っていたので、
地元なんかの話を少し…。
*地元は港町なので、漁船が港に沢山並んでます
こっちに来て、出身地を聞かれて「鳥取」と話すと、
「高知と一緒で、鳥取も何もないでしょ?何かある??」
と言うようなことを、よく言われます。
その時、
すぐに「これすごく有名!!」というものが
パッと思いつかなかったけど、
とりあえず、砂丘、かに、梨、
ラッキョウ、すいか、あと水木しげる…とか??
でも、どこの田舎も一緒だと思うが、
都会みたいに沢山の情報やモノとか、
カタチとして見せれるものはないけど、
それ以外(以上?)のいいところが沢山ある。
例えば何?と言われても、
なかなかうまく説明することが
出来ないが、
自分が思う地元のいいところ、
人が落ち着いている、穏やか、
本当に家の近所のことだけど、
海まで歩く途中の畑道の風景、
あと、田んぼの稲穂が風にそよぐ音とか。
*周辺が砂地なので、スプリンクラーがよくまわってる
田舎だったらどこにでもあるよ!
といってしまえるものばかりだけど、
やっぱり、その土地その場所によって
空気も雰囲気も人もまったく違うから
当たり前だけど、見え方とか、
全然違ってくると思う。
*この田んぼ道を歩くのも好きです
他の人には、
大したものに見えなかったりするかもしれない。
けど、自分は子供の頃から知っていて、
ずっと好きだなと思っている。
そして、その好きを別の誰かが共感して、
この土地が好きだと思ったり、
住んだりしてくれたら、
とてもうれしいことなんじゃないだろうか。
ものとして、
自分が住んでいる近所には、海があり漁港がある。
漁港の近くには大きな水産市場があり、
今の季節・夏には牡蠣やイカがならんでいる。
牡蠣なんかはその場で生で食べさせてくれたりもする。
冬になると松葉蟹が水揚げされるので、
市場はかに一色になる。
子供の頃の思い出で、
蟹漁が解禁になる頃に小学校で蟹船団の見送りに行ったり、
かに汁を振舞ってもらったりした。
(ただし、かにが苦手なのでかなりつらかったが…)
他にも、あじ、いわし、かれい、しろはた、もさえび等々
色々な魚介類が並んでいて、
見ているだけで楽しい。
*うまく撮れませんでしたが、水平線にイカ釣船の光
日が暮れる頃、
海岸から見えるイカ釣船の漁り火も好きな風景のひとつ。
市場の隣に併設された、
農産物の直売所も近くで取れた野菜や
珍しい野菜を売っていて面白い。
行った時はスイカがゴロゴロ売ってあった。
食べ物だって、
高知に負けないくらいおいしいと思っている。
地元の知り合いと話したりしていると、
ここが好きだから、ずっと鳥取がいい。という話をよく聞く。
住みやすいところなのか
ただ単に保守的で引っ込み思案な県民性のせい
なのか分からないが…。
自分も地元に戻ると、ここが一番いいと思う。
でも、行ってみたい、住んでみたいと思う場所がまだあるから
しばらくは帰れないな~とも思う。
最後の最後は鳥取に戻るつもりでいるけれけど。
…すみません、
四万十もいいところだけど、自分はやっぱり鳥取の方が好きみたいです。