オクラ談義
2012/09/06
- 執筆者 新井みなみ
- 所 属菜食土源
オクラと初めて出会ったのは、いつだっただろう。
小さい時から、よく食卓にのぼっていたというような記憶もないから
きっと比較的最近出会ったはずだ。
なのに、あの衝撃的なネバリ気を体感した時の驚きを
覚えていないのは、ちょっと残念。
同じネバリ気を持つ野菜の中でも、
モロヘイヤを初めて食べた時の記憶は鮮明にある。
小学生の夏休み、田舎のおばあちゃんチで
茹でたモロヘイヤに甘いゴマ醤油をかけて食べた。
おばあちゃんは、佐賀県の人で
九州の人は甘い醤油が好きだと聞く。
食卓の上には必ず、コップの形をした白いプラスチック容器に入った
甘いゴマ醤油が置かれていて
各自好きなものを好きなだけ小皿に取り分け
その上に甘いゴマ醤油をかけて食べる。
ひやむぎ、ピーナッツ豆腐、ほうれん草などの葉物が主な対象で
茹でたモロヘイヤも、その内の1品だった。
そんな訳で、甘いゴマ醤油でモロヘイヤデビューをした為
しばらくはそうやって食べるものだと思い込み
家に帰ってからも母に作ってもらって食べていた。
だけど大人になり自分でモロヘイヤをゆがく
しかも農家になり自分達で育てたモロヘイヤを食べるようになった頃から
おいしい醤油をほんの少し垂らして食べると
モロヘイヤの旨味を感じられることに気が付いた。
その調理方法は、ほとんどの野菜に効果的で
我が家では初物のオクラも
まずは茹でて醤油を垂らして食べる。
沸騰したお湯にオクラを入れて、
色がサーッと鮮やかな緑色に変わったら、ざるにあげる。
それを歯ごたえを楽しめるくらいの
少し太めの輪切りにして醤油を垂らして出来上がり。
噛めば噛むほど甘みを感じて、すごくおいしい。
季節が進み、たくさん収穫できだしたら
今度は茹でて細かく切る。
醤油を入れてよく混ぜ、それをたんまりご飯の上に乗せてかきこむ。
農家のぜいたく!
それからもっともっと採れだしたら、
オクラは主役から名脇役になる。
あんかけやスープのとろみづけはもちろん
お好み焼きに入れる長いものかわりにオクラを入れて
もっちりふわふわ感を出す。
まさに名脇役!!
さて今日のオクラ料理は・・・
もずくと一緒に酢のものに
はたまた丸ごと1本天ぷらに
どちらもおいしそうだから両方作るか。
オクラは我が家の食卓に欠かせない野菜。
それを初めて食べたのは、いつだったか。
全く思い出せないけど、
おいしいなーと思って食べたことは間違いない。
ちなみに我が家が作っているオクラは、丸さやオクラ。
六角のオクラに比べ、長さが15cmくらいになっても
とーっても柔らかく、甘みが強い。
機会があれば、是非お味見下さい。