十和っ子がパリっ子に、そしてモロッコへ
2012/09/26
- 執筆者 横山光一
- 所 属高知県四万十町役場
残暑と秋の気配のはざまに揺れる、四万十からこんにちは!
四万十町役場の横山です。
まだ2回目の寄稿なんですが、早くも いなかパイプ・山脇さんからの「原稿送りやがれ!」メールにビクビクしています。(笑)
さて、前回、先輩からのメールに貼り付けてあったアドレスを、みなさん見てもらえましたか?
▼前回の記事はこちら
https://inaka-pipe.net/20120822/
そう。
『サハラマラソン』
です。
まっとうな人生を送っている方には、一生耳にすることのないワードですが、みなさんご存知ですか?
多分、知らない人ばかりだと思いますので、紹介するために少しウィキってみました。
『サハラマラソンは、世界最大の砂漠であるサハラ砂漠で毎年行われるレースで、
衣・食・住に関わる全ての物資を背負って
7日間で合計約250kmを走破するものです。コースの地形は、砂丘、干上がった川底や湖、ガレ場の丘など変化に富み、最大の山場は大砂丘越えです。』
イメージ的には、こんな感じで間違いないです。みんなリュックを背負うのが基本スタイル。
そんな「サハラマラソン」に誘われた自分は、それは、それは毎晩寝ずに熟考・・・
することもなく、即参加を決意!
このあたりが、プロフィールの特技に「突拍子もないおもいつき」と書いてしまう所以かもしれません。
ただ、
「人生一回きりやし、あとでやっぱり行けば良かったと思うのは絶対にイヤ!」
というのが大きな理由でした。
多分、このマガジンの読者さんや寄稿している人は、日々同じことを思って生活いるかもしれませんね。
ということで、決意をしてから約2年間、先輩と練習&貯金をして、とうとう2年前の春、
「花の都・パリ」に上陸。
なぜサハラに直接行かないのかというと、このサハラマラソンはフランスの会社が主催していまして、パリに集合するのが決まりになっています。
ちなみに、なぜかフランスはサハラマラソンなどを代表とするアドベンチャーマラソンが盛んで、世界各地で行われているレースを主催している会社が多いです。
そんなおフランスを、
こんな感じや、
こんな感じで、
で、満喫(パリでは、ブリーフィングがあるので2日ほど滞在しなければなりません。)し、とうとう大会地であるモロッコ・ワルザザードへ。
どーん。
ちなみに、自分は
初モロッコ。しかも、アフリカすらも初。
っていうか、初海外がサハラマラソンでした。(笑)
さて、冒頭にこのレースは「衣・食・住に関わるすべての物資を背負って走る」とありましたが、文字通り主催者側は、寝るところしか用意してくれません。
ただ、毎日フルマラソン近い距離を走って帰ってくるランナーに対して、ムゲな寝床は用意しているはずもなく、
八畳一間くらいの間取りで、日当たり良好、そして風通しも良い最高のモノを提供してくれます。
これが参加者の寝るテントです。(笑)
どうでしょう。灼熱の大地・アフリカに降りそそぐ太陽が直に当たる日当たりの良さ。
心地よい風、どころか砂まじりの突風も否応になく入る風通しの良さ。
最高の寝床でしょう?(泣) このテント1張りで6人くらいが雑魚寝します。
そして、次に紹介したいのは食事です。
レース中の食事は、自分で用意したモノしか食べることができません。
なので、基本的に自炊です。
「選手が自炊できるように、コンロとかある炊事場は用意してくれてるんでしょ?」
と、よく聞かれますが、
そんなこともなく、各自燃料になりそうな枯れ枝を拾ってきてテント前で調理です。(笑)
朝・晩の食事時には、各テント前でこんな風景がよく見られます。
こんな走る前からツッコミどころ満載の大会ですが、なぜか毎年20人前後の日本人が参加しています。
自分が参加した年の日本人は、
(1) 女性最高齢完走者記録を更新している70代の女性。
(2) この大会に連続10回以上参加している方。
(3) イカ釣り漁師からアメリカの大学に進学し、博士号まで取得した数学博士。
など、本当に多種多様な人たちばかり。
そんな人たちに囲まれて、とうとうレースがスタート。
ですが、今回はここまで。
次回は、
『ラクダの群れに襲われる!』
をお送りします。
これは、家畜のラクダですね!