限界集落の慌ただしい一ヶ月
2012/11/08
いなかパイプへの投稿が1ヶ月に1度。
畑山は、限界集落で人は少なくても、
怒涛のような1ヶ月を過ごした感じ…。
何を書こうか迷ったので、
1ヶ月を振り返ってみます。
某日。
アユ漁盛んな安芸川はご覧の流れ。
畑山に初めて来た時に感じた水の清らかさは
今も多くの観光客を魅了しています。
畑山線では珍しいことではないけれど
道路の拡幅工事をするために
1時間に10分しか通行できない場所が2箇所あり
待ちぼうけを食うことが多々あるこの場所。
車の中で待っていてもつまらないので
10ヶ月の息子尚太郎を連れて散歩がてら撮影しました。
大きな魚道のある堰も近くにあります。
水音が凄く、マイナスイオンたっぷりで好きな場所です。
某日。
畑山温泉の食堂メニューに新たに
土佐ジローのちりめん丼を加えました。
安芸市には、ちりめん丼楽会があり、
売り出し中です。
この度、畑山温泉も仲間に加えていただき
うちらしいメニューとして作ってみました(^^)
畑山産のごはんに、安芸産のちりめんを乗っけて
土佐ジローの生卵を落として、ポン酢などで食す。
朝ごはんによく食べてたんですが
ちりめん丼楽会の会長さんの声掛けで、
晴れてメニューとして登場しました♪
現在、安芸市内にあるちりめん丼提供店を巡る
スタンプラリーも開催中です☆彡
某日。
柴栗に、柚子、アケビが届きました。
近所のカネ君は、季節ごとの山の幸を届けてくれます。
滅多に喋らないカネ君ですが、植物にはとても詳しく
何か分からない植物があれば、たいてい教えてくれます。
某日。
畑山ファンの女子が
毎年、友だちをたくさん連れて遊びに来てくれます。
・・・で、宴会。
メンバーは毎回異なりますが、
この内の何人かは、次は家族や別の友だちを連れて
土佐ジローを食べるため、都会から足を運んでくれます。
某日。
高島屋さんのカタログギフトが到着。
春ごろから準備を進めていた「土佐ジロー鍋セット」が
晴れて高島屋さんのカタログギフトに掲載されました。
予想以上の扱いにびっくり(゜o゜;
中旬には、販売がスタートし、
はたやま夢楽にとっては、順調な滑り出しとなっています。
某日。
ことしで6回目となる
日本興亜損保さんと「はたやま夢楽実行委員会」との
協働の森林事業を行いました。
ことしは40名ほどの参加をいただき、
初日は、山に分け入り
間伐や枝打ちをしていただきました☆
夜は、もちろん土佐ジロー料理で大宴会。
6年前から参加してくれているクンペイさんも
ことし初めて参加した東京の人も
皆で楽しい夜を過ごしました。
翌日は、みんなで柚子の収穫体験。
初めて触る柚子の木々。
バラをよけつつ、ハサミを使ってぱちぱちと摘み取っていきました。
某日。
我が故郷、宇和島からハマチが到着。
持つべきものは、一本釣り漁師のトモダチ…。
畑山に来て海の魚にありつく機会が激減したけれど
時折、こうして丸々一本届くのだから、嬉しい。
で、はたやま夢楽のスタッフ+@で宴会をすることに。
限界集落といえど、何かするというと
10人は軽く集まる畑山。
山のモノは、まだ料理できないものも多々あれど
海のモノなら料理できる海っ子の私。
刺身に、あら炊き、
しゃぶしゃぶ、カマ焼き…
皆でわいわい。美味しい魚にお酒も進みました☆
某日。
小学校へ土佐ジローの出前授業へ出かけました。
これ、高知県の事業で
年に何度かお呼ばれして、
土佐ジローがどのように育つのか、
どんな味なのかを知ってもらうための講座を2時間行います。
1時間は座学で、
もう1時間は
実際にお肉と卵を試食してもらいます。
そして、土佐ジローのことに詳しくなった小学生たちは
「土佐ジロージュニア博士」に認定されるのです。
某日。
天高く馬肥ゆる秋
県内各地、イベントが盛りだくさんです。
はたやま夢楽も、この季節は毎週のように
「土佐ジローの串焼き」を引っさげて出稼ぎに行きます。
営業部長の尚太郎も一緒に。
左は、はたやま夢楽のエース慎ちゃん。
高知市内から畑山へ通って、仕事を手伝ってくれるようになり
数年前に、空き家を見つけて今は畑山暮らしです。
鶏の世話も、鶏さばきも、県道の草刈りも、焼き鳥も
なんでもこなすエースです。
右は小松家の三男坊・茂さん。
長年、大阪ガスで働いていたけれど
「土佐ジローを一緒にやる!」と
数年前に畑山へ戻ってきてくれました。
卵部長兼イベント部長。
我が家の愛犬サムや愛猫を一番可愛がるひょうきん者ですが
尚太郎の扱いも同じなのがたまに…(-_-;)
最近はこんなユンボをおもちゃに手に入れたので、
県道の溝掃除もプロになってきました。
この日は、土砂で埋まってしまった谷から土砂をかき出してました。
* 畑山は水道がないので、水は自分たちで確保してます。
写真右上にあるタンクは鶏舎用の水タンクです。
某日。
東京は立川へ行ってきました。
福島屋さんというスーパーで初めての店頭販売をしました。
味見をしてくれたお客さんが
「なに、これ」
「本当に塩だけでこの味になるの?」
「今日は贅沢しようかしら…」
「そんなに丹精してるなら、この値段も当たり前よね」etc.
そんなことを言いながら、買い物カゴに入れてくれて
2日で持っていった約15kgの土佐ジロー雄若鶏肉が完売!!
出発前にとある人から
「高いものは売れるって言うてものぉ・・・。ま、撃沈して来いや」
と言われたので、私の勝ち気が頭をもたげてきて…^^;
「絶対、売ってやる〜!」と気負って出かけていったところ
なんとか完売することができました☆彡
高くても買ってくれる人、食べたいと思う人は
うまくマッチングすればいるんだ、と改めて感じられた東京出張でした。
で、東京に行ったついでに
飛び込み営業なんてものも初めてやっちゃいました。
食べに連れて行ってもらったお店が雰囲気も、味もよくて
ついつい、「土佐ジローってお肉を生産してるモノなんですけど…」
と厚かましくもシェフに来てもらい名刺交換。
「買いますので、翌週送ってください」と言ってもらい
送ったところ、お礼の電話と追加注文をいただきました☆
実り多き東京出張になりました。
と、山の奥地で暮らしているものの
なんだかんだと慌ただしくも楽しい日々を過ごしています。
来月は、いなかパイプのメンバーが泊まりに来てくれるとのこと。
こちらも楽しみにしています(^^)
では、また来月〜。