やさしい、ごらく
2013/06/24
かつて、大阪・ミナミと肩を並べるほどの繁華街が和歌山市にありました。その名は「ぶらくり丁」。
江戸時代の紀州藩城下町からはじまって、1970年代ごろまでは買い物客でごったがえして、まっすぐ歩けない!(和歌山ブルース♪)、と言われたほど人でにぎわっていたそうな。
しかし、時代の流れとともに衰退の一途をたどり、日本各地によくあるさびれた商店街の一つになってしまいました。子供の頃に連れて行ってもらったぶらくり丁の映画館も、ぜーんぶつぶれちゃった・・・。
今は、テコ入れされてはいるものの、立地が悪いのもあるし、平日行くとまだまだがらーんとしています。
そんな商店街の一角に、ひときわ派手でレトロな看板がある
スマートボール専門店「スマートボールニューホープ」。
1957年から営業しており、スマートボールのあるお店は日本中で今はもう6県しかなく、
総台数240台しか稼働していないうちの希少なお店!
(http://livingalone.at.webry.info/201304/article_1.html より引用させて頂きました)
★ここで、スマートボールを知らない人のために・・・。
遊技者は、硬貨投入口に100円を払うと、前面からボールが25個降りてくる。
そのボールをピンボールの要領で筐体右下にあるバーの様なものを引いて発射し、穴を狙う。
入賞口に入ると、5個から15個が払い出される。
パチンコでいうスタートチャッカーに入ると数箇所、役物が開き、
そこに玉が入ると15個が払い出される。
一度入った口は閉じる。以上の繰り返しで玉数を稼ぐ。
ボールは盤面を覆うガラス板の上に乗るので、多すぎると盤面が見えなくなる。
その場合はパチンコと同じようにボールを箱に入れる。
今年高知県からふるさとの和歌山に帰ってきて、いろいろ調べ物をしていたら、たまたまこのお店を発見!。すんごく行ってみたい!、ただ普段からパチンコも競馬も行かない自分には、こんなお店に入りづらくて、行くのをためらっていたんですが、ちょうどぶらくり丁に用事ができたので、良い機会なので昼間から入ってみました。
平日昼間なので、広い店内にお客さんは自分だけ。
まずは店主のおじさんに遊び方を教えてもらって・・・と思ったら、
「お金入れて棒を引くだけだよ!」と言われ、とりあえず上記の写真の台でチャレンジ!
100円入れて、玉が盤の上部から転がってきて、それを手元にあるバネのついた棒を手打ちで発射するだけ。5とか15と書いてある穴に落ちると、上部からその数だけの玉が転がってくる、はずですがぜーんぜん穴に入らない・・・。あっとゆー間に25玉もあったのに使い切って、また100円投下するも変わらず、さらに100円投下するも変わらず、楽しく遊べないのは台のせいという事にして、他の台へ。
お店の筐体は全部で6種類、37台並んでいてそれぞれ違いがあります。
いろいろ台を変えてみたら、ちょっとフィ~バ~。パチンコのような小さな玉ではないので、玉が溜まってくると、それなりに存在感があります。一旦出ると、100円玉1枚で30分くらい遊べました。
初心者でも100円で十分たくさん遊べて、敵が出るわけでもなく、得点も関係なく、ただひたすら地味に「穴に落ちろ~」と念じる(うまい人は「狙える」のかもしれないけど・・・)とゆーシンプルな遊びは、最近の高機能になったゲームにはもうついていけない自分にはピッタリ!
みなさま、和歌山にお越しの際は、一度ここにも足を運んでみてはどうでしょうか?
演歌の流れる店内で、ゆるやかな時間に浸ることができます。
*台の裏側。パチンコの音とはまた異なるレトロな音に、癒されます。
~~店舗情報~~
スマートボールニューホープ
住所/和歌山県和歌山市新雑賀町27
TEL/073-431-5689