いなかに来る理由は?
2013/08/19
- 執筆者 岩崎年浩
- 所 属一般社団法人いなかパイプ
こんにちは、いなかパイプの岩崎です。
まとまったお休みを頂いて、盆らしく実家に帰っています。
お墓参りの後に、ちょっと散歩
暑い四万十を抜け出せる!と、
避暑気分での帰省だったのですが、涼しさを感じるほどの温度差も無く、
しっかりと汗かいて過ごしています。
自分が育った町とは違うのですが、
じいちゃんが生まれ育った家が、今も車で一時間程度のところに残っており
そこにある風景は、山があり、川があり、高齢者が多い。
という点だけ並べれば、四万十でも見慣れている景色です。
川があり、山があり、の景色
こういった景色を眺めていると、
改めて「いなか」なんて呼ばれるところは、
まだまだ沢山あるだろうな~と思います。
と、そんな事を思いながら、
今回は自分の地元静岡県は浜松市の山奥からマガジンを書き始めています。
さて今回は、
いなかの窓口で良く受ける質問の一つで、
「いなかには、どんな人がむいていると思いますか?」
なんて質問に、自分なりに応えながら書いてみます。
この質問をもらうと、大体ある夜の事を思い出します。
ある時期の研修生が来た初日、
その日の昼に出会った30代前後の男5人で、
名誉や収入、やり甲斐や生き様などの単語を使って人生の価値観について話し合ったことがありました。
(事細かに覚えていれば、そこで話された内容を文章にして、
一個の記事にしたいくらい盛り上がった印象は有るのですが、記憶があまり定かじゃないのが残念です。)
有名企業で働く人の派手さから、
中東辺りで水路工事をしながら暮らす日々の楽しみ方など、
それぞれに自分の好きな価値観と、
それが好きになった経緯やきっかけを語る時間。
音楽とカヌーが大好きで、それらを仕事にしていきたい人。
大工の免許を持ち、中東では水路工事、北米で有機農業を経験してきた人。
デザインの勉強をして、従業員一万人を超える企業でデザイナーをしていた人。
など、
各々、今まで目指してきているモノが違ったメンバーだったので、
経験も違えば趣向も違う。
でも、お互いを否定する事もなく、好奇心の両想いで話しが弾む。
話題的に一番を決めるような話題でもなかったのですが、
5時間近く話した最後は、
「よーは、
皆から良いって思われる子を好きになるのか、
自分だけでも良いって思える子を好きになるのか
ってことなんだよ、」
散々酔った5人が、このフレーズに妙に納得して解散したのだけは覚えています。
初日歓迎会にて
お酒の席での結論とはいえ、
酔いが覚めた後でも、分かりやすい結論だったな~と思います。
「良いって言われる働き方」というよりは「好きな働き方」
を探しに来ているのだから、こんな例え話になるのは当然なんですけどね。
「いなかに、必要とされている人はどんな人だと思いますか?」
という質問だと、また答えは違ってくるのでしょうが、
「むいている人」という事であれば、個人的にはこんな結論が好きですね。
もちろん、細かい事を言えば諸々ありますが、
まず、この気持ちがある人とは関わっていても気持ちが良いです。
以前、
インターンシップの参加者で研修報告会の際に、
「なんで、収入の高い仕事を辞めて高知に帰って来たんですか?」
という参加者からの質問に、
「高知が好きだからです」
とだけ答えた研修生がいます。
この研修生は、この気持ちをベースに、
今までの経験を活かした仕事として、生産者を応援するゲームを創っているのですが、
この夏、
生産者を応援する加工業も始めるべく、動き出しています。
そして、そのお披露目会が8月25日に開かれます。
「好きな働き方」を探し続ける人の一例として、
興味がある人は是非行ってみて下さい。
▼詳細はフェイスブックイベントページにて
https://www.facebook.com/events/646305898715072/
好きな町の、好きな生産者を応援したいという気持ちが、
また新しく一つの働き方として形になり始めていますよ。
準備始めてます