夢のカタチ
2013/10/11
今年、ふるさとの和歌山県にUターンして戻ってきて、田舎に昔からあるものや、昔はあったけど今はないもの(モノ、ヒト、技術、習慣など)を活用して、人をつないで、モノを作ったり、和歌山から田舎の情報を発信したり、移住促進したりして、農山漁村に貢献できればいいなぁと思って、そういった地域資源の把握と掘り起しの活動を個人的にしてきました。
ただ、そういった活動はほとんど他の人に見えない活動ばかりで、今の肩書きのない状況では人に伝えるのも難儀していましたが、今日やっと、動いていたうちの1つの事象が目に見える形で表に出てきました。
それは・・・、本格的イナゴ醤油の醸造です。
「イナゴ醤油」の試作品の仕込みを完了!
かつてはどこの田舎にでもいたイナゴ、そのイナゴを地域の資源の一つとして捉え、醤油発祥の地の和歌山県湯浅町で今なお木の樽で「本物」の醤油を作っている醤油醸造元に協力頂いて、その技術を活用して、イナゴ醤油を仕込んで頂きました。
完成は目安としては半年後の予定。
この醤油は、売れる醤油を作るために協力して頂いたわけではなく、
・自然から材料を得て料理して食べる、という食事文化をもう一度見直すきっかけ
・未利用の地域資源の活用の可能性を探る
・国連も推奨している、昆虫食の可能性を探る
・醤油発祥の地 和歌山県の湯浅町から伝統技術を活用して、新しい価値観の発信
・こういった活動に興味のある仲間探し
を目的に協力して頂きました。非常にありがたいです。
味見をしてみて、まずければ表に出すつもりはありませんが、味が良ければ当然製品化の可能性もあり、イナゴ醤油が日の目を浴びる日がくるかもしれません。イナゴの佃煮は見た目さえ気にしなければ非常に美味しいものなので、イナゴも美味しくなるはず・・・。
自分のつないだものがカタチになるかもしれないと思うととてもワクワクしますが、ひとまず、期待半分、不安半分で、待ちの半年間です。
「おいしくな~れ~、おいしくな~れ~」
夢はでっかく、ムシ大好きな養老孟司さんや、発酵のスペシャリストの小泉武夫さんに送って、味の感想を伺ってみたい!
———————————————————————————————————-
※問合せ先:ふるさとのあしもと再発見プロジェクトやのし(田中)
メールアドレス:saikoro3+bug@gmail.com