地方に残る=負け組論だった。

顔の写真
執筆者 佐々倉愛
所 属NPO法人Eyes

2013/12/21

こんにちは!今日も香川から竹下です。

もう毎回、竹下と名乗るか佐々倉と名乗るか迷いますが、

ここでは夫・ササクラレオもいてややこしいので竹下と名乗ります(笑)

 

さて、今年もそろそろ終盤ですね。

この1年はどんな時間を過ごされたでしょうか?

私にとっての2013年は出産に始まり、子育てに注力した年でした。

 

産休前の最後のイベントが今年1月5日に高知県土佐山で開催した新春シコクゾメ

この時妊娠8か月過ぎだったので厳重に寒さ対策してました!

 

1年、本当にあっという間ですね。

今年も年始早々に企画していますのでぜひご参加くださいね!

 

新春シコクゾメ2014

新春シコクゾメ2014 のチラシ(詳しくはこちら

 

Eyesの仲間

1年前のシコクゾメにはEyesに関わってくれた友達も参加してくれました♪

 

 

この時に感じたことを少し振り返りながら、

今回はテーマに掲げている「地方に残ること」を考えてみました。

 

 

 シコクゾメはじめ、Eyes単体ではなく四国でコーディネーターのような動きをする人たちと出会い、

一緒にイベントなどを企画するようになって約2年。この2年間は「四国・愛媛を外に発信してくんだー!」と思いながら動いてきた、都会から地域への動きが目立った時期でした。

 

四国で若者が人生を謳歌する大作戦

ことの発端はこの「四国の若者が人生を謳歌する大作戦!」長いタイトルッ!

 

 

 でもそれまでの私はどちらかというと、地域から「出ず」に「残った」自分が何ができるのか、を問い続けていました。

 

 私は大学時代からEyesに関わるようになり、卒業後も「愛媛で」「Eyesで」動くことを仕事にしたいと思って選択しました。新卒の就活がまだギリギリ景気良く、第一志望の会社かはともかく、希望の業界には割とすんなり決まるくらいの景気状態だった当時。同世代の中では都市部の大手企業に入社していく友人も多くいました。雑誌でも今のように「都会→地域へ!」や「ソーシャル〇〇」みたいな流れはなく、どちらかというと「都会/ベンチャー/起業」みたいなキーワードでした。

 

 身近な友達が大手に入社して四国を出ていくのは私の自慢でもあったけど、その反面、それを嘆く地域の大人たちの声も聞いたし、若者への期待が都会への皮肉に変わる様子も見ました。そんな様子を見ていた新卒当時、地域に残るとなぜかちょっと見捨てられたような拗ねたような気持ちになっている自分がいました。

 

地方では何もできないのかなぁとか、

都会に行った=成功した、認められたってことなのかなぁとか、

おもしろいもの・主導権(何の!?笑)は都会にあるのかなぁとか。

 

都会での暮らしや働き方の良し悪しを知らないので、そんなイメージが自分に根付いていっていました。

 でもそのイメージは数年経つとだんだん変わっていきます。

 

 戸惑いもありつつも、当時の自分は今の生き方を選ぶのですが、当時はその決断に対して反対9割/賛成1割といった状態でした。

  反対してくださったのは、学生時代からお世話になっていた松山の社会人・経営者の方々。 「新卒で何もできないお前が、Eyesのようなまだ小さい組織に残ってもお荷物なだけだ!」と事実を言ってくださったのです。

 

 私はこの言葉に当時も今も本当に感謝しています。

 

 研修や福利厚生など整った、上司もたくさんいる会社にも入れたかもしれませんが「私は私の道を行くんだ~!これまでも色々社会人の方と動いてきたし、他の新卒とは違うわ~。Eyesでもすぐに成果を出してやるー!」と根拠なく鼻息と語気だけ荒かった20代前半(笑) 学生の活動と零細企業の1社員の存在の重さがどれほど違うかということを教えてもらえました。

 

 結果、それでも私はEyesで仕事をするという選択をするのですが、決断前にあの言葉を言われなかったら、これまでのつらかった時、迷った時にとっくに辞めていたと思います。

 

 学生時代に企画した交流会や講演会で、働くことの面白さ(もちろんつらいことも)や未来の自分たちにどれほど可能性があるのか、をいつも語ってくださっていた先輩たちが、この時ばかりは口をすっぱくして「今は想像できない辛さがあるよ!?」と言ってくれたからこそ、つらいときにも向き合う覚悟ができたと思います。

 

 社外に先輩や上司がたくさんいる状態。これは地域だからよけいなのかもしれませんが、都会よりも人の距離が近い分、何かと仕事の話だけでは終われない人間関係がありますよね。本当にありがたかったです。

 

竹下愛 20代前半

学生時代に企画したイベントの様子。若いね~。

 

 そして、そんな人間関係や地域で暮らすということを、段々と都会に行った友人たちに、うらやましがられることも増えてきました。

 

「先輩や同僚と仕事の話しかしない。それが良いこともあるけど、こんなドライな関係初めてでちょっと不安もある~。」

 

っていう声や、

 

「通勤や移動がマジ大変。自由に使えるお金はあるけど、休みの日でも家から出たくなくなるよー。でも家で1人はさみしい。」

 

とか。

 

そうか~そういう良し悪しもあるんだなぁと見聞きしながら知りました。

 

 

 ここ2年くらいで四国で一丸となって動くようになり、U/Iターンを経験しているコーディネーターの人たちや、これから移住しようかという都市部の同世代の人たちにお話を聞き、それぞれの生き方や暮らし方のおもしろさもよりわかってきました。当時の愛媛に残ってすねていた自分に教えてあげたい(笑)

 

 両方経験してから選ぶのは、なかなか時間もかかるけど、できれば思い込みや固定概念を捨てて、どちらも楽しんでみたいと思うようになりました。ちょっとは成長した^^!?

 

 ちなみに、新春シコクゾメではその両方を聞きかじり、体験(いなか側)もできるのでぜひともご家族・お友達お誘いあわせの上ご参加くださいま~せ~!!

 

FacebookTwitterLine
顔の写真
佐々倉愛さんのプロフィール・記事一覧はこちら
    • みんなのセカンドハウス「こいのぼりHOUSE」を運営中!

    • 佐々倉愛