ハチ・ハント!

2014/02/03

顔の写真
執筆者 横山光一
所 属高知県四万十町役場

みなさん、冬真っただ中の四万十からこんにちは!

 

しかし、冬といってもここ最近はポカポカ陽気が続き、もう桜が咲いてしまうのではないかと思っちゃうくらい暖かい日が多いです。

これも温暖化の影響なんでしょうか・・・・。

 

温暖化と言えば、昨年は国内最高気温を更新した四万十。

 

 日本一暑いまち 四万十市西土佐

 日本一を記録した観測地。うちの地元から車で10分ほどで行けます。

 

 

そして、台風が発生しても、四国には上陸せずに少雨が続いていた夏でした。

暑くて、台風もこないとなると、田舎ではアレの被害が出てきます。

 

そう。アレ。

 

 スズメバチ

スズメバチです。

 

 こいつが厄介なのは、高温になると活動が活発になり、台風が上陸しなければ、巣に影響する雨や風がないので自然に消滅する可能性が少なくなります。なので、昨年はスズメバチの巣が例年より多くありました。スズメバチの怖いところは、人へ攻撃することもあり、最悪の場合には死亡するケースも。

 

なので、

 

「スズメバチの巣が軒先にあるので駆除してもらえないか?」

 

等の相談が職場にも寄せられてきます。

 

基本的には、駆除は個人で行ってもらうのですが、

 

・駆除できるような若い人間が家庭にいない(高齢者世帯)

・町が所有している建物や土地(特に道路)に巣がある場合

 

などは、職員が駆除するようにしています。

 

 ただ、駆除するにも大変危険が伴うので、職員の中でも選りすぐりの人材が作業にあたるのですが、ナント、横山さんもその駆除部隊の一員!

 

そう。単に若くて元気があるという理由だけで選りすぐられた一員として、毎回、駆除にあたってますので、今回は、

 

「こんな仕事もしているよ!」

 

という事も兼ねまして、スズメバチ駆除、「ハチ・ハント」の様子を簡単にご紹介します。

 

 

①現場の下見

 

 まずは、電話を受け、巣の場所を確認しに行きます。ここで、巣がどのような場所にあるのか、また、ハチの種類は何なのかを確認します。

 もし、高い木の枝などに巣がある場合は、脚立などの準備も必要になりますし、一番はハチの種類です。

 一概にスズメバチといっても、色々な種類があります。

 なかでも、オオスズメバチやキイロスズメバチなどは、攻撃性も強く、また巣が大型になりやすい(ハチの数が多い)場合があるので、殺虫剤などの本数を増やす必要があります。

 

蜂の巣現場

現場確認の様子。真ん中あたりの枝にあるのが巣。けっして下の坊主頭が巣ではありません。

 

 

 スズメバチの巣

写真では大きいように思いますが、これでも小型の部類に入ります。

ハチ自体も大人しいコガタスズメバチでした。

 

 

②巣の駆除

 

続いて、巣の駆除。

何せ死の危険性と隣り合わせなので、完全防備で行います。

 

 蜂防護服

駆除専用の防護服。夏場は暑くて汗だくでの作業になります。

 

 

駆除する際は、できる限り2人体制で行います。

 

1人は、巣に近づき、巣を撤去する役目。基本、ヘラを使って巣の根元からはがしていきます。

そして、もう一人は撤去する人間のサポート。特に、オオスズメバチやキイロスズメバチなどの攻撃性の高いハチは、

 

「カチ、カチ、カチ」

 

という警戒音を出しながら襲ってきます。

 

ですので、撤去役のまわりで攻撃してくるハチを駆除したり、駆除した巣の袋詰めなどを行います。

何かわかりやすい動画はないかな?っと思って探してみたらありました。

 

まさにこんな感じです。

 

http://www.youtube.com/watch?v=M3wsIkNyHAA

 

どうです?

 

『お役所仕事』

 

って言われる自分たちの業務には、こんな地域に根差したモノもあります。

 

ただ、自分たちも慣れているとはいえ、

 

・屋根の上で作業中、足を滑らせ、危なく落下しそうになった。

・8メートルくらい高さに巣があったため、木をよじ登り作業をした。

 

などの危険をはらみながら行っていますので、興味本位で駆除したりしないようにしてくださいね。

そんな作業も明るくやらない!という事で、最後に一緒に作業している後輩とパチリッ!

 

 

 ハチ退治

ハチ退治だけに、「はっちゃけて」ます。

 

 

ということで、今回は少し短いですがこの辺でおしまいです。

 

次回は、ハチ繋がりで、最近四万十でブームの養蜂についてご紹介した

 

「リアル・ハニーハント」

 

をお送りします!

 

 

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