イナゴソース 試作品第一弾完成
2014/04/15
私が優先的にやりたいことは農山漁村への移住促進企画ですが、現在のところまだ人的に、そして資金的に不足しているので、まずは得意な「農山漁村の地域資源の掘り起こしとその活用」を実践すべく、昨年の秋より取り組んできた企画の一つに「イナゴソース醸造」があります。
醤油発祥の地の一つとして言われている和歌山県湯浅町の醤油醸造元に協力して頂いて、地域資源としての「醤油の技術」×「イナゴ」を組み合わせて、本格的な、全く新しい発酵調味料を作ってみました。
企画テーマとしては、
●醤油発祥の地「湯浅町」から、新たな調味料への挑戦
●農山村の未利用資源(今回はイナゴ)の可能性の探索
●代用醤油の研究(大豆や小麦の使用量を減らす)
●“美味しい” “食べ易い(受け入れ易い)”昆虫食への挑戦
●将来的にはイナゴ買取による無農薬・有機栽培農家の支援
という想いで醸造を開始し、この3月に半年間寝かせたものを引き上げて、「まずはイナゴから発酵調味料ができるのかどうか?」「それは美味しいものになる可能性があるのかどうか?」を検討する試飲会+試食会を実施しました。
現状まだまだ無名で、情報発信もフェイスブックしかない状況の中で、そんな会に人が集まるのかどうか不安でしたが、フタをあけてみるとただ人数が集まっただけでなく(30名)、昆虫研究者、昆虫食研究家、栄養士会会長、味噌ソムリエ、デザイナー、工芸作家、各種メディア、料理人、理科教師などなど幅広い職種・業種の方が集まってくださり、また多くの女性の方にも参加頂いて多様な意見を聞くことができました。
当日はイナゴソースの原液の試飲及び、原液を使った卵かけご飯&刺身&ポン酢化の試食を行ったのですが、皆さんの反応を見ると、「美味しい」という反応が多く、好評でした。実際に成分分析も行ってみましたが、旨みは一般的に流通している醤油と同等あるいはそれ以上の結果でした。
そこらへんにいるイナゴでも発酵調味料ができることが証明されたのです!
できるだけではなくて、美味しい発酵調味料ができることも証明できました!
魚醤があるなら、虫醤があってもいいじゃないか!
とゆーわけで、「もっと美味しいイナゴソース」を作って商品化すべく、
現在もいろいろと動き出しております。
※2014/05/13に和歌山県の山中でイナゴソースを使った料理の試食会を行う予定です。
先着10名程度で行いますので、もしご興味ありましたら、
「いなか伝承社」フェイスブックページをご覧いただくか、
直接メール(inakadss★gmail.com ★を@マークに変えて下さい)にご連絡くださいませ。