発酵学者:小泉武夫さんと井伊商店と麦味噌と。
2014/06/19
『さ・し・す・せ・そ』のトリを飾るのは味噌!井伊商店 三代目 井伊友博です。
和食の味付けの基本になる調味料、『砂糖・塩・酢・醤油・味噌』。
昨年末、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録され、注目を浴びる中、個人的にはそれほど和食が現代人から遠く離れていっているのではと淋しい思いをしている今日このごろ、その調味料の中で『す・せ・そ』は発酵食品。この5本の指に入る調味料の中で、3つは発酵食品って、どれだけ素晴らしいことなんでしょう!!!
その発酵食品、発酵界でおそらく日本で一番、名の通っている「小泉武夫」さんがNHKの『ゆうどき』という番組内である「小泉武夫の発酵漫遊記」という企画で当店に取材にきてくれました。
左から:ボク、母さん、じいちゃん、父さん、小泉さん
ボクは、大学では全く畑違いの建築を学んでいました。大学卒業後は、建築設計事務所に勤務していました。それから色々と考えることがあり、28歳になる年に家業を継ぐ決心をしたんですが、ボクは発酵・醸造に関しては無知すぎて、独学で勉強するしかなかった。その時、っていうか今もなんですが、ボクにとっての最大の教科書、
この著者が、「小泉武夫」さんでした。それからいつの日か、この人に会ってみたいと思う熱は高まるばかり。日々そう思いながら、何気なく仕事していると、一本の電話が、
riiing♪riiiiiiing♪
ガチャッ
僕「はい、井伊ですけど」
?「つかぬことをお聞きするのですが」
僕「はい、なんでしょうか」
?「お宅のホームページを拝見しました。麦味噌を手造りされてるそうですが、大豆ってほとんど使ってないんですか」
僕「はい、ウチはほとんど使ってないです。」
?「なぜですか」
僕「こっちの人は麦麹を多く使った味噌のほうが好きなんです。」
?「実は私、NHKの『ゆうどき』という番組でディレクターをしてるKと申します。この番組内で「小泉武夫の発酵漫遊記」という企画がありまして、今回、井伊商店の麦味噌を小泉さんが食べてみたいということで、取材させていただきませんか」
という取材依頼の電話でした。
ここ最近というか数年前からずっと、営業的な電話が多かったんで、新手の詐欺だと思いましたが、話しを進めていくうちに内容が具体的すぎるし、味噌のことをよく知ってるし、スケジュール調整の話しまでしてきたので、これはマジなやつやと判断したわけであっての発酵学者の小泉武夫さんがウチに来てくれるなんて、まるで夢のようで、死ぬまでに一度はお会いしたかった人でもあって、嬉しすぎる気持ちでいっぱい!!!
そして事前打合せで東京から一泊二日でプロデューサーの方が来られ、ロケ当日に東京から一泊二日で小泉さん、プロデューサー、カメラマン、照明さん、運転手さんと5名の方が来られました。
取材内容は、よかったら、6/23(月)16:55~18:00 NHK『ゆうどき』をご覧になって下さい。
麦味噌って一般的に全国シェアの一割と言われております。以前、なんかのテレビ番組で、「味噌にはどんな種類がありますか?」というクイズに対して、回答者は「米味噌・豆味噌・合わせ味噌」としか答えることができなかった。
【麦味噌】が全く認知されてなかった。。。。。悔しかった。
確かに味噌って、みんなそれぞれの味をもっていて、地方色豊かだから、食べたことない味噌ってたくさんあると思う。ましてや、今の若い方は、味噌汁自体飲むことが少なくなってきている。だけど、日本の食文化を代表する味噌。知っててもいいんじゃないかなぁと思う。
だから今回のテレビ放送をきっかけに、少しでも多くの全国のみなさんに麦味噌を知ってもらえたらなぁ
井伊商店