ニホンミツバチの養蜂やってウン十年

2014/07/22

 

 今後養蜂もやってみたいと思っていたのでニホンミツバチについて色々と教えて頂ける方を県内の田舎で探していたら、知り合いの方を紹介頂いたので、ハチミツ採取に同行させていただきました!本来は今月7月の早めの時期(ニホンミツバチは年に1回だけ!)に蜜を回収するらしいのですが、私のために1箱だけ採蜜をせずに置いてもらっていました。

 現場に到着して、お父さんのそばで観察させていただきましたが、巣箱を開けてすぐ、2,3万匹のニホンミツバチに囲まれて、目の前を飛ぶ羽音に内心ドキドキでしたが、「セイヨウミツバチと違ってニホンミツバチは人間をほとんど刺さない」、という言葉通りに無事に巣の回収ができました。

 

 養蜂家

 

 蜂の巣

 巣は綺麗に整列されていて、一つずつ取り出して見ると、それだけで一つのアート作品のような構造でした。

 真っ白で、見た目がなんだか美味しそうだったので、一番最近できたという巣(写真3枚目)を食べてみたのですが、ハチミツがまだ入っていない巣だったということもあって無味無臭で、巣のクニクニとした食感しかせず残念・・・。

 

蜂の巣ミツなし

 

 この後、巣から蜜の採集するまでを手伝いつつ、観察させて頂きました。去年は色々な果物の生り年で、すなわち平年よりも多くの花が咲き、花粉もたくさんできてミツバチがより大量のハチミツを巣にストックしていたので収量が多かったらしいのですが、今年は裏年で花もあまり咲かず、平年よりもハチミツの収量がかなり少ないということでした。今回見学させて頂いた箱の中身もかなり少なかったようです。

 

ハチミツ

 

蜂の巣回収

 

 ちなみに、今日は私の見学があったので着衣姿ですが、お父さんが一人で巣を回収する際は、ハチの大群を目の前にして上半身素っ裸で回収するそうですΣ(゚Д゚;エーッ!

 服の隙間からハチが入ってきて知らずに刺激を与えてしまって刺されることも多いらしく、それを避けるためには素っ裸が一番良いらしい。お父さんスゴイ・・・。 人間が手を出さない限り、危害を加えない限りニホンミツバチは攻撃してこないとのこと。

 

他にも、

 

・ハチの怒っている音と、通常の羽音は聞き分けられる

・蜂蜜の入っている巣の穴と、花粉の入っている巣の穴は同じようにフタがされているけれど、フタの厚みが違う

・ミツバチだけではなくて、他のハチにも詳しく、スズメバチなどの害虫駆除も行う

・春になって箱に入っていた集団の中から新しく女王蜂が生まれて、旧女王蜂の集団が分蜂(ブンポウ)して新しい巣を探して移る際に、どうやって自然に還るのを防いで新しい箱に移ってもらうかが非常に難しく、またワクワクして楽しい。小学生のころからやっているけど、何年やっても勉強!

 

などなど色んな情報を教えて頂きました。

 

田舎の現場はおもしろい!

 

※日本ではニホンミツバチ、セイヨウミツバチの2種が飼育(養蜂)され蜜の採取が行われている。

また作物の受粉にも広く用いられるが、世間で「減った、減った」と騒がれているのは農業用に使っているセイヨウミツバチの方。セイヨウミツバチの養蜂においては規格化された巣箱を用いて大規模な採蜜が行われるが、ニホンミツバチの場合は野生集団を捕獲して飼育し採蜜の際は巣を破壊して搾り取ると言う伝統的な手法が主であり蜂蜜の流通量も少ない。

 

 

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