地域になじむには・・・?

2014/10/15

 

 すっかり秋ですね。ついつい、本や毛糸を買い込んで、秋の夜長に向けた準備を着々とこなしている川村です、こんにちは。みなさんはこの秋、どんな夜を過ごされる予定ですか?

 

そう、秋の夜といえば!

 

 この記事を書いているつい昨夜のこと(10月10日)、久礼では文化的景観保存活用住民団体:乙姫の会さんが主催する、『乙姫の夜市』が開かれました。盆踊りや鳴子踊り、なぜかフォークダンスまで踊る、久礼の踊る大祭りとなり、私も季節外れではありますが、ちゃんと浴衣を着て参加しました。寒いかな?という心配は無用、熱気でちょうどよかったです。 強がりじゃありません。

 

中土佐町久礼・夜市

 

中土佐町久礼・夜市2

 

 町内のおいしいものもいっぱい出店されてて、住民の底力を目の当たりにしました。中土佐町の米どころ、大野見からは七面鳥が出店され、焼き鳥もお汁もすごくおいしかったし、リーフがとてもきれいな矢井賀地区からは、これまた元気な地域活性化団体 蜑の里(あまのさと)さんによるミニピザが販売されてました。ピザは焼いても焼いても追いつかず、予約して待つ盛況ぶり。懐かしいぺらぺら焼きや、串カツ、おでん、ぜんざいと、昔ながらのお祭りを連想する出店ばかりで出てきた人たちも「盆踊り踊ってる横で、子供たちが座り込んで遊んでいる風景なんて、自分たちが子供のころしか見なかった」と大喜び。

 

中土佐町久礼・夜市

 

中土佐町久礼・夜市4

 

 それに、基本的に久礼の住民のみなさんは楽しいことが大好きでノリが良すぎ。盆踊りに交じって、阪神タイガースやキンキラキンの法被、メイド服で踊りだすおばちゃんも。さすがに私も入るのは躊躇してしまいました(こ、このノリについていくにはまだまだ修行が足りんな…)

 

中土佐町久礼・夜市

 

 で、最後に地元よさこいチームの若い子たちが率いてくれた、鳴子踊りに参加させてもらいました。じつは、私、小さいころは東京下町で数々の盆踊り会場を渡り歩くほど盆踊りが大好きなのですが、鳴子踊りもとっても素敵♪ このよさこいの原型、鳴子踊りをもっとみんなで踊ったらいいのになーと思いました。

 イベントの最後は乙姫の会代表のみっこさん(大正町市場で人気のひじきのかき揚げを売ってる惣菜屋さんだよ)が挨拶。あまりの盛況ぶりに感極まって目がうるみ、声も震えてしまって。 私もジーンときちゃった。

 

みっこさん

 

 地域活性ってイベントを主催して、みんなが手伝って、お客さんが来てくれる。 これが全部そろわないと活性しない。お客さんになってきてくれるだけでも、本当に活性化に一役かってくれているんだなぁとしみじみわかりました。

 

 

 初めて大正町市場のお仕事をすると決まったとき。なかなか地元の方には受け入れてもらえなくて、私は大正町やお宮さん通りをにぎやかにしたいと思っていろいろ言ってるのにどうしてわかってくれないの?聞いてくれないの?と悩んだときもありました。でもそれって、ただの自己満足、自己主張であって受け入れてもらえるわけないんですよね。まずはみんながやろうとしていることを手伝ったり、話し合いの場に出席して雰囲気を知る。そう、地域を知って好きになることから始めないと、何にもできないんです。

 最近ある人から、「どうしてそんなに地域にとけこめたの?」と聞かれました。ある人・・Aさんは私よりずっと前に久礼に来て重職についていながら、あんまり地域の人とはうまくいってません。ご一緒する機会があると、いつもぼやくのは「田舎はいやだ」です。そう、みなさんももうわかると思いますが、地域が嫌いなら、その地域から好かれるわけないですよね。でもAさんはそれにはまったく気づいてないみたいでした。

 

 Bさんは、大正町で仕事を始めたばっかりのころの私みたいです。いろいろ地域のことを思ってくれてアドバイスしてくれるのですが、いかんせん、私たちには「Bさんはダメだししかしない」と受け取れるのです。そうすると話し合いの場でも、誰かが案を出して、「いいね、いいね、やろう」「あれはどうする?」「じゃあ、こうしたらどう?」と次々と進んでいくときでも、Bさんが発言すると私たちは(水をさされた)ような気持になるのです。

 そんなことがいつも繰り返されて、結局Bさんは話し合いに来なくなりました。Bさんに言わせると「自分の意見は絶対通らないから」「何を言っても聞いてもらえないし」ということらしいです。聞いてないことはない。でも「それではダメだ」って言われた後、「こんなふうにしたほうがいいんじゃない?」という代替案がBさんから出ないし、なんでダメか?が私たちにはよくわかりません。 なんで?の部分がわからないと私たちにも代替案が見つからないわけです。

 

 Bさんと何度も個人的に話をしたけど。 私の最初の頃の話もしたけど。やっぱり平行線でうまくいきませんでした。人と向き合うことってホントに大変ですよね。まして自分と考え方がまるで違ったりすると、それを受け入れることはできても、そこから先になかなか進まない。そんな人だと思ってつきあうつもりでも、相手がもう私をシャットアウトしてしまえばそれっきりだし。

 地域になじむって、そこの人たちとなじむことなんだなーと最近よく思うことです。なじむには知ること、知って受け入れて、それからやっと自分も受け入れてもらう。それが難しいと思うのは、気持ちのどこかに上から目線があるとか、あまりに自分に自信がなくて引っ込み思案だったりするから?後者はよくわからないけど、地域に飛び込んできた時点で、それはない?

 

 まだまだ私も、学ばなければならないことは山ほどありますなー。

 

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